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人生を充実させる「パーソナル・プロジェクト」の価値を判断する4つのチェックポイント

「生きることに意味なんてない」と主張したのがニーチェさん。

#悲劇の誕生」の中で、神様に対して人間代表のミノス王が問いました。

「人間にとって一番良いことは何ですか?」

すると、神シレノスは「生まれなかったことだ」と答えます。

さらに、神シレノスは、二番目に良いことは「すぐに死ぬことだ」と元も子もない答えを授けるのですが、ニーチェさん自身ここら辺の問題には苦しんだもよう。

そりゃ、生まれてきたのに「人間にとって生まれてこないことが最良です」と言われたら、そんなこと言われても…としかリアクションできません。

そんな僕たちは、ニーチェさん的な考え方も興味深く取り入れつつ、やはり「生きる意味」みたいなことを求めたくなる。

先日、こんな記事を書きました。

人生を充実させるには、「パーソナル・プロジェクト」の追求が効果的だよという内容でございます。

ニーチェさんが聞いたら、「そんなのは遊びだ!」と一喝されそうですが、本記事では、パーソナル・プロジェクトが本当に自分の生きがいになり得るかどうかのチェックポイントを4つ紹介します。

ぜひとも、ご自身の心の声に耳を傾けつつ、4つのチェックにチャレンジしてみてくださいね。


▼パーソナル・プロジェクトを決める4つのポイント

早速4つのポイントを紹介します。ずばり、

①プロジェクトに意味があるか
②プロジェクトをコントロールできるか
③プロジェクトにつながりがあるか
④プロジェクトに抱く感情は否定か肯定か

でございます。

では、それぞれについてさらっと解説しますね。

①プロジェクトに意味があるか

人生を充実させるためのプロジェクトですから、そこに意味がないと成立しません。

そして、その意味の根底にあるものは、当然のことながら、「自分を幸せにしてくれるもの」である必要があります。

そう考えると、大切にすべき視点は「主体性」。

これも当たり前ですが、人から押し付けられたようなプロジェクトには幸福度を感じにくく、自分の内側から沸きだしてきたようなモチベーションで始めたプロジェクトにはやりがいを感じやすい訳です。

②プロジェクトをコントロールできるか

これも過去記事で何度も取り上げてきたのでさらっといきますが、人生の幸福度を上げるにはやはり「コントロール感」が必須。

そのプロジェクトの方向性をどれだけ自分が握っているのかが、よりよいパーソナル・プロジェクトになり得るかを左右します。

もちろん、自分の最良で方向性を決められるものは最高でしょう。

しかし、結果まではコントロールできない場合が多いでしょう。

世の中にあるありとあらゆることを自分の思い通りの結果に導くことができる人は少数派ですからね。

ここで発生するのは、ゴール設定の難易度問題。

「達成しやすい小さなプロジェクト」にするか「達成しにくい大きなプロジェクト」にするかという究極のトレードオフ。

結論から言うと、「達成できた!」という方が幸福度は上昇させます。しかし、その価値は小さくなる。

「ゴミ出しを忘れない」というパーソナル・プロジェクトは達成しやすいですが、そのプロジェクトのもつ価値は限定的。それに対して「地域に子どもの居場所をつくる」というプロジェクトは、達成しにくいですが影響はゴミ出しに比べたら大きい。

もちろん、どちらも必要なので何とも言えませんが、人間は平均して15個のパーソナル・プロジェクトをもっていると言われていることからも、1つに限定しなくていいのです。

だからこそ、短期的なものと長期的なものをバランスよくもち合わせ、モチベーションと達成感を獲得しながらスモールステップで進んでいく方法がよいのではないかと思われます。

③プロジェクトにつながりがあるか

ここでいう「つながり」とは、人間関係を表します。

心理学者のアン・ファンさんによれば、

「人間関係の満足度にもっとも影響しているのは、どれだけ他者とパーソナル・プロジェクトを共有しているかである」

と述べています。

これは、コミュニティづくりにも言えることで、「目的を共有するコミュニティに所属している人同士の方が、助け合いの意識が高い」なんて研究もあるのです。

やはり、人生をかけて成し遂げようとするプロジェクトに共感してもらい、共に活動できる仲間をもつということは確実に人生の満足度を上げてくれますよね。

④プロジェクトに抱く感情は否定か肯定か

最後のチェック項目は感情論でございます。

ここまでを軽くまとめると、

「あなたが抱いたパーソナル・プロジェクトに価値があり、自分が主役となって進めることができて、助けてくれる仲間もいる。」

最高じゃないですか。

しかし、そのプロジェクト、「楽しい」ですか?

そこが重要。もしも、楽しさよりも苦しさを感じるようなプロジェクトに向かっているようであれば、いったん冷静になって考えた方が良いかもしれません。

そのプロジェクトに価値があり、自分が思い通りに進められて仲間もいる。でも、毎日ストレスに打ちのめされて辟易しているのであれば、そのプロジェクトを進めば進めるほど、あなたの精神は疲労していくでしょう。

やはり、人生をかけて進めるプロジェクトですから、そこには「楽しい!」というポジティブ感情を選択するべきなのです。

▼まとめ

本記事では、「パーソナル・プロジェクトを判断する4つのポイント」をまとめました。

もちろん、子どもさんのプロジェクトにも使えますので、ぜひぜひシェアしてあげてくださいね。

【参考文献📚】
#ハーバードの心理学講義



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