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【お金】子どもに教えてあげたい「幸福度」と「お金」の関係性

「子どもと大人が夢を共有する居場所づくり」を目指しているGLSでは、「学校で教えてくれない授業」も実施しています。

第1回目のテーマは、「学校では教えてくれない『お金』の話」と題し、授業をしました。

本日は、そんな授業の中で話題としたことをご紹介。

もちろん、「もうけ方」の話ではなく、「お金」というものを「どのように捉えて、どのように使っていくか。」という話。

みんなで楽しく「金銭感覚」を磨いていけたらと考えています! そんな準備をしている段階であるということもあり、コンテンツとして提供する前の荒削りの情報をシェアさせてくださいね。

▼「お金」の理想と現実

子どもたちにうっかり「将来の夢」なんてものを聞いてしまうと、必ず出てくるのが、「お金持ち」。

もちろん、頭ごなしに否定するわけではないし、僕も子どもの頃は、同じような思考だったので何とも言えません。

「お金持ち理想論者」は、いつ目を覚ますのかと言えば、多くの人は、実際に働いてお金を稼ぎ始めたらではないでしょうか。

実は、このようにお金を稼ぐことができるくらい年を重ねたときには既に、一人ひとりが、自分の「金銭感覚」をもっていると言われています。

では、この「金銭感覚」がどこで培われるのかと言えば、多大な影響を与えるのは、「家庭」なのです。

単純に言えば、親御さんの「金銭感覚」が子どもに引き継がれるということでしょう。

僕自身もそうでしたが、「お金をどう使うか。」ということが、友達同士で話題となることはほとんどないので、当然と言えば当然でしょう。

だからこそ、自分の「金銭感覚」が「幸福度」と結びつくのかどうかということは、知る由もないのです。

では、ここからが本題。おもしろい実験を紹介します。

AとB、どちらの「地域」住みたいか選んでみてくださいね。

A 自分は、110坪の家に住んでいて、ご近所さんは、みんな150坪の家に住んでいる。
B 自分は、80坪の家に住んでいて、ご近所さんは、みんな60坪の家に住んでいる。

さて、どちらを選びますか。

うすうす気づいているとは思いますが、「現実」問題と、「気持ち」の問題のずれを感じたのではないでしょうか。

きっと、

「『広い家に住みたい!』という希望を叶えるのであれば、Aの地域なんだけど、でも周りの家がなぁ。ご近所さんを気にすると、Bの地域がいいんだけど、でもなぁ。」

という葛藤が生まれているはず。

このように、「家」とか「車」とか「時計」というものは、単純にその「もの」の価値だけでなく、周囲の人との「比較」が「価値」として含まれる場合があるのです。

ここが、「お金」の使い方の難しいところ。そして、「幸福度」を上げるには、この「思考のずれ」を断ち切らなくてはならないのです。

▼「幸福度」を上げるための選択とは

昨今、世の中ではものがあふれ、便利さもMAXになり、もはや「個人で解決できるような目立った問題」なんてものは解決しつくされつつあります。

だからこそ、付加価値というか+αのものを提供できることが最低限の基準となっていることでしょう。

しかし、人間の「幸福度」の基準というものは、そう単純ではありません。

先ほど紹介した「家」の実験でも分かるように、よく考えずに判断すると「家は広い方がいい。」というバイアスに陥ってしまいます。

しかし、本当に広い方が良いのかというと、こんな実験があります。

ハーバード大学で、大学1年生をランダムに12軒の寮に割り当て、3年間をそこで生活してもらいました。

それぞれの寮は、個性豊かであり、いくつかの寮は、美しく、広々としていてキャンパスの中心部に位置していますが、その他の寮は、最高級の不動産がすべて消滅した、建築業界のどん底期に建てられたものだったのです。

学生たちは、もちろん「中心部の寮」に配属されることを望み、手の込んだ儀式をしたり神に祈りを捧げたりした学生までいたということです。

もちろん、全員の希望が叶う訳もなくそれぞれが、それぞれの寮に割り当てられたのですが、その後の「幸福度」を調査した結果が興味深いのです。

結果、

「望んでいた寮に割り当てられた学生が、望んでいない寮に当たってしまった学生よりも幸福であるという結果はでなかった。」

ということが分かったのです。

他にも、「家の広さ」を対象にした実験はいくつかありますが、どうやら、

「望んだ環境に住むことができたという願いが叶ったことで、住居に関する満足感があったとしても、彼らの全体的な幸福には影響がなかった。」

というのです。また、

「広い家に引っ越した人の多くは、最初は幸福度が上がるけれども、次第に慣れてしまうことで、幸福度が継続しなかった。」

という結果も出ています。

「自分の家をもつ」ということは、人生においてのビッグイベントである風潮はまだまだ強いです。

しかし、「幸福度」という視点から見れば、「住宅」というのは幸福の追求に驚くほど小さな役割しか果たしていないということなのです。

実際に「幸福度」を上げたいのであれば、「家の広さ」よりも、家が建っている「地域の穏やか」さとか、「職場までの距離」なども含めて考えた方がよさそうです!
#幸せをお金で買う5つの授業
#幸せとお金の経済学

▼まとめ

本記事では、「人生のビッグイベントへの投資は計画的に!」という内容をまとめました。

もちろん、ここにまとめたことをそのまま子どもたちにアウトプットするのではありません。

ここまで書いてきて完全に大人向けであることは重々承知しております。しかし、「家の獲得が人生のビッグイベントだ!」というのも、実は知らず知らずのうちに獲得してしまったバイアスかもしれません。

もちろん、「価値観」というのは多様であるからこそ、おもしろい!

しかし、選択に至る過程においてアドバイスして上げるのは、経験値のある大人の役割だと思うのです。

こんなことを思いつつ、あくまでも楽しく! そう楽しく! 授業が提供できるよう頑張ります(^^♪


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