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なぜ、いつもの「友達同士」で「グループ」を組まない方がよいのか

一瞬で「外向型」に切り替えることができるJUNです。

本当のことをいえば、「そっとしておいてほしい」。

しかし、社会という広く深い海原へ投げ出されたのなら、「そっと」なんていってられません。

ときには、「グループで協力する」こともありますよね。

本日は、そんな話題。

基本、人間は「ちっぽけ」な存在です。

無論、その「ちっぽけ」が集まって、互いに力を発揮するから「偉業」を達成できるわけで、いつまでも「そっとしておいて」なんていってられないのです。

しかし、「とにかくだれでもいいから集合~」というのもやりにくいかもしれません。

とはいえ、「僕の仲良したち集合~」というのも実は、問題なのです。

では、「仲良しで集まって何が問題なのよ!」という疑問にお答えしていきますね。

▼「友達」どうしで「グループ」にならない方がよい理由

早速、おもしろい実験を1つ。
#多様性の科学

米コロンビア・ビジネス・スクールのキャサリン・フィリップス教授は、被験者をグループに分け、「事件を解決する」という課題に挑戦してもらいました。

そのグループの分け方ですが、

一方のグループは、「友人の集まり」で結成。もう片方のグループは、基本的には「友人」の集まりなのですが、その中に「まったくの他人」が含まれたのです。

さて、どちらのグループの方が、問題解決に対してより高い正答率を出したと思いますか。

なんと、

「『他人を含んだグループ』の方が、正答率は高かった!」

というから、おもしろいですよね。

その理由は、過去記事にも同じようなことを書いていますので、そちらをどうぞ。

さらに、おもしろいのは、被験者の「感想」にあります。

「『他人』を含んだグループ」、言い換えれば、「多様性グループ」の被験者は、グループ内の話し合いについて、

「大変だった。」

と語ったそうです。

やはり、「友人グループ」、言い換えれば「画一的グループ」の方が、気心知れたメンバー故、話し合いはより気楽なものなのでしょう。

しかし、さらにこの先がおもしろい。

結果的には、「多様性グループ」の方が正答率がよかったのですが、

「被験者たちの『自分たちの成績』に対する予想は、全くの逆だった」

というのです。

どういうことかというと、

「『多様性グループ』は、自分たちの出した答えにあまり自信をもてずにいて、『画一的グループ』は、自分たちの答えが正解だと自信満々だった。」

ということ。

ここから示唆されることは、なかなか興味深い。

ざっくりまとめると、

「『話し合い』において、『多様性』があればあるほど意見は割れ、答えに対する自信も見られなかった。逆に、メンバーが、『画一的』であれば『話し合い』はまとまりやすく、答えに対する自信も高かった。」

ということなのです。

やはり、気心知れたメンバーというのは、同じ「価値観」を共有しているもの。

何かしら、「複雑な課題」に取り組むような状況では、本人たちも気付かないうちに、「決まった見方」にとらわれがちになってしまうのです。

▼まとめ

本記事では、「複雑な問題にこそ、『多様性』で乗り切ろう!」という内容をまとめました。

ぜひとも、「グループ活動」をする際に、参加するときも、参加を促すときも頭の隅においておいてくださいね。


ときには、こんな「メンバーシップ」で「多様性」に触れてみるのはいかがでしょう?👇



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