子どもを「やる気」にするために、教師や親が知っておくべきこと。
今日は、職場で考えさせられることがあったので、そこから発展させて、「子どもをやる気にさせる方法」をまとめたいと思います。
早速ですが問題です! お時間がありましたら、ぜひ挑戦してみてください。時間がないあなたも、気分転換だと思ってぜひ! マーク・トウェイン著「トム・ソーヤの冒険」(学研プラス)からです。
あなたは、おばさんからペンキ塗りをするよう言いつけられました。しかし、あなたは、遊びたいのでやりたくありません。そこに、やってきた友人たち。頭を働かせたあなたは、その友人にペンキ塗りを代わってもらうことに成功したのです! さて、どうやって代わってもらったでしょう?
すみませんね。貴重なお時間を拝借してしまい。もう分かりましたね。
正解は、
「誰よりも楽しそうに、ペンキ塗りをした!」
でした。正解できたでしょうか。
あまりにもあなたがペンキ塗りを楽しそうにやっているので、
「ちょ、ちょっと、ちょっとだけ、代わっておくれよ!」
思わず、交代を申し出る友達。
「だめだめ、僕は最高にペンキ塗りを楽しんでいる最中なんだから。」
断るあなた。
「いっ、いや、そこを何とか。ちょっとだけでいいからさ!」
すがりつく友達。
「しょうがないなあ。」
となるわけですね。
これは、親と子ども、そして教師と子どもの関係性でも非常にヒントになるお話ですよね。
では、逆にモチベーションを損なう実験も紹介させてください。
ある大学生がパズルに挑戦します。グループが2つに分けられました。Aは、パズル完成の度に報酬が支払われるグループ。Bは、パズルを完成しても特に何も得られません。
さて、1日目。両グループは、パズルに興味津々。こぞって取り組みます。そして、2日目、パズルに取り組む時間は、報酬をもらえるAグループが少しリードといった感じ。
そして、3日目。事件が起きます。なんと、Aグループに「報酬が出なくなった。」という通告がされるのです。
その結果・・・。何となく分かりました?
Aグループが昨日までのモチベーションでパズルに取り組むことはありませんでした。しかし、何も与えられないBグループは、パズルに取り組む時間を着実に伸ばしていったのです。
そうです、
「Bグループは、単純にパズルを楽しんでいる」
のです!
反対にAグループは、報酬を与えられることにより、
「報酬を得ることが目的」
になってしまったのですね。
この実験も、親と子ども、そして教師と子どもにとって大変参考になる結果ですよね。ちなみに、「モチベーション3.0」著:ダニエル・ピンク 訳:大前 研一(講談社)参照です。
▶まとめ。
本記事では、「子どもをやる気にする方法」について書きました。大切なことは、
「親や教師が、楽しんでいる姿を子どもに見せること。」
ですよね。アドバイスと行動が伴っていなければ、説得力はありません。しかし、自分が心から楽しんでいれば、その楽しさは子どもに伝わるのです! 子どもと共に楽しむことができるのであれば、それほど最高なことはありませんよね!
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