私たちの心に潜む「もう一人の私」とは
人間は1日の中で3万5000回も「選択」をしていると言われています。
着ていく服から昼食のメニュー、転職するかどうかなど、その選択は多種多様で多岐に渡ります。
そんな選択場面、全てがすっきり「こっちだ!」と選ぶことができるとは限りませんよね。
時に迷うこともあるでしょう。
そんな時、あなたはどのように決定しますか?
ジャンケンや阿弥陀くじ、直感でいく人もいるでしょう。もしかすると家族や信頼できる仲間に相談する場合があるかもしれません。
しかし、この中に重要なキーパーソンが欠けています。
それが、本記事で話題とする「もう一人の私」。
何かしらの選択場面で切っても切り離せないのは、「もう一人の私」なのです。
この「もう一人の私」は、見方にもなれば敵にもなる。
そんな内容を書いていきますので、このまま読んでみてくださいね。
▼「もう一人の私」が「私」を苦しめる場合
昨今、「自己理解」とか「本当の自分」、「自分の心に素直になる」なんて価値感が広がってきました。
便利さや豊かさが頭打ちになり、日常生活はこれでもかというほど快適になりました。
その反面、「タイパ」という言葉が市民権を得るくらい、一時も気が抜けない人生充実合戦が繰り広げられております。
そんな生活スタイルの変化を知ってか知らずか、心を痛めてしまう人の割合は高水準を維持している。
そこで登場するのが、「自分の心の声に耳を傾けましょう」という価値観。
「無理をして心を痛めるくらいなら、自分の本当の声に耳を傾け、自分が望む生き方を手に入れましょう」というのは、理に適っているような気もします。
しかし、この価値観の受け止め方を間違えると、むしろ心を痛める方面に自分を追い込む可能性があるのです。
「心の声を聴く方法」を間違えると、判断を誤ってパフォーマンス低下、人間関係への悪影響、さまざまな精神疾患による体調不良等、まさかのリスクを被るということが多くの実験で明らかになっています。
次章では、そんな「もう一人の私」に足を引っ張られないようにするための方法をご紹介しますね。
▼「もう一人の私」の使い方
「自分に素直になる生き方」を追求していく上で必ず話題となるのが、「自己理解」のフェーズでしょう。
ここで気になるのは、そもそも「なぜ自分のことが自分で分からないのか?」ということ。
ここは今なお研究が進んでいる分野なのでこれだ!と断言することはできませんが、覚えて起きいことは、
「僕たちに人間は驚くほど『今』を生きれていない」
という事実。
1日に3万5000回の選択をする僕たちは、全ての選択において最適解を出すことはできません。その理由の一つに、「常に『今すべきこと』に対して意識を向けていることができない」という残念な特性があります。
あなたは「活動中に別のことを考えてしまう…」なんて経験はありませんか。
勉強や仕事、「集中していると思いきやいつの間にか別のことを考えていハッとする…」なんてことはないでしょうか。
ある研究では、僕たちは「目覚めている時間の3分の1から2分の1のあいだ『今』ではなく『精神世界』へ吸い込まれている」ということが分かっているのです。
#Chatter
言葉を付け足すと、「今やるべきこと集中!」と言い聞かせてスタートしたとしても、すぐに「そういえば…」と頭の中の思考に囚われて精神世界へいざなわれてしまう。
だからこそ、「今を生きる」という手立てがメンタル安定や自己理解につながると言われ、そのようなHow toが巷に溢れているのです。
そう、僕たちは驚くほど「思考」に支配されている。
そして、その誘われた先にいるのが「もう一人の私」なのです。
一日の約半分の時間を「もう一人の私」と共に過ごすのですから、「もう一人の私」が「どのようなスタンスであなたに問いかけるか?」ということは非常に大切。
万が一、「お前が悩んでいるころ。あれはきっと上手くいかないぜ。」とネガティブを語りかけてくるのであれば、ここは対策しなければなりません。
その対策は「もう一人の私はネガティブだ!」という認識をもつこと。
そして、「あぁ、そういう考えなのね。」と理解すること。
ポジティブに書き換える必要はありません。
できることなら、「今ここ!」に意識を戻し「もう一人の私」のネガティブに付き合わないという方法もおすすめ。
とにかく、覚えておきたいことは、
これらを意識的に行うことで、あなたの現実世界は彩を取り戻します。
受け入れるしかない事実として、「もう一人の私」がどんなにネガティブ野郎でもさよならすることはできません。
そして、たまにはいい奴になることもあります。
ぜひとも、「もう一人の私」を使いこなしてくださいね。
▼まとめ
本記事では、「もう一人の私の存在に気づき、使いこなそう」という内容をまとめました。
精神世界の話ですから、きっと「気づかずにハマっている」なんて子どもも多いでしょう。
ぜひぜひ、子どものうちから、「自分との付き合い方」のような話はチャンスを見て共有してあげてくださいね。
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