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【小学校生活】効果的な第一印象の与え方と受け取り方。

よく「第一印象が大切」と言われますが、小学校生活でも当てはまります。僕たちは、第一印象で与えられた情報に強く影響を受けてしまうのです。行動経済学では、これを「初頭効果」と言います。これは、学校生活でも非常に役立ちます。教師は、公正な評価をするための手だてとして。保護者の方は、お子様にアドバイスをすることで、小学校生活をより充実させることができるのです。

「初頭効果」を意識した、「公正な」みとり!

まずは、教師の視点で考えていきましょう。教師としては、「初頭効果」がると知ることで、公正なみとりに基づく、子どもに即した支援につなげることができます。学級には、様々な個性をもつ子どもがいて、取り組み方も多様です。さらに、その日のモチベーションも、課題への取り組み方に影響します。これを意識して子どものみとりを行わなければなりません。

新学期、新しい環境に対してお互いに緊張しているものです。そこでは、普段の姿とは違った「少し背伸びした姿」を見せる子どももいれば、普段とは違って「自分を出せずにいる」子どももいるでしょう。そのような状態を第一印象としてインプットした結果、偏ったみとりをしてしまう危険性があります。

極端な例ですが、教師の第一印象で、「やる気がある子」とされた子どもが宿題を忘れたら、「たまたま忙しくてできなかったのかな。」と受け取る可能性があります。逆に、教師が「やる気がない。」と受け取った子どもが宿題を忘れたら、「きっとさぼったんじゃないか。」と感じて、その子どもが抱える本当の理由に気付いてあげられないことも考えられます。

第一印象は、あくまでも「その時」の姿であるということを肝に銘じ、子どもの「今」の頑張りをみとることが大切なのです!

「初頭効果」を利用した新学期デビュー!

続いて保護者の方が、お子様に対してアドバイスできる視点を書いていきます。子どもの立場では、この「初頭効果」を存分に使っていきましょう。具体的な例を挙げると、

・元気に挨拶をする。
・字をきれいに書く。
・大きな声で話す。

と言った基本的なことがしっかりできればOKです。学級のスタート時は、いつもより大げさに、いつもより少し気を遣う位がちょうど良いのかと思います。教師に対して、「初頭効果」で良い印象を与えることにより、「いざ!」というときに、自分に対して効果的に働くことがあります。

今回は、新学期に使える効果的な第一印象の与え方について「初頭効果」を解説しました。このテクニックを使いこなし、教師、子ども共に充実した学校生活となりますよう、願っています!

参考文献 中村 誠 著 「ヤバい行動経済学」

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