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子どもの「頑張り」を次につなげる最強の「声掛け」と「対応法」とは。

他者の気持ちが気になりすぎて前に進めなくなるタイプの人間、JUNです!!

何か発言をもとめられると、意気揚々と話し始めるのは良いのですが、話の途中で、「あれっ?ちょっと偉そうだったかな?」とか気になり始め、最初の勢いはどこへやら、話の着地点に迷いまくってしまいます。

昔は、こんな自分が嫌になったり、白黒はっきりした性格にあこがれたりしていたのですが、最近は、「こんな性格だから、頑張って発言している人の気持ちが分かるんだ!」などと、半ば無理やり、自分の持ち合わせた性格を受け入れようとしています。

本日は、そんな話題。

こんな性格の僕は得意分野なのですが、「他者の努力を認める大切さ。」について書いていこうと思いますので、ぜひとも読んでいただき、お子様に対するフィードバックについて振り返ってみてくださいね!!

▶価値観のずれを埋めよう。

まずは、自分のことから考えてみましょう。

あなたが、自分なりに時間と手間をかけて作り上げた成果物。それを、誰かに披露する機会にめぐまれたとしたら、どんな気持ちでしょうか。

きっと、多くの人が、

「頑張って作ったから、認めてほしい!!」

という願いをもつことでしょう。既に芸術の域に達している人は、もしかしたら単純な称賛を好まない場合もあるかもしれませんが、あくまでも一般人に限ります。

きっと、一部のドMの人を除けば、

「認めてもらうのは嬉しい。否定されるのは怖い。」

という気持ちだと思います。

さて、このような自分の気持ちを振り返った上で、あなたは、他者の成果物に対してどのようなフィードバックを送っているでしょうか。

なぜ、こんなことを聞くのかというと、

「人間は、自分が頑張っていると思えば思う程、自分の活動に価値があると思い込む。」

生き物だからです。

教師や親御さんのように子どもにかかわることがある人であれば、きっと、子どもの製作物を見せられる機会はたくさんあると思います。そして、大人の悪い癖で、

「何かしらアドバイスをしたくなってしまう。」

というものがあります。いや、適当にあしらうのであれば、アドバイスをしてあげた方が100倍ましなのですが、その際の作法というものもあるのです。どういうことかというと、

「善意でアドバイスしようとする際、『本人の頑張りを受け入れているかどうか』でフィードバックの伝わり方が違ってくる。」

ということが言えるのです。

簡単に言うと、

「アドバイスがいくら的を得ていたとしても、本人の努力を認めた上で口を出さないと肝心なアドバイスを受け入れてもらえない。」

ということなのです!

まずは、

「頑張った成果を認めてほしい。」

と言う気持ちを十分に満足させてあげることが何よりも大切なのです! そして、次にアドバイスをするようにしましょう!!

ここでおまけ。ダンアリエリーの実験がおもしろいので紹介させてください。

ざっくり紹介すると、

ある退屈で面倒な課題を学生に依頼しました。そして、次のようなフィードバックを与えたのです。

①50セント払い、ちゃんとできているかチェックして承認する。
②50セント払い、ちゃんとできているかチェックして何も声をかけない。
③50セント払い、チェックすることなく本人の目の前で成果物をシュレッダーにかける。

何とひどいことを!! さて、この3つのフィードバックのうち、一番仕事の効率が上がったのはどれだと思いますか。

フィードバック方法はそれぞれ違いますが、50セントという報酬は一緒なので、どのフィードバック方法でも違いがでなければ、報酬が効果的であるということが言えますよね。

しかし、世の中お金ではないのです。みなさんの予想通り、

①の肯定的フィードバックをしてもらった被験者が一番仕事の効率を高め、③の目の前で折角まとめた書類を即シュレッダーされた被験者は、一番やる気をなくした。

のです。

どうです? 予想通りだったでしょう。

この実験から言えることは、やはり、

「成果物に対しては、プラスのフィードバックを返すことで、学習効率を上げることができる。」

ということなのです!!

だから、多くの人が子どもたちにとってやっている声掛けや反応は、大正解であると言えるのです!!

▶使い方を変えてみると。

さて、「子どもたちの努力の結晶には、それ相応のフィードバックを返そう。」という内容をまとめてきましたが、この結果から少し見方を変えると、自分自身にも役立つ情報が得られます。

見方を変えるというのは、

「自分がどれだけコミットしたかという事実が、その事象に対する価値になる。」

という事実です。

もっと分かりやすく言うと、

「時間や労力を使った仕事にこそ、自分の中で価値を見い出す。」

とも言えます。

だからこそ、自分が気の進まない仕事だとしても、

「それなりにじっくり取り組むことができれば、その分価値が高まる。」

ということになります。また、大切な部下がいるとするならば、

「提出してきた成果物に対して、しっかりと価値づけすることで、『この上司のアドバイスは聞く価値がある』という頼られ枠に入ることができる。」

とも言えます。

自分が頑張って仕上げた資料を、目も合わせることなく、「ありがと。」と一言で、ぽんっとデスクの上になげられたら、さすがに「イラっ」っとしますよね。

信頼を失いたくないのであれば、些細な態度や声掛けにも気を配りたいものです!!

▶まとめ。

本記事では、「言葉や態度で価値を伝えよう!」という内容をまとめました。

当然だと思いながら、日々の生活の中で気を抜くと、意外と他者に不満を与えてしまうかもしれません。

話はずれますが、本当にちっちゃいことを言うと「帰り際の挨拶」でも、しっかりと振り返って挨拶を返してくれるとめちゃくちゃ嬉しくないですか?

忙しくても、自分の1日の働きを認めるような感じで挨拶をしてくれる人は、「どんな仕事で一緒になっても自分を生かしてくれる。」と無条件で思ってしまいます。

日々、忙しくしているときこそ、他者に対する言葉や態度に意識を向けたいものです!!


音声でもぜひ!!



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