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求められる「小さな学校」の時代

「子どもと地域の大人が夢を共有する居場所」をつくっているJUNです。

ことの発端は、「学校」に限界を感じたことでした。

だれがわるい訳でもありません。ただただ、システムの問題。

がんばりたい「子ども」と、がんばりをサポートしたい「教師」が、がんばればがんばるほど「限界」に近づいていくというシステムの問題です。

そうは言っても大きな組織がシステムを急展開することはできません。

ただ、「ゆるやかに変わっている」ことは事実なので、きっと「今」よりも、子どもたちが過ごしやすい学校に変わっていってくれるでしょう。

そんなことを願いつつ、ぼくはぼくでできることをしようと立ち上げたのがGLS。

ただ今、サポーター募集中であります。

と、たまには宣伝から始めてみましたが、真面目な話「少人数で支援をした方が教育効果が高い」という研究結果があるのです。

さくっと紹介していきますので、読んでみてくださいね。

▼「小さな学校」がもたらすメリットとは

30年という長い間、都会の荒廃した地区の学校で先生として活躍してきたデボラ・マイアーさんいわく、

「小規模クラスで、探求的かつ率直な議論を安全にできる環境に身をおいたとき、もっとも学習効率が高い」

と主張しています。
#集まる場所が必要だ

これは、10年以上現場で子どもたちとかかわっているぼくも完全同意。

考えてみれば当然なのです。30人という集団で学習に臨めば「自分が主役になる瞬間」ってそれほど多くありません。

もしかしたら、45分授業の中で、ほとんどが「お客様状態」で、「だれか答えて~」と、ただただ時計の針が進むのを見つめながら過ごしている子どもがいるかもしれません。

それなら、「みんなが主役になれる工夫をすればいいじゃない?」と思うでしょう。しかし、なかなかどうして難しい。

例えば、一人ずつスピーチをしましょう!なんて言い出したら、30人の発表が終わったらほぼほぼ授業は終了。

自分の出番が終わった子どもたちは、ひたすら聴くということに徹しなくてはなりません。

果たして、そんな授業が楽しいでしょうか?

しかし、現実問題、そんな授業が積み重なる中で、「主体性」や「自己有用感」が次第にしぼんでいくこともあるかもしれないのです。

だからこそ、「少人数の探求活動において、意見を気軽に共有できる環境」が子どもたちにとってかけがえのない「居場所」であることは、ほぼ間違いないでしょう。

実際に、アメリカの高校が5つに分割され、小規模校になったことにより「卒業率が40%から90%に爆伸びした」という調査があるのです。

小規模校になり、生徒の人数が減ったことにより、教師のサポートも充実し、その結果、高い卒業率につながったと考えられます。

また、暴力沙汰や不登校が多い「マンモス校」を「小規模校」に分散することでも卒業率が80%まで高まったという研究もあるのです。

やはり、「学校」という場所は、「友達」との関係性も大切ですが、「教師」がどれだけ寄り添えるかということも、子どもたちにとっては大きな問題です。

と考えると、「30人なのか6人なのか」では、明らかにサポート内容が変わってくることでしょう。

いつしか、本当の意味で一人ひとりが「自分に合った居場所」を見つけられるような時代がくることを切に願っています。

▼まとめ

本記事では、「小さな学校の時代が求められている!」という内容をまとめました。

もちろん、日本にも「小さな学校」は様々な地域で子どもたちに「居場所」を提供しています。

そんな「小さな学校」の卒業生が、社会に大きな変化をもたらしてくれることを期待して、これからも一人に寄り添ったサポートに努めたいと思う今日この頃でありました。

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