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人間関係を深める意外な方法とは

基本的に一人でやってみようとするJUNです。

しかし、活動が大きくなってくると、どうしても効率がわるい。まして、一人の価値観で動いていると偏ってしまいますからね。

活動を大きく、そして長く継続していくには「仲間づくり」は、必要不可欠です。

ということで、「仲間」を募集しております。

と、宣伝を挟んだところで本題です。

「仲間づくり」が大切とはいえ、「ちょっと頼みにくいな。」ということ、ありませんか?

特に、「もしかしたらぼくのことをよく思っていないんじゃないか。」という関係性の場合、さらに頼みにくいですよね。

しかし、その方の力をどうしてもかりたいと。

あなたはどうしますか?

本記事では、とっておきの意外な方法をご紹介いたします。

▼人間関係を深める意外な方法とは

早速、その方法からご紹介しましょう。その方法とは、

「頼みごとをする」

というこれ以上にないシンプルな方法が最強なのです。

行動科学者のジョン・ジェッカーさんとデビッド・ランディさんが行った実験を紹介させてください。

実験に参加した人たちはある競争をさせられました。もちろん、競争ですから勝敗が決まります。その勝敗に応じて、負けた人から勝った人へお金を払いました。

そして、ここからがおもしろい。

競争に負けてお金を払った側がある頼みごとをしてきたのです。それは、

「あの~、手持ちがほとんどなくなっちゃったから、さっき渡したお金返してくれない?」

というお願い。

勝負に勝ってお金を獲得したグループの半分の人には、このお願いをして、もう半分の人には特に何もしなかったのです。

このお願いをされた人たちのほとんどの人が同意してお金を返したとのこと。人間も捨てたもんじゃないとほっこりして終わりそうになりましたが、実験の本質はここからです。

なんと、「お金を返した人たちのほうが、返してくれと頼んでくれた人に対する好意が高かった」というから驚きですよね。

なぜか、獲得したお金を返却するはめになった人たちの方が、お金を獲得したままの人たちよりも、好意が高まるという不思議な結果になったのです。

ここでネタバレすると、この結果、ぼくたちが持ち合わせている「一貫性の法則」というものの仕業なのです。

ざっくり解説すると、「自分がした判断は一貫していたい」という心理状態を言います。

この実験では、「お金を返す=相手の頼みを聞く=その相手のことを大切に思っている」という一貫性が働いたのです。

ということはですよ、「こんなお願いをしたら相手にとっては迷惑だよな。」と気をつかって諦めるよりも、むしろ「頼みごとをした方が双方の関係性がよくなる」ということではないですか!

余計な気遣いなど不要なのです。

特に「仲間になりたい」と思っている人がいるのなら、どんどん頼みごとをして、共同作業を積み上げた方が良いのです!

▼まとめ

本記事では、「仲間にしたい人には、どんどん頼みごとをしてしまえ!」という内容をまとめました。

ちなみに、この「一貫性の法則」を上手に利用した偉人がいます。

そう、たびたび登場するベンジャミン・フランクリンさん。

フランクリンさんがペンシルベニア州議会議員だったときのこと。別の議員さんから激しく敵意を向けられていたことがあったのです。

そんな状態をどのように打破したかというと、

「相手の蔵書から希少本を借りる」

という策に出ました。

送ってもらった本を読破し、懇切丁寧なお手紙を添えて送り返したというのです。そんなやりとりの後、実際に顔を合わせて見たらあら不思議。

それまでとは全く違う態度で話しかけてくるではないですか。

フランクリンさんとその議員さんの友情は、彼が亡くなるまで続いたとか。

もちろん、誰しもがこんな美談になるとは限りません。しかし、考えてみてください。

もともと関係がぎくしゃくしているのであれば、たとえ断られたとしてもマイナスなもんはマイナス。

むしろ、好意を抱くきっかけになったのならもうけものでしょう。

ぜひとも、「頼み事作戦」を頭の片隅に置いておき、「ここぞ!」というときに使ってみてくださいね。


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