価値観の軸を複数もつことの大切さ~人間関係の充実からメンタル安定まで~
これまでのnoteで、「価値観リスト」をもつことの大切さをしつこく書き続けてきました。
「価値観リスト」というのは、言い換えれば、「人生」というゲームを生き抜くための「ルールブック」のようなもの。
常に選択を迫られる私たちが、自分にとって満足感の高い選択肢を選ぶために「価値観リスト」は必須なのです。
そんな「価値観リスト」への付け足し情報が本記事。
「多様な価値観軸をもっていた方が、人間関係やメンタル安定につながるよ」という内容。
ぜひとも、このまま読み進んでいただき、ご自身の日常生活へ生かしてくださいね。
多様な価値観をもつ人が集まる地域の居場所がこちら👇
▼誰しも自分の価値観で他者を評価している
「類は友を呼ぶ」なんて言葉聞いたことがあるでしょう。
詳しくは、こちらに書いたのですが、
やはり、「自分と同じ価値観をもった人と好んでくっつく」という習性を私たち人間はもっているみたい。
価値観の合わない人と無理やり一緒にいるのは苦痛ですものね。
ただ、この「苦痛」。
もうちょっと深掘ると、「人間は、自分の価値観と照らし合わせて、他者を合うか合わないか判断している!!」ということであり、完全な自分視点なわけです。
「見た目」を価値観の軸としている人は、「流行」とか「ブランド」、「小ぎれいにしているか」という視点で他者を見ているかもしれません。
「学歴」という価値観を軸としている人は、「出身大学」とか「就職先」、「小さい頃の習い事」や「家庭環境」という視点で他者を見ているかもしれません。
逆に、「見た目」という価値観軸をもっていない人からすれば、「流行?ブランド?もっと他のところ気にしたら?」という反応になるかもしれません。
「学歴」という価値観軸をもっていない人からすれば、「はっ?大卒かどうか?大切なのは、今、何をしているかでしょう!!」となるかもしれない。
ここに登場してきた架空の人物たちは、どうやっても友達になれそうにありませんよね。
ちょっと険悪になりそうな理由は、「価値観軸の違い」なのです。
ただ、「類は友を呼ぶ理論」に従って生きていくのは、居心地がよくても成長チャンスを逃すかもしれない。
というのも、「自分」という殻を破って成長するためには、「多様な価値観」が必須だからです。
だからこそ、「価値観の軸を複数もちましょうぜ!!」というおすすめをしたい。
続きは次章です。
▼「価値観の軸を複数もつ」ということ
ここまでは、「あなたも私も他者評価を自分の価値観軸で判断しているよ!!」という内容を書いてきました。
もちろん、どのような価値観軸をもとうが、他人にどうこう言われる筋合いはありません。
「大切だ!!」と自分が思えているのなら、それは、あなたらしさなのですから。
しかし、価値観軸が少ないのは、ちょっと問題かもしれません。
例えば、価値観軸が「学歴」しかなかったとしたら…
という極端な評価軸しかもっていない状態になり、周囲のほとんどの人と価値観が共有できなくなってしまうでしょう。
もちろん、学歴がメリットになる部分もあると思いますが、このような白黒思考に陥ると、その学歴を獲得するまで経てきた大切なものを強みとせずにスルーしてしまうかもしれません。
だからこそ、「学歴」という価値観軸意外にも、
のような、学歴以外の評価軸を複数もっておくと、他者を判断する際、多少優しく接することができるでしょう。
「個人的評価の高い大学出身ではなくても、常に新しいことにチャレンジをして楽しそうにしている人」も、価値観軸にひっかかるでしょう。
このように、人間は自分の価値観に沿って他者を判断するからこそ、自ら価値観軸を多様にしておくことが人間関係の充実につながるのです。
▼多様な価値観軸をもつことの大切さ
最後に、「多様な価値観軸が、あなたのメンタルを守る」という話も付け加えておきます。
こちらの記事にも書きましたが、
価値観軸が少ないと「バーンアウト(燃え尽き症候群)」になってしまうかもしれないのです。
なぜなら、「価値観の軸」というのは、「自分が大切にしたいこと」ですよね。
逆に考えると、「この価値観を自分が守っているから自分らしくいれる」とも言える。
ということは、その大切な価値観軸がポッキリ折られてしまう事態が発生したらどうでしょう。
「自分らしさ」が折られてしまった結果が、そう、バーンアウトなのです。
ちょっと余談ですが、アメリカにエリート教師派遣団体があります。
ざっくり説明すると、「情熱にあふれたスキルの高い先生を教育困難校に派遣し、学校を立ち直らせる」というプロジェクト。
これだけの情報だと、なんて素晴らしい取り組みでしょう!と思うのですが、現実は、そう甘くないことも分かっています。
どうやら、派遣された情熱に燃えたぎった先生たちが、次々とバーンアウトして、教育現場からリタイアしたんだとか。
そうなってしまった理由の一つが、「理想と現実のギャップ」だったのです。
きっと、派遣前の先生方は、「たくさんの子どもたちを教育の力で成長させるぞ!」と近い、心から教育の力を信じていたのでしょう。
ただ、実際の現場は、「情熱」とか「授業力」では、どうしようもできない現実が山積みだったのです。
そして、バーンアウトしていくのですが、その原因が「教育の力という評価軸が折られてしまったこと」であったことは、想像に難くありません。
しかし、そんな教育困難校でも、ひょうひょうとやってのけることができる先生もいる。
きっとその先生の評価軸は、「教育の力」とか「子どもを変える」というものではないのかもしれません。
このような例からも、あまりにも評価実を強くもちすぎることのデメリットもあるかもしれません。
最終的に強いのは、「評価軸を柔軟に変更し続けられる力」なのかもしれませんよね。
▼まとめ
本記事では、「複数の評価軸をもちつつ、時に柔軟に変更していこう!!」という内容をまとめました。
ぜひぜひ、こちらの記事もあわせて読んでみてくださいね👇
📘参考文献📘
#ハーバードの心理学講義