えんとつ町”踊る”のハロウィンナイトを体験して学んだ3つのこと
これまで「学校」での体験と「本」からの知識をもとに記事をまとめてきましたが、本記事は、イベントから体験的に学んだことを共有します。
昨日、「えんとつ町の”踊る”ハロウィンナイト」に、子どもと共に参戦しました。
その中で「これは使える!」という学びがありましたので、3つにしぼってまとめました。
1万人を超える特大イベントだけでなく、ぼくたちのような地域にある「第3の居場所」でも使える内容ですので、ぜひとも、読んでみてくださいね。
▼「みんな知ってる!」を生かす
ハロウィンナイトの世界に一歩足を踏み入れた瞬間から、「楽しそう!」という意志に完全にもっていかれていました。
さすがの一言なのですが、ここは、なかなか真似できないところですので、子どもと大人の意識の違いに着目して書いていきます。
ぼくは、ぐるっと会場を見回し、中央の舞台から出てくるであろうパフォーマーさんを今か今かと待ちたいと思っていました。
しかし、子どもたちは、大きな提灯と舞台に意識をもっていかれつつも、それ以上に興味があるのは屋台。
美味しそうな食べ物から、冒険心をくすぐるゲーム。
まさに「祭り!」という雰囲気にテンションが上がりっぱなし。
そんな子どもたちも、一しきり食べて飲んで、遊んで一息つくと、プペルの世界観に浸っている大人を横目にやり切った感が漂い始めました。
しかし、ハロウィンナイトは、そんな子どもたちの心も逃しません。
我が子が掴まれたのは、「ソーラン節」でした。
「学校でも踊ったことがあると思いますが…」とアナウンスされていた通り、先々週の運動会で我が子はソーラン節を踊っていたのです。
学校・保育園での練習の繰り返しにより、音楽が流れてくると反応してしまう体に仕上がっている子どもたち。
まさかのハロウィンナイトでのソーラン節に、一気に心を掴まれたのでした。
ステージにまで登らせてもらい、主役感を獲得した我が子は、「次は、いつステージに登れるの?」と違った期待を抱きつつ、終演まで飽きることなく参加できたのです。
小学校で運動会を企画する際、「伝統」という言葉で当たり前のように踊られているソーラン節。
毎回、「それでいいのかなぁ。」と疑問に感じていたのですが、ハロウィンナイトで一心不乱に踊り狂う子どもたちを見ていると、
「共有できるものがあることは大切なのかもなぁ。」
とも思いました。
やはり、「多くの人が共通で知っていては踊ることができる!」という意識は、興味・関心をがっつり獲得することができるのです。
ただ、学校側は「いつか役立つ」みたいな理由でソーラン節を選んでいる訳ではないでしょうが。
これは、「子ども向け」を謳ったイベントを主催する運営側の勝ちとしか言いようがありません。
今回のハロウィンナイトを体験することで、もしかしたらソーラン節が仲間をつくる”きっかけ”になるかもしれないという可能性を感じ、「価値があるかないかは、短期思考で判断すべきではないのかもなぁ」と考え方を見直す機会となりました。
▼「知らない」が「知っている」になると強い!
ハロウィンナイトでは、演目の間の休憩時間に「みんなで盆踊りを踊る」という参加場面が設定されていました。
会場と同時に突入した我が家が、振り付けの丁寧な説明を何度も聞くことができました。
しかし、我が子は、あまり乗り気ではない。
どうやら、振り付けが理解できていない模様。
「輪になって踊りましょう」のアナウンスもありましたが、少し輪から離れたところで小さく体を動かしています。
そんなこんなでパフォーマンスが進んで行き、だいたいの流れ(演目の間に盆踊りが挟まれる)が理解できるようになったぼくは、「結構、多めに踊るんだなあ」とも思ったのです。
しかし、子どもたちは違いました。
繰り返される盆踊りに対して少しずつ積極的になる子どもたち。
ハロウィンナイトも後半戦に差しかかると、「行ってくる!」と言い放ち、自然と盆踊りの輪に入っていく。
そんな子どもたちの姿を見ていると、「知らない」という状況がどれだけチャンスを逃す決断につながっているのかを考えさせられました。
子どもたちに「チャレンジしてほしい!」と願う大人の一人として、「チャレンジしなさい!」という声かけや「環境」を整えるだけではなく、
「知っているからできるかもしれない!」
という、状況まで子どもを連れていくことも必要なのです。
▼参加型による一体感
ハロウィンナイトを体験して感じたのは、「とにかく参加型である」ということ。
盆踊りはもちろんのこと、提供されるコンテンツにどの年代の人にとっても参加しやすく考えられていると感じました。
そんな工夫に文字通り踊らされたぼくたちですが、時間が経てば経つほど不思議と一体感が出てくるのですよね。
名前も知らない子どもと大人が集まって同じ振り付けのダンスを踊る。
同じタイミングで声を出す。
歓声や拍手、時に笑ったりする。
そんな体験を積み重ねれば重ねるほど、楽しさは高まってく。
人間は社会性の生きものですから、「所属感」が満たされることは何にも代えがたい安心感をもたらす。
さらに、「仲間意識を高めるには協働が欠かせない」と言われていますが、まさにその「協働」によって集団がまとまっていく様子を、その集団の一部として感じることきたのがハロウィンナイトでした。
闇雲に人を集めても、そこに目的や方向性がないと、集団としての存在意義はなくなってしまいます。
ましてや、多様なコミュニティが飽和状態になっている現代ですから、「同じもの・ことを応援する」という目的で応援される側になるとめちゃくちゃ強いよなぁとも思いました。
ぼくたちの活動も、「参加シロ」のある「協働的な活動」の設定。
共通の目的、共通の問題解決をもっと分かりやすく提案していく必要があると感じました。
▼まとめ
本記事では、「えんとつ町の”踊る”ハロウィンナイトを体験して学んだ3つのこと」についてまとめました。
まだ、気づきが浅く、うまく言語化できていない部分もありますが、今後の自分たちの活動において、とても学びの多いイベントとなりました。
何よりも参加・体験してみないと見えてこない部分は必ずあります。
そんな貴重な気づきを生かして、これからも「第3の居場所づくり」を頑張っていきますので、末永く応援をよろしくお願いいたします。
いただいたサポートは、地域の「居場所」へ寄付させていただきます!