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教員動画配信。いよいよスタート!

本日、新学期がスタートしました!

約1か月ぶりに会った子どもたちは、元気いっぱい。新しい学級や先生の発表に一喜一憂していました。「やっぱり、子どもたちがいてこその学校だよなあ。」と実感しつつ、明日から再び休みに入ります・・・。

短縮3時間授業。始業式・着任式、教科書・プリント配付、自己紹介と、慌ただしく過ぎていく中で、子どもたちを驚かせたのは、教師がつくる「学習動画」の配信です。我が自治体では、既にいくつかの動画が見られるようになっています。子どもたちは、動画を計画的に視聴して動画配信表にチェックをします。そして、休み明けに提出するという宿題が加わりました。

既に準備された動画は、教育委員会に所属している教師が授業したものですが、休校の長期化を見据え、一般教員も分担をして動画を撮影していくという説明を受けました。

説明を聞いて感じた難しさは、

「小学生が、動画を見ながら学習できるかどうか。」

ということです。多様な家庭環境、1年生から6年生という対象となる子どもの広さ。最大の問題は、学習に対する意欲の格差です。教師は、対面している子どもの反応により、言葉かけを工夫したり、計画を変更して進めたりと子どもと共に授業をしています。子どもの反応がない状態の中で、どのようなコンテンツが適しているのか、これから試行錯誤して見つけていかなければなりません。

明日から授業内容を計画し、明後日には撮影に入ります。そして、編集をして配信スタートです。各グループが交代で撮影することにより、膨大な学習内容に対応した動画を次々とあげていきます。

動画制作で目標とするのは、「知識偏重ではなく、技能重視」ということです。簡単に言うと、「楽しく学習できるこつ」を配信することではないかと、説明会を聞いて感じました。例えば、10時間かけて学習する必要がある単元でも、10個のコンテンツを配信することはしません。10時間の中で、動画配信に適した学習場面を抽出して撮影します。この理由は、子どもの思考(問題意識)を見とれないからです。本来であれば、1時間の授業後にノートやプリントに記述された子どもの考えをみて、次の授業の内容を構想します。しかし、動画配信では、子どもが何を考えていたのかはみとれません。授業と授業をつなぐことができないのです。ということは、評価の3観点である「思考」の部分は、配信できないということになります。残されたのは、「知識・技能」の部分に即した動画です。しかし、小学校は、「知識」を教える学習にも適していません。もちろん、知識は教えるのですが、様々な知識を教師側から教えるのではなく、子どもが取り組む中で、自然と知識を獲得していくよう授業を工夫します。ということは、動画配信でねらうべきは、「技能」の部分です。「技能」というのは、「どのように学ぶか」という部分です。子どもたちが、「調べてみたい。」「活動してみたい。」「まとめてみたい。」という気持ちを引き出すような動画に焦点化するしかないのです。

説明を聞いただけなので、具体的な授業場面はまだイメージでしかありません。明日から、授業をつくりあげ、撮影をする過程でより良いものが見えてくるかもしれません。とにかく、子どもたちに「楽しい!」授業を届けられるよう頑張ります!


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