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本気で子どもの成長をサポートするのであれば、ねらうのは「自尊心」のその先である

「できた!」という瞬間のために子どものサポートを続けているJUNです。

長らく「学校」で働いてきましたが、先生や親御さんの願いの中心には、「自尊心をつけてあげたい!」という思いがありました。

確かに、「低自尊心」は、大人になったとき、様々な不利な状況に結びつくこともあるでしょう。

しかし、「自尊心」についてもっとつきつめていくのであれば、「自尊心が高ければ高いほどいいってもんでもない」のです。

そんな歯がゆい部分について書いてみましたので、さらっと読んで、子どもさんのサポートに生かしてくださいね。

▼「自尊心」が高ければいいってもんじゃない。

子どもにかかわる大人であれば、「子どもの自尊心」は、気になるところ。

「なんとかして自分に自信をもってほしい。」と願い、「ほめて伸ばそう!」なんて心がけてサポートしているのではないでしょうか。

しかし、10年以上も現場で実践を重ねると、「どうやら、ほめればいいってもんじゃないかも。」と問題意識も生まれてくるのです。

そんなアンテナをびんびんに立てながら情報収集していると、気になる調査を見つけたのでシェアします。

心理学者のロイ・バウマイスターさんが「自尊心と子どもの成長」をテーマとした1万5000件もの研究をレビューしたところ、

「自尊心を養ったとしても学業やキャリアが向上することはなく、それ以外でもなんらポジティブな効果はない。」

という結論にいたったというのです。
#スピリチュアルズ

なかなかの衝撃。

「自尊心」を追いかけたあの青春の日々は、むだだったのか。

いや、そんなことはありません。

ただ、「自尊心をゴールにしてはいけない」のです。

先ほどもちらっと触れたように、「自尊心」が低いことによってもたらされるリスクがいくつも報告されていることを考えれば、「自尊心を高めたい!」と願うみなさんのサポートは的を得ています。

しかし、もっと大切なのは、

「自尊心をもった子どもたちが、どのような行動をしているのか?」

ということ。

はい、出ました!!

最終的には、「行動しているかどうか?」にかかってくるという成功法則。

ただ、考えてみれば当然でしょう。

「自尊心が低い」場合は、「行動」に結びつかないことが多いだろうことは予想できますよね。

しかし、「自尊心が高い」場合、「まぁ、なんとかなるっしょ。」という極端な楽観主義に結びついてしまう可能性があることを忘れてはいけません。

「根拠のない自信」と言いますか、「自分の実力を見誤ること」につながる可能性があるのです。

たしかに、「テスト勉強してこなかった子ども」に対して、「たまたまだよ、あなたの実力なら次のテストは100点だ!」と声をかけてしまうと、ある意味「努力をしなかったことの肯定」になってしまいます。

まさに、余計なお世話。

心理学教授のキャロル・ドゥエックさんも主張されていしたが、

「あなたの努力が足りなかったから結果が出なかったでしょ?」

と、ときに「失敗を受け止められるようにする」のが本当に必要なサポートなのです。

▼まとめ。

本記事では、「自尊心を『行動』につなげよう!」という内容をまとめました。

もちろん、「ほめる」ということは、子どもをサポートする上でとても大切です。

ただ、「行動をうながすほめ方」であれば最高。

ぜひとも、「自尊心のその先」を意識して、サポートしていきましょう!!



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