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【勉強法】ランダム数字「20ケタ」覚えられる人と「82ケタ」覚えた人のちょっとした違いとは

勉強でもスポーツでも、どのようなことにも応用可能なのが、「マインドセット」。

「上達したい!」と思うのであれば、「頑張ればうまくなるぞ!」と心から信じることが何よりも大切なのです。

スタンフォード大学の研究者であるアリア・クラムさんとエレン・レンジャーさんは、ホテルの清掃スタッフを対象に実験を行いました。

清掃スタッフを2つのグループに分け、一方のグループには、

「あなたの仕事は、アメリカ公衆衛生局が推奨する活動的ライフスタイルの基準を満たしていますよ。」

と伝えたのです。

なんのこっちゃ?と思われた方もいらっしゃると思うのですが、もっと簡単に言うと、

「あなたの仕事は、よい運動になりますよ!」

と宣言されたと捉えて下さい。

そして、もう一方のグループには、特にこれといった情報を伝えることなく、いつも通りに清掃という仕事に取り組んでもらいました。

もちろん、2つのグループの仕事内容は同じです。

しかし、こんな簡単な違いで、4週間後には、驚くべき違いが生まれたのでした。

それは、

「運動になると宣言されたグループの方が、体重、血圧、体脂肪、ウエスト/ヒップ比、BMI指数が減少した。」

というのです。

この実験からも「信じる力」がどれだけ強力なのかが分かりますよね。

👇「マインドセット」について詳しくはこちら。

▼「記憶力実験」で、「良い結果を得た人」と「そうでない人」の違い

さて、最後まで自分を信じ抜く力を獲得したところで、本題へ移りましょう。

心理学者のアンダース・エリクソンさんは、「ランダムな数字を記憶する能力の限界」を調べました。

もちろん、最初から特殊能力をもっている人を対象にしたのではありません。

カーネギーメロン大学の一般的な学生と記憶トレーニングを始めたのです。

そのトレーニングの結果、

「ランダム数字暗記『82ケタ』という驚異の記録を打ち立てた学生もいれば、どれだけトレーニングをしても『20ケタ』で止まってしまう学生と分かれた」

というのです。

「82ケタ」という驚異の記録を打ち立てた学生も、「初日の結果は、7ケタか、たまに8ケタという平均的な結果だった」とのこと。

その後、4日間を経過しましたが、9ケタまでしか伸びませんでした。

そろそろ限界に達したかと思いきや、その学生の記憶力は天井を突き抜け、10ケタを記憶するところまで到達。

さらにトレーニングを続けることによって、「82ケタ」という驚異の伸びを見せたのでした。

ここで気になるのは、「82ケタ覚えられた学生と20ケタで止まってしまった学生の何が違うのか?」ということですよね。

どうやら、記憶力トレーニングに打ち込んだ別の学生も「20ケタ」まで到達したのですが、その後、50時間のトレーニングを積んでも、それ以上の記憶力の向上は見られず、実験から脱落したそうです。

では、その要因をはっきりとさせましょう。

ずばり、記憶力の違いは、

「トレーニングに対する取り組み方だった!」

研究チームは結論づけています。

どうやら、

「82ケタを記憶した学生は、そのときどきの限界にぶち当たったとき、その限界をぶち破る新しい戦略をあれこれ試していた。」

というのです。

記憶力トレーニングの明暗を分けたのは、

「うまくいかない状況を何とかして乗り越えようという思考錯誤」

だったのです!!

こそが、「才能を開花するまで導いてくれる可能性」を秘めているのです。

そして、その「試行錯誤」を支えてくれるのが、先ほど話題とした「マインドセット」なのです。

「絶対に自分の能力はもっと向上するはずだ!」と信じてトレーニングに打ち込むこむ姿勢が、本当に自分の能力を伸ばすことにつながるのです。

しかし、本記事では単なる根性論を説いている訳ではありません。

「努力は裏切らない」と言いますが、「効率的な努力の方がより裏切らない」ことは紛れもない事実ですし、「無駄な努力もある」というのは、人生経験豊富な大人の方であれば納得していただけるでしょう。

そこで、こんな記事も書きました。

勉強でもスポーツでも、「効率的な努力」は必須であり、なるべく早く、できれば子どものうちから知識として知っておくことが大切なのは言うまでもありませんよね。

ぜひとも、「効率的な努力」で自分の実力を開花できるよう、子どもさんにもシェアしてあげてくださいね。

📘参考文献
#「無敵」のマインドセット
#マインドセット学級経営


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