子どものチャレンジを成功に導く「マインドセット」の力
教師として10年以上。「どうすれば勉強が得意になりますか?」という質問に、数えきれないほど答えてきました。
もちろん、みんなに共通する答えはないにしろ、「頑張ればできるようになると信じて努力することだよ。」と伝えています。
「信じて努力しなさい。」と言われた子どもたちは、「いや、そーゆーことじゃなくて。」という反応をしますが、ある意味、これは真実なのです。
本記事では、科学的にも実証されている「マインドセット」についてまとめましたので、読んでみてくださいね。
▼成長するために必要なマインドセット
心理学者のキャロル・ドゥエックさんは、
ということを実験から確認しました。ざっくり説明すると、
と、証明されたのです。
#マインドセット学級経営
「そんな簡単なことで。」と思われそうですが、なかなかどうしてマインドセットを整えるということは難しい。その最大の敵は、「思い込み」なのです。
▼「思い込み」という巨大な敵
最大の敵というのは、ずばり「思い込み」。
言い換えれば、
「自分の成長をはばんでいるのは自分自身である。」
これが、マインドセットの厄介なところなのです。
どれだけ教師や親御さんが「努力すればできるようになる!」と心からメッセージを送ったとしても、本人のマインドが整っていないと成長へつながらないかもしれないのです。
あなたがサポートしている子どもさんは、このような「思い込み」にとらわれていないでしょうか。
もしも、このような考え方にとらわれているようでしたら、まずは「勉強というのは自分を高めるためのもので、間違えたらやり直せばいいんだよ!」とアドバイスしてあげてくださいね。
▼「勉強」を楽しむために大切にしたい考え方
「勉強が得意になりたい!」という子どもの悩みと同じくらい、親御さんからも「どうしたら勉強をしてくれますか?」という質問をいただきます。
当たり前ですが、「勉強」というのは子どものものではありません。大人も新しいチャレンジという「勉強」ができる状況にあり、「お父さん、お母さんが楽しく勉強をする姿を見せてあげてください!」というのが本質でしょう。
そんな姿を見せつつ、「勉強っていうのは、『うまくいかない!』とか『間違えた!』という瞬間が一番大切なんだよ。」とエールを送ってあげましょう。
このアドバイスも科学的な実験により確かめられていて、「人間は、失敗したり予想を裏切られたことの方が記憶に定着する」ことで知られています。
ご自身が勉強をした経験を思い出してほしいのですが、「うまくいかないからこそ練習をする」でしょうし、「なんで?と疑問に思ったから調べようとする」でしょう。
全て分かったつもりになってしまうと、勉強しようという気持ちはそこで終わってしまうのです。
子どもたちがとらわれてしまう、
これらは、「勉強」とは真逆の考え方なのです。
▼まとめ
本記事では、「成長したいならまずはマインドセットを整えよう」という内容をまとめました。
「うまくいかない。」、「失敗する。」という経験は、子どもさんにとってみれば黒歴史ととらえてしまうかもしれません。ときには痛みも伴うことでしょう。もちろん、「努力をすること」には辛さも伴います。
しかし、成長したいのであれば「どのような結果も受け入れ、前に進むためのエネルギーに変える」しかないのです。
そのカギを握るマインドセット。「頑張れば成長できる!」という前向きさをもってチャレンジできるよう子どもさんをサポートしてあげてくださいね!