【話し合い】グループでの「話し合い」が、「先手必勝」の理由とは。
だれも発言しないと、どうしてもだまっていられないJUNです。
そんな特性のため、余計な仕事を抱え込む特徴があります。とはいうものの、抱え込んだ仕事から貴重な経験を獲得できることもあるので、一概にムダとは得ないのですが。
本日は、そんな話題。
授業をする上で教師は、多様な授業形態をもっています。そして、子どもの実態と学習内容を踏まえて、授業形態も選択していくのですが、「一番難しい授業形態は何ですか?」という質問をしたのなら、90%近くの教師は、「話し合い」と答えるでしょう。
#僕しらべ
#根拠薄
というのも、「話し合い」というのは、「話し合いたい!」という必然性が必要不可欠です。
教師が集まる会議でさえ、沈黙が生まれるのですから、子どもたちが主体的に「話し合い」に臨むということは半端な覚悟ではできません。
では、「なぜ、話し合うことは難しいのか。」について書いていきつつ、「話し合いに参加するのなら先手必勝だ!」という結論へつなげたいと思いますので、ぜひとも、子どもさんに教えてあげてくださいね。
▼「話し合い」が難しい理由
僕も若かりし頃は、「話し合い」を多用していました。
とにかく授業の進め方に困ったら「話し合い」。時間が余ったら「話し合い」。みたいな感じでもう「話し合い」の乱れ打ち。
もちろん、「話し合い大好き」なクラスであれば、「何となくみんな楽しそう!」で終るのですが、「話し合う」という文化を築くことができていない集団を受け持ったのなら乱れ打つことはできません。
そんな、文化のない集団を受け持った時、ふと我に返る瞬間がありました。
ということに。
なんか、先生が、「話し合いなさい!」とぎゃーぎゃー言ってるし、何も言わないと「やる気あるのか!」とブースカ言われるから、「取り敢えず話しています」みたいなことがあり得るのではないかと気付いたのです。
#ブースカ
だからこそ、「話し合い」は難しい。
特に、35人の学級全員参加型はさらに難しい。
・「話し合う」内容へのモチベーション。
・「聴く」時間が多くなる構造。
・深まらない内容。
などなど、難しいポイントは、多々あります。
そして、なんとなく時間だけが過ぎていき、結論が出ないまま終盤戦。先生は、伝家の宝刀「多数決」を繰り出し。力技で決定。
みたいな「話し合い」が繰り広げられることもちらほらあります。
このような現実からも分かるように、「話し合い」を成立させるためには、「子どもたちのモチベーションを支える話題」が必要不可欠であり、モチベーションを高められたのであれば、「子どもたちが十分に意見を交流できる環境」がそろわないと成立し得ないのです。
▼とはいえ、現実問題「先手必勝」だよ
ここまで、「話し合いの難しさ」を話題としてきましたが、現実問題、「あなたがどうしても話し合いたい話題」ってありますか?
「どうしても〇〇したい!」というモチベーションで会議に参加できているのであれば、ある意味幸せであり、ときには「だれか早く決めてよ。」とか「どっちでもいいんだけどな。」という会議に出くわすことがあるのではないでしょうか。
そして、そのような会議こそ、「初めに発言をした人の勝ちになる」という構造があるのです。
#NOISE
そのような構造のことを「カスケード効果」と言います。
例えば、「リーダーを誰にするか」決めるとしましょう。候補者は、Aさん、Bさん、Cさんと3人いたとします。
会議が始まると早速タロウさんが、「Aさん」を押したとしましょう。
すると、タロウさんを信頼しているハナコさんは、特段Aさんに対して思い入れはないものの、「タロウさんへの信頼」から「Aさん」を推薦するという構図ができあがる可能性があるのです。
そして、3番目に発言するよう求められたジロウさん。本当は、「Bさんがいいかもな。」と思っていたのにもかかわらず、「Aさん」を推薦する可能性が高まります。なぜか、
「タロウさんとハナコさんが、そろってAさんを推薦するんだから、きっとAさんは、優秀なんだろう。」
と、先に発言した2人の気持ちを自分なりに汲み取って、自分の意見を覆して応答してしまうのです。
しかし、注意しなければならないのは、
「『ハナコさんには、それほど強い意志はなかったこと』は、だれも分からない。」
ということです。
このように、話し合いのモチベーションが担保されていない「話し合い」は、満場一致で決定されたとはいえ、その一致した条件は、ただ一つ、
「最初に発言した人が、Aさんを推薦したから。」
という理由かもしれないのです。
もちろん、「僕は、絶対にCさんがいい。」という主体性をもった参加者がいる場合は別ですが。
だからこそ、「話し合い」では、「先手」が絶対的有利なのです。
▼まとめ
本記事では、「話し合いって難しいよね!」という内容をまとめました。
昨今の働き方改革の流れを受け、学校も会議の選定が進んでいます。
そして、選定してみれば、結構削れるということも分かってきました。
もしかすると、会議をする理由が「会議をした方がよいから」というものであり、「話し合う必要があるから」という本来の目的を見失ったものが多々あったのかもしれません。
子どもたちの場合は、「話し合うことも勉強である」という前提がありますから、全てを削減するということはできませんが、だからこそ、「子どもが本気になるような話し合い」を設定し、「話し合いっておもしろいね!」と思って参加するモチベーションを育てたいものです!!
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