今日の昼食はチヂミだった。
実家に居た頃、週末になると母がよくチヂミを作っていた。私にとって土日の昼食と言えばチヂミだったのかもしれないと、大阪に居る今、改めてそう思った。
ところでチヂミと聞いてふと思い出した話がある。
それは京都で学生をしていた時のことだった。
卒業五にお付き合いすることになるH先輩と、何度目かのデート(?)でとある施設の秋祭りに行った。
「チヂミ売ってますよー!チヂミいりませんかー!」
雑貨や食べ物が並ぶ露店を歩いていると、チヂミ売り場の方から、聞き覚えのある女子の声が聞こえてきた。
「あっ、羽田さんとHさんやー」
その声の主は、当時所属していた合唱部の後輩でもあるMちゃんだった。
「あれ?Mちゃんも来てたの?」
ビックリして私は尋ねた。
まさかこんなところでMちゃんに会うとは思わなかった。
まずいなあ。H先輩と二人っきりで居るところを見られてしまった。次の日学校でへんな噂を流されたりしたらどうしよう。そう思うと不安になる。
「うん。お母さんの手伝いでチヂミ売ってんねん」
そんな私の不安を知ってか知らぬか、Mちゃんは誇らしげに答えた。
「ふーんそうなんだ。がんばってね」
そう言ってチヂミ売り場から立ち去ろうとする私に、H先輩はぼそりとこう言った。
「チヂミ買ってやんなよ」
その後チヂミを買ったのかまでは覚えていない。ちなみにH先輩とも1年半ぐらいで別れてしまった。
MちゃんもH先輩も今頃どうしているのだろうか。
以上、文章にしたらそれほどおもしろくもなかったどうでも良い話でした。♪
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