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皆でやるラジオ体操は良いもんだなあ~施設の運動会レポート午前の部編~

 今日は施設の運動会だった。その時のことを午前の部編と午後の部編の2回に分けて書いてみたいと思う。

 昨年は雨で飛んでしまったので、私にとって今年がこの施設での初めての運動会だった。
 朝から運動会日和という感じのとても良いお天気だった。外に出ると日差しが暑いぐらいだった。
 運動会は、施設の向かいにある公園のグラウンドで行われた。
 私たち自立訓練部の利用者だけではなく、生活介護事業所や作業所など、系列の施設の利用者さんやスタッフさんたちが一堂に集まって開催された。

 午前10時過ぎに会場となる公園のグラウンドに集まって、まず開会式が行われた。
 施設長の挨拶の後、準備運動として、ラジオ体操第1をやった。
 ラジオ体操は施設に入所する前、適応障害と過敏性腸症候群で自宅療養という名のひきこもり生活を数年していた頃、便秘解消のためにほぼ毎日やっていたので、だいたいの動きは分かっていた。
 こんな広い場所で皆でやるラジオ体操は良いもんだなあと思った。
 実家にひきこもっていた時は、たった一人自分の部屋でやっていたので、何となく空しさを感じていたのも正直なところだった。
 だからこそ、公園のグラウンドで皆で太陽の日差しや風を感じながらやるラジオ体操に、何だか感動を覚えてしまったのだった。

 午前の部最初の競技はボールリレーだった。
 4チームに別れて、頭の上を通ってくるボールを後ろの人に回していくというようなリレーだった。
 細かいルールなどあまりよく分かっていないまま参加したら、我々のチームが見事1番になってしまった。何だかよく分からないながらものっけからとても楽しい競技だった。
 運動会では各競技ごとに参加賞があるようで、ボールリレーの参加賞はウェットティッシュだった。外のいろんな物に触るので、潔癖な私にはウェットティッシュはとても助かる賞品だった。

 次の競技は短距離走だった。
 各競技は自由参加なので、走るのが苦手な私はこれには参加しないつもりでいた。
 しかしスタッフさんの「短距離走の参加賞が1番良い物みたいですよ」という甘い誘惑にまんまと乗せられて、まあせっかくだしと出てみることにした。
 短距離走は30メートルと50メートルがあった。
 当初は30メートルに参加しようと思った。しかし周りに居た施設仲間のSさんもZさんもMちゃんも皆50メートルに参加すると言うので、私も50メートルに出ることにした。盲学校の体育でやった音競争(音に向かって走る競技)でも50メートルだったからいけるだろうと思ったのだ。

 ここでの音競争はスタッフさんの声がする方に向かって走るようだ。
 音競争をするのはたぶん10数年ぶりだと思う。走る前はものすごく緊張した。
 久しぶりに走ってみると、50メートルってこんなに長かったっけと思うぐらいゴールが遠く感じた。
 10数年ぶりに走ったからか、タイムも10秒ぐらい落ちてしまっていた。おまけに走っていて腰が痛くなった。なんならこれを書いている今も若干太腿が筋肉痛である。
 50メートルじゃなくて30メートルにしておけばよかったかもと後悔した。来年もしこの施設の系列の作業所に通えていたら、こんどは30メートルでリベンジしたいと思った。

 1番良いといわれていた参加賞は缶コーヒーだった。私はコーヒーが飲めないので、即コーヒー好きなSさんにあげた。
 せっかくがんばって走ったのに…。トホホな気分である。賞品に目がくらんで参加するのは良くないなあと反省した。
 ※午後の部編に続く

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