見出し画像

今日の夢日記~新たな小説のネタ~

 現在入所している訓練施設に、めっちゃ若くてかわいい感じの、そして良くも悪くもがんばるあまりにいつも空回りしているタイプの新人女性職員が入ってきたことで、それまで平穏だった利用者たちの関係が少しずつ歪んでいく…、というような小説の概要がそのまま夢に出てきた。
 そういえば施設に入所したばかりの頃、地元の知人と電話で話していた時に、「せっかく訓練施設に入所したんだから、施設を部隊に訓練と称したサバイバル小説的な作品を書いてみたらおもしろそうなんじゃない?」と言われたことがあった。
「うーん、まあ確かに障碍者施設を舞台にした小説は少ないからおもしろそうだけど、登場人物をたくさん出さないといけなくなるのが書いていてめんどくさいんだよねえ」とその時は断ったのだけれど…。

 じつはほんの1年半前まで、私は詩やエッセイの他にも小説も書いていた。
 今改めて考えてみると、小説を書き始めたのは中学生の頃だった(その頃は当時飼っていた犬を主人公にした童話を書いていた)。ということは、詩やエッセイよりも、じつは小説の方が書いている年数が長いのである。
 これまで小説はエブリスタやカクヨムやステキブンゲイなどで投稿してきた。
 盲学校を部隊にした緩い青春長編や、鬱持ち女子と発達障害男子の恋の始まり(?)を描いた恋愛長編、さらには全盲女子と自殺志願者の男との1夜を描いた長編(未完)や、R-18物の百合短編や、ちょっとエッチな短編など、いろいろと書いてきた。
 しかし先日のnoteでの毎日投稿半年に寄せての記事でも書いたように、昨年リアルでも仲の良かった友人たちから、自分の書く文章を否定されたことで、自分は小説を書くには向いていない人なんだと思い、以来小説を書くことをやめてしまったのだ。
 もちろんこれは個人的な見解なのだが、エッセイや詩なら自分の感覚や想像力だけで書いてもまだ少しは許されるのかもしれない。でも小説はそうもいかないようだ。
 それに今までの人生の中で、人と関わる経験が乏しい自分には、人間を描くのは情報量や知識があまりにも無さすぎて無理なのではとも思った。
 どうやら私は詩とエッセイの人なのかもしれない。

 しかし小説を書くのをやめた今でも、自分が書いてきた小説や、書きたかった小説のワンシーンが夢に出てくることがたまにある。今回の夢もまさにそれだ。
 きっとこれは見えない誰かから「おい羽田、訓練施設を部隊にしたサバイバル小説を書け」と夢を通して伝えてくれているのかもしれない。
 確かに小説を書くのはやめてしまったけれど、小説を書きたい気持ちが全く無くなってしまったというわけではない。いつかこんな感じの小説を書いてみたいなあと思う気持ちは、今でも時々現れることがある。
 もうこれはせっかくなのでその夢のお導きに素直に従うことにしよう。いつかそのうちに、訓練施設を舞台にした、少し歪んだ感じのサバイバル小説的な作品を、人生のどこかで書いてみようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?