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散乱した詩

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2022年5月の記事一覧

私はこの地上で生きていく

私はこの地上で生きていく

翼があっても
飛んでいこうとは思わないよ

たとえ躓いたって
立ち上がれなくたって

私はこの地上で
生きていく

振り返った後ろに続く軌跡が
たとえ不格好な路でも

案外嫌いじゃないって
笑えるような気がするから

正義なんて

正義なんて

正義なんて
明日生き残るための理由だ

誰を傷つけても
貴方は貴方の愛するものを守って

何を失ったって
それを諦めるよりは余程いい

諦めてはならない

諦めてはならない

希望と信じていたものが
底無しの絶望の一握りだったとしても

誰かの愛した世界を
守ろうとする誰かがいる限り

私達はまだ生き残ることを
諦めてはならない

一つ一つ

一つ一つ

一つ一つ
失っていく

一つ一つ
狭くなっていく

一つ一つ
笑えなくなっていく

一つ一つ
奪われていく

もう立っているのがやっとの世界で
それでも私は生きている

周りの景色がすべて消え去っても
それでも私は生きている

例えば、この世界中に

例えば、この世界中に

例えば、この世界中に私だけしか居なかったら
私は孤独と知らずに強く生きられただろう

周りはたくさんの微笑みで満たされているのに
誰一人私を見ないこんな場所では思い知ってしまう

私は「独り以外」には成れないのだと

何故、何故、何故、

何故、何故、何故、

失いたくない貴方が
何故、誰かから奪うの?

悲しみを知るはずの貴方が
何故、涙を見逃すの?

痛みを抱えたままの貴方が
何故、また銃を取るの?

「私」の代わりを

「私」の代わりを

「私」の代わりを幾らでも持ってる貴方には
きっと永遠に解らないでしょうね

どんなに惨めで憐れで捨てたくても
「私」しか持ってない私の気持ちなんて

どうしたらよかったのか、教えて

どうしたらよかったのか、教えて

どうしたらよかったのか、教えて

私がこれを言う頃には
きっと貴方は居ないのでしょうけど

愛ある世界から顔を背けないで

愛ある世界から顔を背けないで

その手を取りたいから
この手を全力で掴んで

どんなに遠くにいても
どんなに深くにいても

心は光の速さで届く
そういう時代だからこそ

愛ある世界から顔を背けないで
独りきりだと見限らないで

地に足が着いていなくても
宙に漂ったままでも

居場所なんてなくたって
生きていけるから