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ハンドメイド作家のSNSとの上手な付き合い方

ハンドメイドアクセサリー作家さんはそれぞれ多くのフォロワーとファンの方の応援で勇気づけられていると思います。作家活動をはじめてからずっと応援してくれるファンの方もいて本当にありがたいし嬉しいですよね。
ただ、気をつけていただきたいのが一部のファンの意見が世間一般、特に委託販売店のお客様の考えと同じかどうかです。SNSは作家さんのファンにとって憧れの作家さんと直接やりとりできる貴重なツールで作家さんとのコミュニケーションを楽しみにされているファンも多くいらっしゃると思います。ただファンは作家さんのSNSの投稿に対してネガティブな意見はなかなか発言しにくいと思います。わざわざわ「これは可愛いくない」とは言いませんもんね。実はなかなか本音が聞こえにくいのがSNS、特にインスタグラムの特徴だと思います。

わたしも作家時代に試作品を投稿したことろ「欲しい、かわいい」のコメントをたくさんいただきました。実際にネット販売したところひとつも売れない、委託店に送っても全く売れませんでした。コメントをくれたファンを攻めてるわけではありませんが、普段お褒めのコメントばかりもらうと自分の中の軸がずれてしまったと言うか世間が必要としている作品ではなく、ファンの人が喜ぶ作品を作っていたことに気づきました。わたしの場合は結局その作品はファンにも認められず、今見直しても全然可愛くないです。コメントだけみて勘違いしちゃった悪い例ですね。SNSだけを見ていると冷静に流行や価値観を判断できず、一般的な消費者がいる外の世界に対して感覚のズレを生んでしまうのかもしれません。

SNS時代だからこそ冷静な視点とリサーチを

ファンの方はいつも応援して温かいコメントをくださり作家さんもたくさん励まされている嬉しい存在だと思います。ただ作品の評価に対してはコメントをくれるのはフォロワーのうち数千、数百分の1と非常にわずかです。自分のネットショップ以外の委託店やイベントで広く活躍しようと思えばファンのコメントを鵜呑みにせず投稿のいいね数や保存数、店頭での反応を分析することが大切です。SNSで試作品について尋ねたりリクエスト募集、アンケートをされている方も多くいらっしゃると思いますが絶対に止めましょう。SNSの声はとても大切ですが、結局自分の作品の方向性を見失ってしまうかもしれません。
もちろん応援してくれているファンたちをないがしろにするということではなく、聞くことはちゃんと聞きながら、流されず最終的に自分が作りたい自分らしい作品を作りましょう。

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