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【雑記】株式会社をつかって里山に小さな国をつくれるか

今日はいつにも増して自由な記述をさせていただきます。ここで記述したことに何の保証もできないので、その点あらかじめご了承ください。今回のテーマは「会社という箱をつかって社員とともに里山で小さな国をつくれるか」です。

国民と政治家

株式会社motoyuの社員は、代表の僕を含めて3名。アルバイトを含めると10名弱になります。みんなで稼いだお金を資本家である僕が独り占めするのではなく、従業員みんなに還元する仕組みにしたいと考えました。いわゆる共産主義的発想です。みんなで一生懸命稼いだお金は一旦会社に溜まります。それは国家でいう税収に当てはめることができます。そして、会社(国)の存続を維持するために年間100万円だけ経常利益が残るようにして、それ以外は決算賞与で配り切ってしまうというルールをつくります。

唯一の役員(代表取締役)である僕は、ただ一人役員報酬という形で収入を得ているので従業員と同じように賞与を付与することはできません。そのかわりに投資する先の最終決定権が与えられるとします。投資する先を決めるということは、要するに政治をするということです。政治とは「税金を正しく使うこと」です。次の年もその次の年も国(会社)が存続するために税金(会社に残った利益)を正しく使うことが役割になる僕は、この国の政治家といえます。一方で働いて税収を収めることが役割の従業員は国民ということになります。

外交について

これは政治家である僕の仕事です。株式会社motoyuは岡山県西粟倉村の中にあり、存続するためには他の国々(行政や民間企業、村人、村外顧客)と友好関係を築いていかなければなりません。また、国民が十分な税収をもたらすために相場の調整(料金設定)や村内外から需要をつくりつづける政策(ビジネスモデルの整備)を打ち出す必要があります。

国民生活について

国家の社会保障制度は、会社でいう福利厚生に置き換えることができます。株式会社motoyuでは生活に必要なものをある程度揃えることができます。薪工場から出る薪クズは生活に必要な熱源(暖房、給湯)に使えます。国民(社員)が暮らしているシェアハウスには薪ボイラーがあり薪でお風呂を炊くことができます。また、今年からやっていく畑と養鶏、ヤギなどの農業畜産からは食料を調達することができます。これらは基本的に国家(会社)が稼ぐために生産されるものですが、薪クズと同じように国民(社員)は余ったものを生活で消費する権利を得ます。そのかわりに労働時間以外でも交代で管理をするという義務が生じます。この国家で生活する上での国民の義務です。

国家の方針

ここまで会社を国に見立てて回りくどく書いてきましたが、結局このnoteで言いたいことは「経営者と従業員という役割分担は決めるが、通常の会社組織とは違い、得た利益はみんなで分かち合おう。そして会社の生産物を上手くつかってみんなの暮らしを豊かにしていこう」ということです。共産主義的な会社が上手く成立するかを実験してみたくなりました。

今年のはじめに「元湯がこれから目指したい世界」と題してブログを書きました。しかしながら、お客様に向けたブログだったこともあり、また思想が宙ぶらりんだったこともあって、表面的にやることしか書けず僕が本当に目指している姿まで触れられませんでした。非常に中途半端な宣言になってしまったと思っています。

本当に目指している姿とは、里山の豊かな暮らし(僕たちにとっては日常生活という想定)を訪れたお客様と分かち合っている状態です。この姿を実現するために、まず働いている従業員全員が里山の豊かさを享受されていなければなりません。そして畑、鶏、ヤギ、薪などの里山の豊かさを一人で管理していくのは困難であり、そのため複数人でチームを組む必要がありました。これも会社ならば可能になると考えました。また、特定の人物に富が集中して、なおかつあらゆるものの安心安全が脅かされている資本主義からは徐々に軸足を抜いていきたいと僕は思っています。それも自前の食料生産手段を持つことが可能な里山に拠点をおき、会社運営の方法を共産主義的に変えることで実現できるのではないかと考えました。

幸い、僕はこの会社以外にぼちぼち暮らしていけるだけの別の収入源を持っているので、実験としてやりやすい環境が整っています。資本主義の大きな流れは変えられませんが、会社という小さな箱をつかえば片足を抜くことくらいはできるかもしれないと考えました。この構想はもう少し煮詰めてみたいと思います。

見事なまでの雑記noteでございました。

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