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”主夫”がシンガポールの人気YouTuberにインタビュー出演したら、思ってたのと違うコメントが来た|シンガポール人は”主夫”をどう見たか?

先日、シンガポールで活躍する日本人Youtuberで人気インフルエンサーの「ジブおじさん(Ghib Ojisan)」の動画に、『シンガポール在住のレアキャラ日本人「主夫」』として出演して「主夫」について話をしました。

撮影中も「おお。いつも観てるよ!」と握手を求められるほど、なにせローカルに人気のジブおじさん。動画公開後には日本人の友人は元より、シンガポール人の友人(数少ない)からもたくさん(ちょっと見栄を張る)の「観たよ!」と連絡をもらったり、動画のコメント欄にも多くの感想が届くなど嬉しい反響がありました。それらを見ながら「果たしてシンガポールにおける「主夫」の浸透度はいかほどなのか?」について思い巡らせてみたのです。

主夫として日常生活に溶け込めるシンガポール

シンガポールで日常生活をしていると、子どもを送り迎えする男性の姿や、日中のスーパーマーケットで買い物をする男性の姿は当たり前のようにそれなりに目にします。そのおかげで、主夫として日常生活を送っている私自身、客観的にみたとしても特別目立っている様子は無く、非常に生活し易い国だと言う実感があります。実際に、様々な国籍や人種が共存するこの国では「主夫」という生き方は選択の多様性の中の一つとして浸透し溶け込んでいるのだろうなと思っていました。

想像とは違った”主夫”に対するローカルの反応

ところが、YouTube出演を観てくれたローカル(シンガポール人)の皆さんの反応は思っていたものとは違いました。主に女性からのコメントでは

主夫という選択では容易ではなく、敬意を表したい。

といただき、この辺りの女性目線の感想としてはある部分では想定通りでしたが、

欧米ではより一般的である。
シンガポールでも主夫はレア。
シンガポールで実際「主夫」に会ったことはない。

と言った意見もそれなりに多く、一部男性からは、

経済的主導権が無くなったら家庭での威厳が保てない。理解できない。

というコメントも見られました。と言うことで、概ねシンガポールでも「主夫」という存在は新鮮なものとして受け取られたようです。

外国人とローカルは違うのか

周りには、複数のシンガポールで生活している日本人の主夫の友人(主夫友)がいますし、以前通っていた語学学校では韓国人、ドイツ人の主夫の友達がいます。そういった友人がいることで主夫としての孤独感のようなものはほぼ感じなかったわけですが、上記のシンガポールローカルの意見を踏まえると、私も含めて彼らはあくまで外国人。夫婦共働きが普通で、祖父母や親戚が地理的に近隣に住んでいたり(シンガポールの国土は東京都23区と同じくらい)、住み込みヘルパー(メイドさんが月8万円程度で雇える)の存在も一般的なここシンガポールでは、「主夫」になる選択肢はそもそもないのかもしれません。

主夫の浸透具合は日本<シンガポール<欧米

ということでローカルにとって”主夫”は結局珍しい存在ではあるものの、国全体で見た時には、外国人の受け入れも含めて多様な生き方・暮らし方をする人々が共存しているこの状況においては、主夫と言う存在自体が目立つこともなく、多様性の一つとして入り混じり、現実的には暮らしやすいのは間違いありません。全体としての「主夫」の浸透具合と言う意味では、日本と欧米の間くらい(ざっくりすぎる)なのかなと思いました。


嬉しい反応として、このYouTube観たシンガポール人で主夫をやっている方からInstagramでコメントをいただきました。今後彼にも会って色々話を聞いてみたいなと思います。

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