絵本専門士に認定されました

先日、第9期絵本専門士に認定され、認定証が届きました。

私がこの資格を知ったのは第1期の募集の時。
その時、学校司書の仕事を始めたばかりでした。

たまたま実家に帰った時、母が新聞の切り抜きをくれたのです。
「こんな資格があるんだって。取ってみたら?」

でも、その時は、やっと子どものいる時間帯だけでやっていける上に、やりたいと思っていた図書の仕事が決まって1年目。
普段からワンオペの上、受けるとなったら都内にスクーリングなんて、とても無理だと思っていました。

そして9年が経過しました。
私は、現状の学校司書の勤務形態に満足できなくなっていました。
週3回。1回は、たったの4時間。
学校司書がしなければならないと自分で思っていることが、この時間でこなせるわけもなく。
それを教育委員会に訴えても改善の余地がなく。

自分のやるべき仕事を十分にやらせてもらえないのに、ダブルワークで日々パツパツで仕事をしている。この状況には耐えられなくなってきたのです。(もう一つの仕事は、パートで働くとしては、融通もきいてくれ、それなりによい仕事場ですが)

こどもも大きくなり、Twitterなどでたくさんの司書さんたちに刺激を受け、もっと学びたい!もっと頑張りたい!と思っていた時に、絵本専門士第9期の受付が始まったのでした。

聞くと、だいぶ倍率が高いとのことで、ダメで元々と、思うがままを書いて出したところ、ありがたいことに1次選考通過。

2次選考にうつるのですが、特に何もすることがないので、じーっと待つのみ。そして、こちらもおかげさまで通過し、本当にありがたく、学ぶ機会をいただくことができました。

絵本専門士は、会場での授業が土日×5回(計10日間)基本的には、オンラインでの扱いもありません。(病気等事情により、可能な場合もある)授業内容は非常に濃いです。

それに加えて、ボリューミーな課題。学ぶことがたくさんあります。

私は、ダブルワークで月から土曜まで(授業の時は休みを取って)働き、各月の中で1~2ぐらいの読み聞かせボランティア、ワークショップ企画、イベントをこなしながら、絵本専門士に挑んでいくことになりました。
現状を変えるには、現状をこなしつつ、上回るパワーを出していかなければなりませんからね。

この年は、公務員司書の氷河期採用枠がでるということで、転職に向けての試験勉強も行いました。こちらは、更に数段上の倍率でした。
結果としては、最終選考まで行き、落ちてしまったのですが。

毎日一喜一憂しながら、過ごした一年でした。
しかし、実りは多く、これからは、これをどう醸していくのかということが課題です。
さっそく先日もワークショップを開催しましたし、今後も様々な計画があります。でも、まだ、これだ!と言うものは出ていません。

様々な方面の力も借りつつ、まだまだ学びを続けなければならないと考えています。

絵本専門士の課題内容などについては、インターネットでの公開が制限されているので、ここに記載することができないのですが、これから勉強したことなども、まとめていければと思います。

「本は全てにつながる」をモットーに、絵本を起点として、他のたくさんの本をみんなが楽しめるように、手助けしていければと思っています。

すでに第10期の受講が始まっています。
絵本専門士にご興味のある方、ぜひ頑張ってチャレンジしてみてください。
https://www.niye.go.jp/services/plan/ehon/


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