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読むことと書くことと

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#読書感想文

ころがろう書店の定期便|もの思う葦

ころがろう書店の定期便|もの思う葦

今月もときめきが届いた。

今月届いたのは
「もの思う葦」太宰治

(なぜ私が「人間は考える葦である的なこと言ったの誰だっけ…」とぼんやりと思案していたかがわかるでしょう。)

前回の檀一雄氏との出会いから、その盟友である太宰治の存在は気になっていた。

しかし、近代文学について学のないわたし。
恥ずかしながら、太宰治は走れメロスしか履修していない!

気になるけども何から読めば…と思案していたと

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ころがろう書店の定期便|檀流クッキング

ころがろう書店の定期便|檀流クッキング

ときめきのままに契約した「ころがろう書店の定期便」。

6月分が届いた。
契約したとき以上のときめきとともに。

一人一人に合わせて選書し、本当にお勧めする本を送ってくれる。
これほどときめくサブスクがあるだろうか。
この時点で私の幸福度はほぼマックスまで跳ね上がっている。

そして、選んでいただいたのはこちらの本。
ちなみに読み途中。

文壇随一の名コックといわれる檀一雄の、レシピ本。
レシピ本

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5月に読んだ本

5月に読んだ本

2024年5月。
これは間違いなく私の20代のなかで、もっとも本を読んだ1ヵ月。

備忘録として、読んだ本を紹介します。

5月に読んだ本(読了順)

ウエハースの椅子 江國香織

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 桜庭一樹

風の歌を聴け 村上春樹

一人称単数 村上春樹

うすうす知ってた 田辺聖子

私の幸福論 福田恆存

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(下) 村上春樹

海辺

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想像力は愛

想像力は愛

詩人の高村幸太郎が、妻である智恵子について詠った詩集「智恵子抄」に掲載されている詩の一節である。
精神分裂症(今でいう統合失調症)を患った智恵子は、故郷である福島の自然を恋しがってこういったという。

智恵子は療養のため、夫と離れて福島に滞在している期間が長かったのだが、高村が智恵子と過ごした福島での時間をうたう詩もある。

「あどけない話」の詩からは、智恵子のいう「ほんとの空」がわからないという

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