見出し画像

アニメってすごいのかも?

国際交流基金の調査によると、日本のアニメーションやマンガは、
数多くの人々が日本に興味を持つきっかけとなっているそうです。

日本語学習者の6割がそのように回答しているそうです。

昔から日本のアニメーションは色々な国で再放送されていましたし
マンガもたくさん翻訳されていますからね。

このような作品独自の魅力は
多くの国々で愛され、その影響力は年々拡大していることでしょう。


とはいうものの

やはり物語が持つその奥深さに触れるためには日本語の理解が不可欠です。

翻訳すれば内容は理解できますが
どうしても細かいニュアンスなどは伝わらないこともあるでしょうし
そもそも日本語はとても難しい言語です。

完全に翻訳するというのは少々無理があるように感じます。

しかし、その過程には多くの課題が潜んでることでしょう。


アニメやマンガが提供する独自の世界観やストーリー

それは興味深いことはもちろんですが、
何分ファンタジー要素をかなり含んでいる作品も多いです。

異世界系なんてものはまさにそれです。

そうなってくると、日本人は聞けば……あるいはその漢字を見れば
なんとなく理解できるとは思いますが

基本的な漢字を覚えるのがやっとの日本語学習者にとって
「異世界転生」なんて漢字や

その世界独特の場所やアイテムの名前を覚えるのは
かなり苦労するのではないでしょうか。

物語の展開も早いですから
そのような見知らぬ単語や人の名前を覚えつつ
物語の展開を追っていくのは、
自分のペースで読めるマンガならともかく、
アニメーションは少し厳しいかもしれませんね。

最近は配信されてますから再生速度も選べます。
その点はいいかもしれませんが。


そして意外と盲点なのが日本語の先生です。

どうも様々な理由で日本語を教える先生が少なく、
特に正規雇用の道も少なく、それに伴って給料が十分ではないそうです。

結局地域のボランティアが日本語を教えてしまうと、
お金はかからない反面、雇用が減ってしまいます。

かといってボランティアといっても、
リタイアした年配や主婦の方が多いようで、
必ずしも専門的な教育を受けた人々がすべてというわけでもないようで
それはそれで課題だとか。

中々難しいものですね。


とまぁこんなことを書いてしまうと
あたかもボランティアを批判しているようにも受け止められてしまうかも
しれませんが別にそういう事を書きたいわけではありません。

お正月にも大きな地震がありましたが
そのような災害が起きた時
日本語が堪能ではない外国人の方々にとっては
地域の人々の支えが必要です。

どこに避難すればいいのか、
物資はどうもらうのか、公共交通機関は動いているのか……
などは地域の人々が積極的に情報を提供すべきでしょう。

一応いくつかの自治体ではその時に備え、
多言語のパンフレットや訓練を実施しているようですが
マイノリティでしょう。

お互いを支えることが大事だということですね。


もちろんそれは災害時だけではありません。
「助け合い」というのは勉強していくのも大事でしょう。

学習者同士が情報を共有し、言語の壁を共に乗り越えようとすることで
よりたくさんのことを知れると思います。
面白いアニメとか。


別にこの文章を書いている人が何をしているわけではないですが
アニメがきっかけで日本に興味を持つ人が増えることは、
アニメ好きとしてはなんだかうれしいです。

そんな方々とお話しするのはなんだかんだで楽しいですし
それがきっかけで日本のことを
もっと好きになってくれるかもしれません。

そう考えてみると、
やはりコンテンツって
思っているよりもスゴイ存在なのかもしれませんね。


※画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?