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おっさんずアロマ

三度目の緊急事態宣言、来ましたね。「またか」と思いますが、そこをあえて踏ん張って、自粛生活をしようと思っています。
家にいてもハーブやアロマで遊んでいれば楽しいものです。

さて、ハーブやらアロマやらの話をすると、たいていの女性には興味を示してもらえるし、多くは「そんなに詳しくないけど私も…」と、好きなハーブや使っているアロマの話をひとネタふたネタくらいは持っていたりします。

ところが、男性の反応は概ねピントが合っておりません。
「香水はあんまり好きじゃないんだよね」とか、「芳香剤ってトイレぐらいにしか置かないから」みたいな…。
違う、それ私が言ってるアロマテラピーと違うやつや!

それでもここ10年くらいの間には、「おじさんだけどアロマ好きですよ」みたいなガチ勢も結構増えてきたと思っていますが、「おじさんだけど」と前置きしなければならない程度には異端なのかなと思います(「おばさんだけどアロマ好きですよ」なんて聞いたことない)。

男だから、女だからと論ずるのはあまり今様ではありませんし、私も好きではないのですが、実は香りの閾値には男女差があるという事実があります。
男性より女性のほうが香りに敏感にできています。
さらに、年配よりも若者のほうが香りに敏感。

ということは、もともと男性であるという上に、さらに年齢も重ねてしまったおっさんというのは、残念ながらそもそも香りを楽しみやすい体にはできていないというわけです。(個体差はある。)

それゆえ、男性が香りを使おうとすると、加減がわからず香害が生まれやすかったりします。
良かれと思って香りを使ったのに、クサイとか言われて傷ついてしまうのには、理由があったのですね…。

けれど私はあえて言いましょう。
おっさんこそ、アロマテラピーを楽しむべし。
特に、くたくたにくたびれている日本のおっさんほど!

ここで一度原点に立ち返りますが、アロマテラピーとは、植物の芳香が心身に良い働きかけをしてくれるのを利用していくことです。
「はぁ~、いい匂いがする」と思ったとき、人は心を緩めて、たとえいっときであっても、ストレスから解放されています。

香水ではないので身に着ける必要はありません。
芳香剤ではないので部屋いっぱいに香らせる必要もありません。
もちろん、身に着けるも部屋に香らせるも自由ではありますが、大切なのは「自分が香りを嗅ぐこと」なので、周囲の人たちに香りを嗅がせる必要は、まったくもってないのです。
ミニマムにいきましょう。

たとえば、ティッシュにエッセンシャルオイルを2~3滴落としたものを、ハンカチにでも挟んでおいてみてください。そうして、「しんどいなあ」と思ったときに、ハンカチについた香りを吸入してみるのです。
この方法ならば、鈍った嗅覚でも香りを吸入しやすいし、周りに迷惑をかけることもありません。何よりカンタン!

では、どのエッセンシャルオイル(精油)を使用したらよいか?
植物と一口に言っても、種類は驚くほど多岐にわたります。最初のとっかかりとして、何をどう選べば良いのかというのは、イメージしにくいところではあるだろうと思います。

そこで今回、男性にオススメのエッセンシャルオイルを10種類ほどピックアップして、前回書いたようなイメージワークにて、女性キャラクターにたとえたら…?と、イメージを広げてみました。
まあ、アロマの擬人化?

男性に限らず、こういう具体的なイメージをもって使い分けをすると、香りが脳に認識されやすくなるのでオススメです。
ただ、嗅覚や香りの好みは人によって違うものなので、参考程度にしておいてくださいね。真に受けすぎたらあかんで!

では、50音順で紹介していきます。

オレンジスイート
まだ幼い年ごろの、あなたの娘です。リアルに存在しなくても、想像してみてください。あなたに全幅の信頼を寄せる、いたいけな子を。自分を肯定し、正しくあろうと思え、日々を頑張るための原動力になるでしょう。

カモミールローマン
これはもう、お母さんです。リアルなおかんというより、理想のお母さん像みたいな存在かもしれません。とにかく優しく、あなたのことを受け入れてくれるでしょう。無条件に「イイコイイコ」してくれます。

グレープフルーツ
初恋の女の子かな。ピュアな甘酸っぱい気持ち。今はくたびれてしまったあなたも、彼女と再会するとなれば、「カッコいい大人になったと思われたい」なんて、シャキッと背筋が伸びる。そんな香りです。

サイプレス
少し冷たいけれど面倒見の良い女性上司。この人の言うことはいつも正しく、でも押しつけがましくありません。オーバーヒートしそうになったとき、良い匙加減でクールダウンへと導いてくれる存在です。

サンダルウッド
優しいおばあちゃんです。思い切り甘えようとすると、案外突き放されそうなところもある。でも、そのくらいの距離感が良いのです。おばあちゃんの家に滞在する夏休みのような、ちょっと浮遊感のある心地よさです。

ティートリー
幼馴染の女子です。あなたのことをよくわかっていて、ちょっと世話焼きです。お互いにまったく異性とは意識しませんが、一緒にいて退屈しません。居心地の良い関係ってこういうことなのかな。

ペパーミント
想像上の(?)妹です。生意気でワガママで、好き勝手なことばかりやっています。「しょうがないなあ」とか言いながら、可愛い妹を甘えさせて兄貴風を吹かせる自分に酔いしれるのも、また一興ですよね。

ベルガモット
糟糠の妻です。酸いも甘いもあなたと共にしてきました。深い安らぎの中に、ちょっとの毒を併せ持ちます。でも、すべてひっくるめて愛なの。明日もまた頑張るために、この人のいる家に帰る。そういう存在です。

ラベンダー
凛とした佇まいのベテラン女医さんです。さっぱりした性格で、つい何でも相談したくなります。たいていのことは「大丈夫、大丈夫」と解決してくれます。大きな安心感のある心のよりどころです。

ローズマリー
仕事がとてもできる同僚です。正々堂々としていて、元気のない時には発破をかけてくれたりもします。ちょっと劣等感を刺激されつつも、「負けてられないぞ」と思わせ、あなたを鼓舞してくれる存在です。

以上、10種類!
…ちょっとふざけすぎたでしょうか?(笑)

でも、そんなに筆が滑ったわけでもないですよ。私の持っている精油のイメージを言語化するならば、こんな感じであることは間違いはないです。
こんなことを考えながらエッセンシャルオイルを選んでいるセラピストが他にもいるのかはわかりません…(いないことはないと信じてる!)。

というわけで、あなたはどのアロマちゃんが好き?
選ぶときの参考にしてみてくださいね!

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