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【詩】十二月の瞬き


暖かさ香る
イルミネーションに
ほのかに心が振り向いて
離せない目に
寒さが積もる

瞬き始めた十二月
時の速さに引かれる手
自分で進んだ時間なら
自分で灯せたはずなのに

今はただ賑わう街を
眺めるだけ

そっと静かに
眺めるだけ

掌に乗るくらいのツリーでも
いつか自分の光で灯せたなら






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