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【詩】想い箱


沁み込む涙の行先きは
仕舞ったはずの想い箱
音無く漂う切なさに
押さえる心は弱くなる
 
流れる時間に寄り添って
遠ざかっていく色合いに
少しの安堵と淋しさと
確かめてまた蓋をする
 
想い出は 
時々覗くくらいがいい
住んでしまうには
あまりに儚すぎるから







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