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【詩】月の影


車のランプの連なりが
瞬き潤む街の中
夜の気配が舞い降りる
 
一人歩きの足元を
通り抜ける頼りなさが
忘れたふりの淋しさを
そっとそっと醸し出す
 
今日は背中にある月の
光の影をたどり行く

こんな日は
涙の行方もごまかさず
泣いてみるのもいいかもしれない

一人の夜を
楽しむように


















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