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【詩】あの夏を連れて


空色が澄み始め
浮かぶ雲もやさしくなって
涼しそうに風が吹く

きっと
過ぎた程には
過ごせなかった
夏の忘れ物が多いほど

心はカラカラ音を立て
切なさを響かせる

一人には大きすぎた夏

何時かの夏の面影が
何時かのあなたの面影が
心に顔を覗かせて
カラカラとさらに響かせる

あの夏を連れ
また一つ夏が往く




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