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組織コンプレックス

「仕事ができる人」よりも、「仕事はそこそこでも、周りと上手く波長を合わせて、機嫌良くやってくれる人」が組織の中では重宝されるようです。
そうですよね、分かります。
私もそういう人との方が働きやすかったです。

だから、自分もそうなれないものかと、随分悩みました。
周りと合わせられるよう、頑張ってもみました。
見て見ぬフリが上手になれたら、どれだけ楽だったのかなと思います。

「この会社をもっと良くしたい」と思って、色々と意見や提案をしていたけれど、本当に会社を良くしたいのなら、皮肉だけれど、黙って働くのが一番の近道だったのかもしれません。
自分もしんどかったし、恐らく周りの人もしんどくさせてしまっていた。

「周りとうまく波長を合わせて機嫌良くやってくれる」お手本のような人がいました。彼女は、私が愚痴るといつも「あなたは本当に会社のことを思っていてエライと思う、尊敬している。」と励ましてくれました。
私は逆にあなたのことを尊敬していると伝えていました。
会社を辞めるとパッタリと連絡が取れなくなりました。
私は自分だけが懐いてしまって、心を許していたことが恥ずかしくなりました。
私に波長を合わせてくれていただけなんですよね。
またやってしまった、という気分でした。

今の生活は、全く時間もお金もないし、正直キツイです。
会社を辞める前は、辞めたらもっとゆったりマイペースに過ごせるものかと理想を抱いていましたが、(まだまだ私が初心者すぎるのもあるかと思いますが)現実は逆で、毎日締め切りに追われて、起きてから寝るまで12時間以上パソコンと向き合って、誰とも喋らず、ご飯も適当で、今日が肌寒い日だったことにすら気がつかないくらい。
調子が悪い日は将来がすごく不安になります。まだ始まったところだけれど、だからこそ、「これで良かったんだろうか、今なら引き返せるのではないか」と自信がなくなることもあります。

が、“「仕事はそこそこでも、周りと上手く波長を合わせて、機嫌良くやってくれる人」が組織の中では重宝される”、この言葉を目にした時に、あぁ、自分はやっぱり辞めて正解だったなと改めて強く思いました。

組織の中で重宝される人、すごいと思います。
でも、私は絶対そうはなれないし、多分なりたくないんだろうし、それでいいんだと思います。

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