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うまくいかないのは私の問題だから

もういやになった。

私が泣いてても、お腹が痛くて唸ってても、相談しても、まったく興味なさそうで、寝てて、私が苦しそうにしてても平気で寝てて、関係なさそうで。

起きたら、お腹大丈夫?とも、朝ごはんどうする?とも聞かないで自分のぶんだけご飯を用意してる。

毎日毎日、洗濯しても全然減らない洗濯もの。洗濯かごはいつも山盛り。終わらない作業の連続。


これなら一人でも変わらないと思った。一人で生きるほうが楽だと思った。もうパートナーなんかいらないと思った。

私のことなんか誰も興味ないし、生きてても死んでても、元気でも苦しそうでも、たったひとりの恋人ですら関係なさそうなんだから、もう誰も私のことなんか興味ないんだと思った。

じゃあ別に生きてても死んでても変わらないんだと思った。


でも、自分の心がゆがんでることもわかってた。

体調があまりに悪くて、仕事もろくにできない、お金の不安でいっぱい。

自分がいやでいやで、それを恋人になぐさめてほしいと思ってる自分に気づいてた。


それは相手が悪いとかじゃなくて、わたし自身の心の問題だ。

だから、彼が寝てるうちに家を出て、海を見に来た。

春のおひさまがポカポカで、波のしぶきが飛んでくるたびにキャー!と楽しそうにはしゃいでる子供がいて、友達と写真とりまくってる高校生がいて。

もう1時間も鬼ごっこし続けてる小学生たち。元気だなー。 


背中に浴びる太陽が、あったかくて。

なーんにも解決しないし、相変わらず体調は悪いし、お金も増えないけど。

楽しそうにしてる人を見てたら、いつもより少し上を見て歩こうかなと思ってきた。


家と会社の往復では見えないひろーい空も見えた。

ひろーいなー。

空気をいーっぱい吸いたくなって。

目を大きく開いてこの青の奥の奥の、ずーーっと奥を見たくなって。

大丈夫、わたしは大丈夫、って、なぜかそう思えて、涙が出た。



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