生まれなおす朝・積みかさなる私
最近、じんわり爽やかに好きになっている曲があります。
現在放送中の朝ドラ、「おかえりモネ」の主題歌です。
音が疾走感と木漏れ日みたいなきらきら感に溢れていて、「朝ドラ」にもこの作品にも本当にピッタリ。大好きです。
言葉は、「おはよう 僕は昨日からやってきたよ」が本当に好きです。初めて聞いた時はまだ頭が起ききっておらず、正直歌詞をきちんと聞き取ることができませんでした。ですがこのフレーズは、ものすごくはっきりと私の中に入ってきたんです。
知らん顔の明るさ
落ち込んだままベッドに入った翌朝。思うようにできずもがいていたら寝落ちしてしまった翌朝。目が覚めた瞬間にそれらを思い出して、更に落ち込んでしまうこと、ありますよね。
それでも私はいつもの癖で、落ち込みながらもカーテンを開けるんです。
まだ暗い部屋の中で、ぼんやりと明るくなっているカーテンを開けると、「今!まさに!生まれました~~!」と言わんばかりの空が広がっていたりします。空気も町も、今まさにスタートを切ったように、きらきら流れていくのが見えるんです。
そんな時は、自分だけが昨日を引きずっているように感じます。それで悩んでるのが馬鹿馬鹿しくなって、励まされたり元気になったり。ただただその美しさに感動して心を奪われたりします。色々と難しそうなことを考えていても、私はやっぱり単純なんです。そうして私も、きらきらの仲間に入っていきます。
勿論、目の前に広がるきらきらしたものに自分の暗さを暴かれたような気がして、更に落ち込むこともあります。どうせ、どうせ。そんな風に卑屈な方に転がっていきたくなるのです。
そんな時には、その日最初の私の中のきらきらがいつ来るかじっくり待つ、ということにしています。だってそれしか、私にできることは無いですから。これは諦めであり、無理にきらきらへ頑張る自分の解放でもあります。
もうすぐやってくる梅雨は、朝のきらきらした、全てが目覚めていくような感じが薄くて、あまり好きではないです。5月の暑さに急ブレーキがかかって、また明るい太陽を望めるのか不安になります。
でもそんなことを言っているうちに、暑さの中で「あの時期に戻りたい」と嘆く日が来るんですよね。毎年毎年、季節が巡ることには驚いてしまいます。むしろ年齢を重ねるほど、その感動は増しているかもしれません。今は、咲き始めた紫陽花をただ楽しみたいと思います。
明日の朝は、どんな様子になるかしら
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