019 今 私の中にあるもの
noteのページを前に手がとまる。
ワードと感覚だけはぼんやり掴んでいるものの、
どう言葉や文章にしたらいいか考えあぐねる。
そうしていたところで、すぐに答えなど見つからないこともわかるので、とにかく進めることにした。
先日のnoteで、音楽を通して過去の自分を思い出したことを記したが、
あれからも、再び追い始めたスモールサークルオブフレンズ。
当時聴いていたものを再びよく聴くようになった。
やっぱり良い!!!
そのやっぱり良いは、懐古趣味的なものではなく、
新しいものに出会ったような感覚に近い。
この出来事だけでなく、今年に入ってから頻繁に、過去の事が蘇ってくる。
自分が触れてきた事や物、言葉、思考、感情、街、人。起きた出来事、体験した事、その時代の空気感etc
それらに対しても、先ほどの曲と同じような新しいものに出会ったような感覚。
自分の過去の事なのに新しいって感覚は何なのだろう。と考えていたら思い出したこの言葉。
"過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい"
写真家の森山大道さんの言葉。
私がこれを耳にしたのはずいぶん前。
その当時も気になる言葉だったが、最近まですっかり忘れていた。
そんなワードと感覚、もろもろが蘇り、今 私の中にある。
森山氏はこんなことを言っている。
「過去はいつも新しいという謂は、カメラマンであれば当然の日常感覚であり、未来がつねに懐かしいという謂も、きたるべき未知の時間や風景は、いま街角の片隅のそこそこに、予兆となって浮遊しているという日ごろのぼくの実感である。」
偶然にも、
森山大道ドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』が公開(2021年4月30日)されることを知る。
これは観たい。
もしかしたら、今 私の中にあるものの手がかりが掴めるかもしれない。
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