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3.何事も単純になるのが秘訣なのだ


こんにちわ。
都内で2011年から小さな雑貨カフェをしております、saki&pekoと申します。店を始めたきっかけやその後の怒涛の話しなど、いろいろ書いております。

しかしながら、世の中には、わたしくらいの経験をした人はごまんといるのですよねえ。

無理かー?うーむ。そんなに素敵じゃないし、面倒くさがりだし、うーん。

聞いた話ですが、海外の田舎のどこかの街では、普通に街の人たちの自叙伝が本屋に並んでいるんですって!ヒマだからみたいですが。確かにあり得なくはない。だって皆自分の人生では主人公ですから。諦めないぜ。

そもそもわたしは、なぜ店をはじめようと思ったのだ?

会社をまだ辞める前ですが、なんだかむくむくとなにかが燃え上がってきました。何かわからないのですが、なにか闘志みたいななにかです。

これはなんなのか?何かわからないけど、場所がほしいと思いました。場所って何なのか?わたしが「行く」んじゃなく、「来る」のよ。

まあ、その頃お気に入りの喫茶店がふたつなくなってしまったのですね。広くて静かで安らげた。確かに、広くて静かでは、儲からないだろうし、長い時間本読んだり、お話書いてちゃ店にとってはダメだよな。

でも、かなりショック。わたしの場所がー!わたしはそういう場所を作りたいのか?

そしてその頃、ネットでたまたまパステルのイラストを見つけました。

それは淡くて優しくて可愛くて鮮やかなパステル画でした。わたしを癒し元気をもらい心が温かくなりました。そして、あたしも無性にパステルを描きたくなりました。

そのイラストを描いてる方がたまたま近くに展示会をするというのを知り、そのイベントへ行きまして本人にお会いしたら、ますます描きたい気持ちが溢れてきてしまった!

「イラストを教えてください!」初対面のそのかたに、いきなりそうお願いしました。「わたしは人に教えたことはないです」といわれたのですが、「あなたに教えてほしいです!」と言ってしまったのです。

が、人に教えてみようかとちょうど考えていたときだったそうで、運良く生徒第1号にさせていただきました。それからは、イラストを描くことが止まらなくなりました。イラストを描くことが、楽しくて楽しくて仕方ない!あれ、これか?これだ!

場所というのは、イラストを飾るギャラリーかも?と思うようになりました。

場所は、イラスト描くアトリエ兼ギャラリーなのよ、きっと!!

エー?いや違うでしょー。イラストと言っても、あなたのははっきり言って趣味じゃないの。だいたい習いたてだし、パステルの扱いもわかってないじゃない、ギャラリー?アトリエ?ちゃんちゃらおかしいわー。

いつもの1人問答、鼻で笑って、ふとカフェじゃないかと、なんとなく思ったのです。

自分のイラストのレベルはともかく、ギャラリーもアトリエも入ったら見て終わり、立ち止まらない場所。人の触れ合いも笑顔?もない。自分の妄想する店とは違う。

飲食は人間に不可欠だし、ギャラリーでも飲食があれば、立ち止まり話しをし、居ることになる。人が立ち止まり、人が触れ合い、知り合いになる場所。

これだっ!!

とは思いつつ、なんとなくの想いでなんとなくの考えと夢のような非現実の妄想でした。

出来るわけないし、いや、現実無理だし。イヤイヤイヤイヤ・・・・。そういうことを当たり前に思いました。

まあ、本当にやろうと思ってなかった。できるわけないし。いつもの妄想。違う世界の違う次元の自分とは遠い世界の話し。

だいたいコーヒーも満足に入れられない。ケーキだって、、、。

まあね、妄想ですしね、なに考えたって空想したって自由。迷惑はかからないもの。と、思い切りギャラリーカフェの店をしている妄想の世界に浸っておりました。

そして、わたしの小さいころからの癖、妄想も空想も自分の世界だけなはずが、だんだん現実と非現実の境目がなくなってくるのです。

やるつもりはなくても、出来ないと思いつつも、みんなに語っちゃうわけですよ。「わたしこんな場所つくりたいの、こんな感じにするんだー」ってね。そうすると、みんなが答えてくれるわけです。

「すごくいいね!」「合ってるよ!」「楽しみ!」「絶対できるよ!」

するとますます調子にのって、さも自分がギャラリーカフェを近々はじめる気になっていくのです。

あれ?これって、予祝じゃない??

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