AI技術と共存できるライターとは?今起きている変化と未来予想
「生成AIが話題になっているけれど、ライターの仕事にどう影響するの?」
そんな不安を感じている方も多いのではと思います。なにせ私もその一人です。生成AIについて最近色々思っていることがあるので、個人的な主観として書かせてください。
私はWeb業界に入って約11年、ライターの実務経験も11年ほどになります。これまでを振り返って、自分の仕事が大きく変わったタイミングはいくつかあるのですが、生成AIの影響もそれらと並ぶほどに「これから仕事のやり方が変わるだろうな」という未来を想像させられます。
おそらくこれからは、生成AIを使って記事を書けるライターも、一部の分野では求められるのだろうと感じています。
私もある日突然「AI使ってね!」と、クライアント様から言われるときが来るのかもしれません。(実際に一部の仕事ではそうなのですが、その話はこの続きで……)
私のまわりの生成AI✕ライティング事情
IT業界各社のプレスリリースを見ていると、生成AIを使ったWeb記事制作のサービスが矢継ぎ早に台頭しています。この記事をご覧になっている方の中には、すでにAIサービスを仕事で取り入れていらっしゃるかもしれません。
私が関わっている仕事でも「ChatGPT含むAIサービスをどう使うか」ガイドライン整備が進められ、ライター・チェッカー側にも「こういう使い方はOK」「これは避けてください」といったルールが展開されるようになりました。
別のお仕事でも、クライアント様よりOKが出ている案件では「インタビュー音声の文字起こし」でAIサービス『Rimo』を使っています。
※専門用語や固有名詞はまだ拾いきれないので、品質優先のインタビュー記事では少し厳しいかなと思っています。今後の品質向上に期待です!
生成AIをどう使う?ライターに求められるスキルは?
個人的には、効率化を求めるSEO分野ではAIサービスに積極的、品質・取材を追求する分野では一部業務でAI活用を探る、という印象を受けています。
少し前にWebメディアの編集者さんと議論させていただいたときには、「これからは書く力より、編集力が必要になりそうだよね」なんてお話もしました。
AIが出力したテキストを見て精査して、目的にあっている記事かどうかを人の目でも判断して、修正が必要であれば「どの部分を、どう直すか?」を考えて形にしていく。これがAIサービスを導入する一部企業の仕事において、ライター側に求められるのではないでしょうか。
実は、これと似た仕事をしている人がすでにいます。誰だと思いますか?
そう、編集者さんです。ライターさんが書いた記事を見て、より良く編集するスキル。これはシンプルな書く力とは、別のスキルです。
これができる人は、自分でも高品質な記事を書いたり、修正依頼に応じてリライトしたり、取引先に良いコンテンツの提案もできるようになると思います。
逆にいうと、今は書くことメインで取り組まれている方は、編集力アップにも着目してみるとよいかもしれません。(さらに言えば、すでに編集力を磨かれている方は、その専門性やトレンドへの感度、成果を上げる戦略を強めていくことでしょうか)
noteのAI機能を使って、記事タイトルをブラッシュアップしてみた
そういえば、noteにもAI機能が実装されていましたね!ずっと使ってみたかったんです!
ということで、私が書いたこの記事をベースに、noteのAIアシスタント機能(β版)を使ってみました。まずはタイトル案を1つ作って、AIに聞いてみます。
【魅力的なタイトルを教えて!】
<私の提案例>
生成AI✕ライティングについて私が思うこと
<note AI提案>
- 知ってた?AIがブログを書けるようになったら!?
- ネット界の新常識!AIがコピーライティング界に衝撃!
- 未来のライティングはAI?!生成AIとの共演が話題に
- AIがブログの執筆まで!驚きの進化にネット騒然
- ライティングの常識を塗り替える!AIとライターの共存
ちょっと盛りすぎかなぁ(笑)。Youtubeのサムネにありそうなタイトルですね。温度感はもっと具体的に指示したほうがいいのかもしれません。今度は「フォーマルに」で聞いてみます。
【フォーマルなタイトルを教えて!】
<私の提案例>
生成AI✕ライティングについて私が思うこと
- ライティングの進化とAIの関係 〜新時代を切り開く
- AIとライティングの未来 〜情報化社会の主役はどちらか
- ライティングの新時代 〜AIの登場で変わる表現の可能性
- ライティングの新たな展開 〜AI技術がもたらす変化とは
- AI×ライティング 〜合体する未来への道
私がこの記事で言いたいことは、4つめの『ライティングの新たな展開 〜AI技術がもたらす変化とは』に近いなと思いました。
これをそのまま使ってもいいのですが、他の人と被るだろうなと思うので、記事に使ったワードを組み合わせてアレンジしてみます。
【AIを参考に修正したタイトル】
<AIから提案してもらったタイトル>
ライティングの新たな展開 〜AI技術がもたらす変化とは
<私が考えた修正後タイトル案>
Webライティング業界の新たな展開 〜AI技術がもたらす変化とは
ライティングの新展開 ~AI技術がもたらす変化と編集力の壁
ライティングの新展開 ~AI技術がもたらす変化と求められるスキル
Webライティングの新展開 〜AI技術と共存できるライターとは?
AI技術と共存できるライターとは?今起きている変化と未来予想
この記事のタイトルは「AI技術と共存できるライターとは?今起きている変化と未来予想」に決めました。
こんなふうに人→AI→人→AI→人とラリーを続けて、表現を探って見つけていく楽しみもありそうです。今までは自分でWeb記事や書籍から言葉を探して、タイトルの手本を参考に…みたいなことをやっていたので時短になりますね。
これが編集の一業務。ライティングと編集の境界がどんどん曖昧になって、ライターに求められるスキルはより高度化していくのかもしれません。
「AIサービスを使ったライティングもできます!」というのが強みになる人も現れそうです(それは一時的なもので、AIが当たり前になれば強みとしては薄くもなっていくでしょうが、もう少し先のことでしょうね)。
AIが気になるライターさんへ伝えたいこと
AIサービスが出てきても、この道具を使うのは人です。ライターである私たちです。
私たちがどう使っていくか、そのためにどのようなスキルと経験を身につけていくか。そしてどんな表現を選んで、何について情報発信を行っていくか。
それらを考える転換期が訪れていることを、貴方にも知っていただけたらなと思います。
noteを読んでくださり有難うございます!創ることを通して、今を生きる人の力になるコンテンツを届けることが私の喜びです。