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【Boppard/ボッパルト5】カルメリテン教会 

ローマ法王庁がカトリック教徒の火葬を認可してから早50年。
カトリックが多いがイスラム教徒も少なくないフランスでは、(宗教に関わらず)亡くなった方全体の40%程度が火葬、主にカトリックとプロテスタントがざっくり同比率で多いドイツでは50%強が火葬、ということだそう。

埋葬場所の問題もあり、今後ますます火葬は増えるんだろう。
肉体がないと復活の際に困る、ということで土葬もされているけれど、
土地面積には現実的な限界がある。
ということで、教会内部に納骨堂があったりします。

メイン通りの裏側に入口がある
カルメリテン(カルメル会)とは、カトリックの修道会。戒律はかなり厳しいそう。

これが納骨堂。

日本にある仏教系の納骨堂と似ている。
宗教は違えど供養の様式が似ているのに少し驚きつつも納得できる気もする。


ここの教会は祭壇が両側にあり、真ん中は数本の柱で区切られています。

薄い緑の柱の部分が、「真ん中」。
この奥に「左」の部分(ほぼキレイに隠れてますが)。



多くの教会のように正面に入口があるのではなく、
ここの入口は左側。入って正面にこの多くの旗が目に留まる。

これが「左」の部分。

ちょっと変わったものを見つけた。下の写真、右下の部分。

祈ってます…

石造りだと思うんだけど。

祈ってます…他でこういうの見たことなかった。

さてこちらが「右側」。
もう、「右側」だけでも「左側」だけでも1つの教会として十分成立する立派さ。

地元の有力な貴族の寄付などで作られていることもあってか、一つ一つが豪華。
Rosenkranzmadonna /ロザリオの聖母
「右」の祭壇。
こちらはステンドグラスが両側に。
ちなみにステンドグラスのいくつかは200年ほど前に売却されたのだそう。


元々描かれていた絵がかなりの部分で残っているのは、珍しいと思う。

歴史を感じます…
こちらもお手入れされてます。

ということで、帰りの電車までの1時間、歩き回って町と教会を堪能し、
山ハイキングだったはずの一泊のプチ旅は、
町歩きと教会とリフトで終わったのでした。

(了)

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