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トルコは〇〇の国!?

私は猫派の人間である。

それなのに、猫アレルギーというなんとも切ない人間である。

そんな猫アレルギーの私にとって、安全に猫を見ることができる唯一の方法がある。

それは、NHKの「岩合光昭の世界ネコ歩き」を見ることだ。


猫の生活にフォーカスしながら、世界各地を見ることができる素晴らしい番組なのだ。

その番組のある回で、イスタンブールの猫を特集していたことがあった。

そこで、イスタンブールが世界的にも有名な「猫と共存する街」だと知る。

猫を大切にし、共存する街。是非とも行ってみたい!と思い、東欧周遊のスタート地点としてトルコのイスタンブールを選んだ。

下に、実際に私が撮影したイスタンブールキャッツをご紹介しよう。

このように、あらゆる生活空間に猫が共存しているのである。

トルコの猫①

トルコの猫③

トルコの猫④

トルコの猫

トルコはどんな国?

さて、題名にあったようにトルコとは一体どんな国なんだろうか。

私が実際に行ってみて感じたことは3つだ。

①イスラム教の国 ②豊かな食文化を有する国 ③親日国


まずイスラム教文化について話していこう。

①イスラム教の国

そもそも、トルコの国旗をご存知だろうか。

これは私がイスタンブールで撮影した国旗売りおじさんだ。

トルコ note

少しわかりにくいかもしれないが、赤地に白の三日月と五芒星を配した国旗である。

三日月と星はイスラム教を象徴するモチーフなのだ。

シンガポールやパキスタンなどの多くのイスラム教国家にも、三日月と月は用いられている。

宗教の自由が認められているトルコだが、実際には99.8%がイスラム教徒と言われている。


実際に現地では様々なイスラム教文化に触れることができた。

私にとって、トルコは生まれてはじめてのイスラム教国家であったため、1つ1つがとても新鮮だった。
(厳密には、世俗主義を標榜しシャリーアを廃止しているトルコはイスラム国家とは言われないのだが)


イスラム教は様々な生活規範があり、主に

ハラール(許された行為・物)とハラーム(禁じられた行為・物)という考え方に基づく規範

毎日5回、メッカの方角を向いて礼拝しなければならないという規範

がある。

夕暮れ時、イスタンブール中のモスク(礼拝堂)から鳴り響くアザーン(礼拝の呼びかけ)は、なんとも幻想的だった。

トルコ note用

まさに異国情緒。

トルコ人の生活に浸透したイスラム教文化を、繊細に実感することができた。


②豊かな食文化を有する国

世界三大料理といってどこが思い浮かぶだろうか?

フランスと中国とどこだっけ?

実は、もう1つがトルコだ。

トルコ料理は周辺のアラブ、ギリシア、東ヨーロッパの食文化を広く取り入れ、また広く拡散したという歴史的文化的背景があり、非常に豊かな食文化を有する。

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具体的には、キョフテやドルマ、そして誰しもが知る「ケバブ」だ。


しかし、個人的には数多くのトルコ料理を差し置いて衝撃を受けた食べ物があった。

それは「パン」だ。(え、、、?疑惑の目)


実は、トルコは世界一パンの消費量が多い国なのだ 。


現地につき、お腹がペコペコで何も考えずにとりあえずパンをありついた。

そこらへんの露店である。地元のおじさんがやっているただの露店である。

ところが、ほっぺたがトルコの地に落ちるかと思うほど美味しかった。

パンの美味しさに異変を感じた私はすぐさま調査し、トルコがパン大国であることを知った。

その日以来私のかばんには、常時3個はパンを忍ばせておいた。

是非、訪れた際はパンを食べてほしい。

トルコパン屋②

トルコパン屋 ①

これが、私のほっぺたをもぎ取ったパン商人の笑顔である。


③親日国

さて、最後に日本との関係について少し触れたい。

トルコは世界の中でも、稀に見ぬ親日国家である。

その理由は主に2つある。

1つ目は私達とトルコ人は民族のルーツが似ていることにある。

公園で話しかけてくれたトルコ人がこう言っていた。

「かつて同じ中央アジアの民族で、西へ向かったのがトルコ人、東へ行ったのが日本人だから、我らは兄弟だ」

本当かどうかはわかりませんが、公園で会った彼は誇らしげだった。

2つ目は歴史的なつながりである。

1890年にエルトゥールル号遭難事件という事件があった。

オスマン帝国(その一部は現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号 が、現在の和歌山県東牟婁郡串本町沖にある紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難し、500名以上の犠牲者を出した事件。

この遭難に際し、当時の大島島民は不眠不休で生存者の救助、介護、また殉難者の遺体捜索、引き上げにあたり、日本全国からも多くの義金や物資が遭難将士のために寄せられた。

69名の生存者は神戸で治療を受けた後、同年10月5日に日本海軍の軍艦により帰国の途につき、翌明治24年1月2日に無事イスタンブールに入港、トルコ国民の心からの感謝に迎えられた。

この事件、日本ではあまり知られていないが、
トルコ国民の心の中には、この事件が日本に対する親愛を根付かせるきっかけとなった。

実際、街を歩いているとトルコ人は十分すぎるほどに親切にしてくれる。

写真撮影や場所の案内、食事や飲み物のごちそうなど非常に温かく接してくれた。


まとめ

総じて、トルコの魅力はやはり西洋文化とイスラム教文化のバランスだ。

国土の一部がヨーロッパに属し、西洋の価値観を受け入れてきた。

そのため、非イスラム圏の人々にも旅行がしやすい世俗的な面がある。

一方で、イスラム教の国にしかない異国情緒も味わうことができる。

日本人の私でも、とてもリラックスして旅をすることができた。


長くなったが、まだまだトルコの魅力は語りきれない。

カッパドキアや離島など、是非再訪したい。

みなさんもきっと素敵な時間を過ごせると思う。行ってみるべし!

トルコ




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