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【No.3】先生たちの悩み&葛藤メモ

本日の基礎学習は算数がメイン。ウォーミングアップで何かゲームをやった後に用意した学年別のプリントを各自行うのだが、私は一人で15人を見ているため、子ども1人に付きっきりになることはできない。前で説明しつつ、名前を呼ばれたらその子の所に行き、少し一緒にやりながら教えてはまた別の子の所に行くという方法で今はやっている。

「○○〜来て〜」と名前を呼ばれ続ける中で、名前を呼ばない子もいる。今日は4年生のMが私の名前を呼ばずにただ座っていた。私は他の子に教えていてぐるぐる教室をまわっていたので、Mの所に行けたのはプリントをやり始めて少しみんなが落ち着いた後だった。

私がMの所に行くと、プリントは白紙のまま。前で説明をしていて既に答えがホワイトボードに書いてある問題すらも書いていなかった。すると、急に泣き出したM。分からないスイッチが一番最初に入ってしまい、そこからは間違えたくないという気持ちが強くなってしまっていた。Mは体育でも、できないという気持ちが強いと無口になりただ頑固になって一向にやろうとしない。Mは泣いてはいたが、一回落ち着かせて隣で説明しながらやるとMが手を動き始めた。固まると何もやらない彼女を見てきたので、手が動いたことに成長を感じた。教えていると、徐々に理解をしていくM。自分で考えて解けるようになり、最終的にプリントを最後までやることができた。

Mは間違えるのが怖がっていて、挑戦することもしなかった。今まで間違えた時の周りの大人の言葉がトラウマになっているかもしれない。今日はMができないと思う前に、一番最初にMの所に行くべきだったと反省。勉強面では一緒にやればできるようになるが、そのMの気持ちの部分を育てたいと思った。何事も挑戦が大切で、失敗しても大丈夫だと言うことを伝えていきたい。

M以外にも躓く子は必ず出てくる。しっかり15人を見られるようになるためには私自身のレベルアップが必要だ。日々前進できるように基礎学習の時間をどう進めるか、色々試していく。


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