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二匹の猫と楽しい毎日(猫、合気道、他)

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二匹の猫を飼っています、二代目のアメリカンショートヘアーの成長と思い出の記録。合気道を40年近くやっています。最初は健康のためでしたが、その後武道にはまり、居合などもやりながら、…
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記事一覧

二匹の猫と楽しい毎日-17

【前回】猫の去勢手術が終わり、スプレーもしなくなった。 去勢の影響は雌猫より雄猫の方が大きいのだろうか。 <みかん>の動きはそれほど変わらないが、<そら>は以前ほど活発でなくなった。 確かに人間でも男が女を追いかけるのが本能なのだろうから、<そら>が<男>としてのパワーの源がなくなったのだから、やむを得ないのかもしれない。 何かがなくなったと感じたのか、やたらと股間をなめるようになった。 なんとなく<そら>の関心が我々人間の方に向いてきたように思う。 それまでひたすら<み

二匹の猫と楽しい毎日-16

【前回】<そら>ちゃんが下手なので子供は期待出来なかった。 いつも行く獣医さんに相談して去勢することにした。 雄だけかと思ったが雌も去勢しないとストレスが溜まるので両方を一緒にすることになった。 去勢手術は簡単に終わったが、猫は疲れたらしく家に帰ってくるとひたすらに眠っていた。 雌猫の去勢は外からは判らないが、雄猫の去勢は外からも少しわかる。 「○○がしぼんでいた」 <そら>ちゃんは、心なしか気落ちしているように思えた。 思わず自分の股間が確かにあるのをそっと触って確

二匹の猫と楽しい毎日-15(思春期の終わり)

【前回】猫が発情しスプレーをするようになり、子供を期待したが・・・。 <みかん>が<そら>に迫るが、なかなか上手くいかない。 ときどき<そら>が後ろから抱きつくが、結局うまくいかない。 そんなときは<みかん>が怒って、<そら>を睨み付け、部屋の隅まで追い込む。 <そら>は両手をあげて半立ちになる。 「ごめんなさい」のポーズ それで<みかん>は怒って猫パンチ。 ・・・きっと「下手くそ。死ね!」といっているのだと思う。 <そら>も「シャー」と口を開けて応戦するが、すぐに逃げ

二匹の猫と楽しい毎日-14(思春期)

【前回】都心のマンションから郊外の一軒屋に移った。借家だが。 それまで2LDKのマンションの狭い空間の中を2匹の猫は追かけっこをしていたが、4LDKの中古ながら二階建ての一軒屋になったので、猫は大喜びで家中を駆け回るようになった。 1.一軒屋は広い 猫は本来高いところが好きで、マンションに住んでいたときもタンスの上から寝ている僕のおなかの上に飛び降りたりした。 そして本棚の上が気に入ったのかそこが居場所となった。 そして困ったことに、そこから飛び降りると一緒に何冊もの本

二匹の猫と楽しい毎日-13(マンションから一軒屋へ)

【前回】<そら>ちゃんが病院でギブスをつけてもらい我が家へ帰った。 1.ギブスを脚につけられた<そら>ちゃんが家に帰ってきた。 脚が痒いのか、その脚のギブスを歯で少しずつ剥がしていった。 そこでもう一度病院に行くと、エリザベスカラーをつけられた。 そして<そら>ちゃんはギブスを噛めなくなった。 その日夜、「コンコンコン」と何かを叩く音で起こされた。 キッチンに行くと<そら>ちゃんが、ギブスをはめた脚をフローリングの板に叩きつけていた。 多分痒いのだろう。 僕も小学校の

二匹の猫と楽しい毎日-12(<そら>ちゃんギブスをはめる)

【前回】<そら>がバルコニーから落ちた。 <みかん>がバルコニーの縁で「ミーミー」ないているので、下を見たら道路に、<そら>が落っこちていた。 僕はすぐに部屋を飛び出し、裸足で道路に飛び出て、<そら>を抱いて部屋に戻った。 <そら>は鼻をうったらしく、鼻血を出していた。 妻に言ってタクシーを呼んで、すぐに動物病院に駆け込んだ。 <そら>は「フーフー」と鼻息をだしていた。 電話をしていたので、先生はすぐに<そら>を診てくれた。 先生は<そら>の体を手で触りながら様子を見て

二匹の猫と楽しい毎日ー11(<そら>が、ベランダからまた落ちた)

【前回】<みかん>と名付けられた子猫がやってきた。 1.先住猫<そら>と新しい子猫<みかん>  妻の部屋からケージ越しに<みかん>を対面させるようになってから一週   間くらいが過ぎた。 <そら>は<みかん>を見ても物珍し気にケージの周りをウロチョロするこ  とはなくなった。  思い切って<みかん>をケージから外に出してみた。  <そら>は「フンフン」とみかんのお尻の臭いを嗅ぐ。  それがいやなのか、<みかん>は「みゃー、みゃー」なきながら、ヨタヨ  タと妻の方に歩いて

二匹の猫と楽しい毎日ー10(二度目の子育て)

【前回】子猫をうちで飼うことになって<そら>が不安な気持ちになった。 二度目の子育てになった。 といっても<そら>は人間ではないので、どう思っているのかわからない。 ただ、妻と友人の洋子さんの話では、<そら>のお嫁さんにして、子供を産ませようとしている。 <多頭飼い>について書いてある本によると、とにかく先住猫を優先するのが必要なようだ。 しかしいつまでも二匹目の猫を妻の部屋に閉じ込めておくわけにはいかない。 妻が出入りするたびに、<そら>は妻の部屋に<何かがいる>のが

二匹の猫と楽しい毎日ー9(子猫とそらの対面)

【前回】妻の友人の洋子さんが子猫を置いて帰った。 「どうしよう」 僕は思わずつぶやいた。 「<そら>の時とおんなじようにすればいいのよ。ミルクや缶詰もあるでしょ。それからベッドだって<そら>のお古があるから」 妻は当たり前のように言った。 少しして子猫が目を覚ました。 箱から出して、そっと畳の上に置いた。 「みゃあ~」 可愛い鳴き声。 思わず笑顔がほころぶ。 ・・・と思ったとき、突然後ろで 「シャー」 という音が聞こえた。 振り向くと<そら>が口を大きく開けて威

二匹の猫と楽しい毎日ー8(二匹目の猫がやってきた)

我が家にやってきて半年が過ぎ、<そら>もやんちゃ盛りの歳になり、家中を走り回り、色んな物を壊しまくった。 そんなとき、妻の友人の洋子さんがやってきた。 「はいこれ」 リビングに入ると、いきなり小さな箱をテーブルの上に置いた。 「ありがとう」 妻が嬉しそうに返事をする。 僕は洋子さんがケーキを持ってきてくれたと思って、紅茶でも出そうかとキッチンにはいった。 そのとき、突然背中で猫の鳴き声が聞こえた。 「みやぁ~」 <そら>の声ではない。 赤ちゃん猫の声だ。 その声

二匹の猫と楽しい毎日ー7(元気過ぎる猫)

<そら>が我が家にやってきてから半年が過ぎた。 おそらく人間でいうと中学生くらい。 困るくらい元気過ぎる。 1.寝ているとき、いきなりタンスの上からお腹にダイブされた。      一瞬、何が起きたかわからず息が止まった。  電気をつけると、布団の横で<そら>がじっと僕の顔を見ていた。  「おまえか」といって捕まえようとすると、飛んで逃げていった。 2.テーブルの上の食器を落とされた。  ソファアで寝転がってTVを見ているとリビングで「ガチャン」と何かが割  れる音が

二匹の猫と楽しい毎日ー6(子猫が手すりから落ちた)

1.妻と一緒に「バイバイ」をしていた<そら>が3階の手すりから落ち  た。 「そらー」 大声で叫ぶ妻。 僕はびっくりして、すぐ家のあるマンションに引き返した。 妻も一階まで降りてきて、玄関のベルを鳴らし、扉が開くとすぐに飛び込んだ。  僕たちの住んでいるマンションは元々家主さんが自分の家を三階建てのマ   ンションに改築して、そのうちの一階と二、三階の半分を自分たちで使用   し、他を人に貸している。  幸い妻は家主の奥さんと、とても親しくなっていた。  そして<そ

二匹の猫と楽しい毎日ー5(子猫との毎日は、喜びであり闘いでもあった)

1.そらが来てから毎日のスケジュールが変わった。  朝ゆっくりと寝ていたのが、そらの泣き声で起こされる。  時には人の顔を引っかくので目が覚める・・・といっても、爪は柔らかい   ので、カユイだけだが。  そして朝ごはんの用意。  妻は自分の朝食の用意をしているので、猫の朝ごはんは僕の仕事にされて    しまった。  更に猫の水やりとトイレ掃除も自分がさせられた。 2.朝出かけるとき、妻が猫の手を挙げて「バイバイ」をするようになった。  あまりに可愛いので、猫に「チュー

二匹の猫と楽しい毎日ー4(初めての子育て)

我が家には子供がいない。 結局、その子猫を我が家で飼うことにしたが、 何をどうすればいいのかわからない。 1.早速、本屋で「猫の飼い方」の本を購入。 そして必要なものを書き出す。 猫のトイレと猫砂(トイレ用の砂)、エサ入れ、水入れ、ベッド、キャットタワー、爪とぎ、おもちゃ、キャリーバッグ、子猫用のエサ、猫の家、(段ボールを買った) すぐに近くのペットショップに直行。 とりあえず買った。 2.子猫がミャーミャー啼いているときは、  ・・・お腹を満たしてやらなければならない