TocoWakaFarmの話 #04
トコワカファームのきっかけ話の続きです。放棄地って何??って所から、JAのジャーさんのご厚意で放棄地を探すっていう前回。
簡単だと思ってた放棄地探しは、そうでもなかったって話でした。
念願の放棄地との出会い
ジャーさんから「ハウスなんだけど見に行ってみる?」と連絡があったので早速見にいく。右も左もビニールハウスな道路をしばらく進むと、
うおぉぅ、、、
なんか威厳ある佇まいの「ミカンハウス」が登場。草すごい。
草たちが晴れた空に映えてますね。いい感じに、ミカンたちも隠れてます。
広さは2反(2,000m2)ほどで、細長い連結ハウス。
そこに広がる草達。
僕_「なんか虫いっぱいいそうですね」
ジャーさん_「うん」
そんな会話をきっかけに、ジャーさんは色々と話をしてくれた。
やむを得ず、ハウスの維持が出来なくなった園主さんの事。
放棄地が与える影響のこと。
放棄地の何が問題か
1,000棟くらいあるハウスエリアの中心あたりに位置するハウス。
この放棄ハウスは動物たちにとっては便利な環境なのかもしれない。
人が入らず、身を隠せる草が生えていて
周りには美味しそうなみかんや野菜が育っているのだから。
そこが病害虫の発生源や鳥獣の拠点になるような事があれば、周囲への影響も少なからずあるんだろう。予期せぬ虫の発生で薬剤の使用量が増えたり、鳥獣対策を強化したりといった感じで。
放棄地にはゴミが溜まることもあるらしいけど、さすがにここにゴミを捨てる人はいなさそう。
放棄地に手を入れて、繋ごう
「やります、ここを僕らに触らせてください」とその場で言ってからしばらくして、無事にハウスへの出入りができるようになった。
もちろんジャーさんのおかげ。
ハウスに囲まれた放棄地を見たときから、
ここは僕らが使い続けるのではなく繋げたいと思ってました。
農地としての運用が大変だからって理由で放棄地になってる場所じゃなかったから。周りもハウスだし農業がやりやすい場所のはず。
僕らが出入りしてなんかやってる、少しキレイになる。
そこでイベントをする、化粧品に使う。
そんな動きを聞きつけた農家さんが、
農地としてまた使ってくれないかっていう妄想。
繋がらなかったとしても、
そのままにしておくよりはいいよなって思ってた。
この頃からハウスやミカンの木は景色の一部じゃなくなってたし
普通に山や平地を見ても、放棄地な気がしてくる。不思議。
次回は「素人、放棄地にはいる」って話です。
続く
text:Hirotsugu Odagiri