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この道を走る車は一台だけ
昨日、上司と面談がありました。
事前に主治医と相談したところ、私の今の状況は「復帰はできそうだけれど体調的に時短勤務が望ましい」とのことで、その内容で診断書を出していただきました。
そして昨日、それを上司に提出し、産業医と人事につなげてもらったのですが…
結果。「うちでは時短勤務は認めていません。フルタイムで働けないのであれば、復帰は早いと思います。」
わあああ、、なんだって、、
7月初日から復帰する気マンマンだったので、なんだかがっくり来ました。時短、認めてくれたっていいじゃないか、、
「完全に復帰できるor延長の二択で、診断書を再度もらい直して来て」とのことで、明日またクリニックに行きます。
まあ多分延長コースですね…時短の診断書もらうときも「ちょっと厳しいかな?」って言われたので…
結構ガックリ来ています。ちょっと落ち込みました。
そんなことが日中にあったから、毎晩している恋人との電話のときも元気がなかったようで、すぐに「大丈夫?」って聞かれました。
そこで今日あったことを説明。もう少し休むことになりそうであること。がっかりしていること。休みが延長になることに不安をおぼえていること。
そこで恋人が一言。「なんで休みたくないの?」
そこで私は考えました。出て来た答えは、
金銭面がカツカツで貯金かできていないのが不安。
皆んな仕事しているのに自分はしていないことで焦る。
親にこれ以上心配かけたくない。普通の子どもでいたい。
このまま休んでいたら周りに置いていかれる…
とにかく一言でまとめると
自分が「普通じゃない」ことに耐えられない。
毎日仕事して、ちゃんと周りと同じかそれ以上くらいの成果を出して、年相応の貯金もして。親にも心配なんかかけず、頑張ってるねって喜ばれる。
そんな、「普通」な自分に戻りたい。「普通」になりたい。
適応障害を経験して、「マイペースに生きたい」「焦らずゆっくり穏やかに進んでいきたい」と何度も決めたのに、やっぱりこんな「みんなに追いつかなければ」「早く、早く」という考えから抜け出せていない。
そんなことを話したら恋人が、こんな話をしてくれました。
「●●(私の名前)が今走っている道には、●●が乗った車しかないんだよ。」
私は営業の仕事をしていたのですが、本当に毎日競争の日々でした。誰が1番で、誰が最下位だとか。誰が誰を追い抜いて、誰が誰に追い抜かれたとか。
だから私の心は麻痺しているのかもね。と恋人は言っていました。
たしかに、営業の仕事では、一つの道を沢山の車が走る。どの車も同じゴールに向かって、一直線に走る。誰よりも速く、誰よりも速く、と。だから周りのことが気になる。
だけど、人生においては違う。一つの道には一つの車しか走っていない。皆それぞれの行き先に向かって、それぞれの道を走る。
それを分かった方がいい。と恋人に言われました。自分の乗っている車が故障しているのなら、それを修理するのが先だ。別の道の車に追い抜かれるとか、そんなん考えている場合ではないだろう、と。
この話にはかなりハッとさせられました。とても納得しました。
今まで、たくさんの車が走る道をたくさんの車と一緒に走りながら生きていると思い込んでいました。だから周りに遅れないように。取り残されないように。そうやって急いで生きることに、慣れてしまっていました。
自分の道には、自分の車が一台、走っているだけだ。そう思ったら、休職延長も受け入れられそうな気がします。
恋人に感謝です。
どうなるかはまだ分かりませんが、自分のありのままの状況を受け入れて、自分の道をひたすらに、少しずつでも進んでいきます。
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