京都巡り#106 錦秋の嵯峨嵐山へ紅葉狩り
アオイです。11月29日、嵯峨嵐山へ行きました。この京都巡りnoteでは、私は京都の何が好きなのかを言語化することと、私の見た景色を他の人と分かち合うことが主な目的となっております。それではよろしくお願いいたします🍁
渡月橋
まだ夜が明けていない京都駅。JR嵯峨野線のホームはさすがに混雑していなかった。秋の嵐山は混雑を極めるので、早朝に行動を始めた私であった。
ホームに忍者が溶け込んでいる!!
嵯峨嵐山駅に着いた。向かいには嵯峨野トロッコ列車。実はトロッコにも乗りたかったのだが、予約しようとした日が遅すぎたため、既に満席になってしまった。1ヶ月前から予約できるので、ピッタリ1ヶ月前から取っておくのが良いだろう。
現在6時半。こんな朝なのに、既に観光客が駅前で撮影していた。京都巡りの朝は早い。
天龍寺前。「紅葉は見頃」の看板も立ってある。現在、早朝拝観開催中。今日の私は嵐山公園亀山地区へ行った後奥嵯峨へ向かうので、天龍寺には行かないつもり。
……そういえば、秋の天龍寺を京都巡りnoteに書いたことがなかった。秋の天龍寺には、京都移住前に数回行ったことがあった。2年前の嵐山紅葉巡りnoteは、渡月橋と嵐山公園亀山地区のみ。
これは、今行くべきなのでは!?嵐山公園亀山地区に行くのを取りやめて、急遽天龍寺へ行くことに決めた。
嵐電嵐山駅近くに、たい焼きに捕食されている飛び出し坊やを見つけた。飛び出し坊やは、滋賀発祥だそうだ。某埼玉映画を観た時に初めて知った。
渡月橋に着いた。早朝6時40分にしては人が多い。
渡月橋と嵐山。絵になる景色だ。絵画なのか?
中之島公園へ。紅葉と渡月橋。ベストショット探して撮りまくる。
SUN RISE。嵐山は日の出も見られるスポットでもある。
どこを切り取っても絵になるなぁ……。それが嵐山。私のお気に入り。
天龍寺
天龍寺の早朝拝観は7時半から(曹源池庭園のみ)だった。ちなみに通常は8時半から開門だ。通常時も、他の寺社仏閣より少し早めに開門している。なので天龍寺は開門直後に来るのが、個人的におすすめ。
ススキの海。
朝日に照らされる紅葉。
散りもみじもある。
ここまではまだ無料エリアだという。
開門待ち中に、天龍寺の人から話を聞いた。今は超見頃ゾーンの終わりらしい。
曹源池庭園。何回も来ているのに、どこから撮ればベストショットが狙えるのか分からない。
手練っぽいカメラマン達が撮っている場所で撮ってみた。確かに綺麗に撮れる。
しゃがんでとったアングル。立って撮るより、リフレクションが綺麗に見える。
大文字草。見頃の花。初めて見たかも。
水に浮かぶ散りもみじもいいものだ。
真っ赤な散りもみじ。ツワブキと一緒に。
最高の景色が続く。あぁ最高。
竹をバックに撮った。緑がさわやか。
百花苑へ。菊が咲いている。
藤棚。実は4月に藤も見に来ていた。今ではすっかり秋景色。
シデコブシ。この状態は、咲いているのか?まだ蕾なのか?
ほんのりと色付いている。
紅葉と竹と。
梅も咲くのか!天龍寺はどの季節に行っても楽しめそう。
イチゴノキ。苺は木にならなかったような……?イチゴノキは我々のよく知る苺(🍓)とは別物である(🍓はバラ科)。
菊の一種。菊って秋の花だったのか……。
天龍寺を出た。そこそこに人が増え始めている。
法輪寺
これから法輪寺へ向かう。
渡月橋はまだ交通規制がかかってなかった。平日の9時前だからというのもあるが。橋の上では、日本語では無い言葉が飛び交っていた。
観光客だけでなく鳥たちも桂川に集まっていた。
法輪寺は裏参道もある。私は少し歩いた先にある表参道から行くことにした。
電電塔。エジソンといえば、石清水八幡宮でも見かけたような。
階段を登る。
法輪寺は十三まいりで有名だ。「十三まいり」とは、ものすごく簡単に説明すると、数え年が13歳の男女がお詣りをする行事のことである。京都や大阪など関西の行事だそうだが、私は聞いたことがなかった。
法輪寺の十三まいりは、「渡月橋を振り返らずに渡る」というものである。何だか楽しそう……。
法輪寺には展望台がある。ここは穴場スポットらしく、あまり人はいなかった。
嵐山が見渡せる……。渡月橋が少し混み始めてきた?
牛かと思ったら羊だった。
嵐山公園中之島地区に行くため、表参道から帰ることにした。
真っ赤な紅葉と阪急嵐山駅。
近くに温泉があった!風風の湯。今夜入って帰ろう。
こちらの景色、嵐山に来る度に何度も撮影してしまう……。
渡月橋。法輪寺で見た時より人が少なく見える。安心……。
清凉寺(嵯峨釈迦堂)
ここから、嵯峨野方面へ歩く。嵐電嵐山駅周辺は、さすがに観光客や修学旅行生で混み始めていた。天龍寺も満車。早朝に来ておいて良かった。
道中にオルゴール博物館があった。ここだったのか!
渡月橋から直進し続けると、清凉寺が見えてくる。
清凉寺は源融(みなもとのとおる)ゆかりの場所。源融とは、『源氏物語』の光源氏のモデルになった人物。2024年の大河ドラマ効果で、多くの人が訪れそうな場所だ!!
境内は広々としている。現在10時過ぎ。嵐山のような混雑は今のところない。
お豆腐ソフトクリームが美味しそう。だけど、お腹を冷やしそうなのでやめておく。今の時間は暖かくなったが、9時までずっと体が冷たかった。体にカイロも貼っているというのに。京都もいよいよ冬なのか。
イチョウだ!今年はイチョウに特化した黄葉巡りができなさそうだったので嬉しい。
共通券を買って本堂の中も見た。本尊 国宝釈迦如来像の胎内から出てきた、1000年前の内臓模型に私は釘付けだった。
源氏物語ゆかりの地看板。
今日イチ真っ赤な紅葉!!
霊玉殿にも行った。阿弥陀三尊がいた。観音菩薩は阿弥陀仏の母的化身、勢至菩薩は父的化身らしい。仏像の知識はほとんど無いが、家族関係(?)を知ると少し興味が湧いてくる。
四天王立像もあった。「四天王」ってあらゆる作品に出てくる4人の強者のイメージ。その四天王の語源ってこと?
紅葉の道。いやぁ、良い景色ですよ……。
秀頼の首塚もあった。
多宝塔周辺。紅葉美しスポット。
そろそろ清凉寺を出て、他の場所へ行こう。予定が詰まっているので、行きたい場所全てへ行けるか分からない。
落柿舎(らくししゃ)
住宅街の間を歩いて、開けた場所へ出た。
開けた場所にひっそりと佇む落柿舎。この開けた場所へは何度か来たことがあったが、近くに落柿舎があるとは思わなかった。観光客達が入口に集まっていたので存在に気付いた。
皆はただ入口の前で眺めて写真を撮るだけだった。てっきり休みか何かで入れないのかと思ったけど、今日は入れるようだ。なぜ入らないのか?
私が入ったら、外から眺めて写真を撮るのみだった人達がぞろぞろと入ってきた。
土間の景色。
ひょうたん型の窓。
書斎だ。こんな所でnoteを書きたい。
庭が素敵……。
投句もできる。
こんな静かで嵐山を望める落ち着く庭のある場所に、最高でしかない。
落柿舎を出たら、引き続き外観を撮影している人が多かった。中にも入ったほうがいい。
二尊院
お次は「紅葉の馬場」で有名な二尊院へ向かう。
道中に「長神の杜」という公園っぽい場所があったので、寄り道してみることにした。
蓮池のように見える。夏になったら来てみたい。
小倉百人一首の歌碑があった。嵐山公園亀山地区のようだ。気になってしまうが、私には行かないと行けない場所がまだたくさんある。来年の夏に……!!
「風致公園」という言葉、初めて知った。
公園を出てすぐに、二尊院があった。お隣さんだったのか。
見頃だ。それにしても人が多い。平日水曜真っ昼間というのに。週末はものすごい人なんだろうな。
散りもみじも見られて、かつ完全に散ってない状態の紅葉を見られる時期に来れた。ベスト。
この時点で、朝から既に300枚近く撮っていた。今日中に訪れる場所はあと4ヶ所ある。果たしてカメラの容量は足りるのか?
高瀬川を作った角倉了以の墓もある。保津川と大堰川も開削したのか。通りで嵐山公園でも像があるわけだ。
階段と紅葉。素晴らしい景色だ。そしてこの長い階段を登った。息が上がる。
登った先の左100メートルに時雨亭跡がある。景色も見られるそうだ。……行くかぁ。
この道を見ていると登山しているみたいだ。登山なんだけども。
見下げると谷底。
見上げると嵐山の景色。
ほどなくして時雨亭跡に着いた。「跡」なので、アッサリしている。
時雨亭跡は見晴らし良好スポットでもあった。京都タワーも見れた。
そこから墓地を一周して、総門に戻ってきた。本堂に入ってなかったけど、以前秋に来た時に入ったしなぁ。あと今日は行きたい場所が多すぎるので、そろそろ切り上げる必要がある。初見の場所を優先させたい。
厭離庵(えんりあん)
次は厭離庵へ向かう。嵯峨野方面はお昼過ぎでもそこまで混雑していない。竹林の方は分からない。今回は竹林を通ってないのだ。
「本当にこの道で合っているのか?」という細い道を通る。
空き地かと思ったら厭離庵駐車場だった。こんな所に!?それもそのはず、この先は……。
とんでもなく狭い道だからだ。
厭離庵の看板があった。またしても細い道。本当にここ!?
細い道を抜けると、公園……??
と思ったら、こんな所に!!Googleマップを見ても案内が雑で、私の前に誰も厭離庵に行くっぽい人が歩いていなかったのもあり、断念しようかと思った。少し公園周辺を探してみてよかった。
厭離庵は住宅街と竹林の中にある。隠れ名所だな……と思ったけど、中にはそこそこ人がいた。隠しきれない隠れ名所。落ち着ける場所なのに落ち着けない。そりゃあ観光ガイドにもしっかり載っているから、人は訪れるし私も厭離庵を発見できるのだ。
しっとりとした空気だ。こじんまりしていて、静かで、騒音も聞こえない。でも落ち着かない。観光客がワイワイ騒がしいというより、カメラ猛者達の緊迫とした雰囲気が張り詰めているという感じだ。
この縁側でずっと座っている人がいたのだが、撮影したい人の1人がその人に声をかけて退かしていた。果たして一般人がそこまでする権力があるのか……、というのが私の正直な感想だ。でもどいてくれたおかげで無人の写真が撮れた。
一体何が正しいのだろうか。その後も同じ場所に座る人が現れたし。その撮影したい人が邪魔で撮れない人もいるし。どこにいても何をしていても、人は必ず迷惑になるものだ。何だか道徳の授業みたいだ。
ということを考えながら厭離庵を出た。
細い細い道を抜けていく。狭い道で人とすれ違った。やっぱり隠せない隠れ名所なんだな……。
化野念仏寺
狭い道を引き返して、嵯峨鳥居本を目指して歩く。
赤黄緑の小さい実のなる植物が生えていた。何の植物なのか?
この先は祇王寺。以前秋に行ったことがあるので、今回はパス。
人形の家。入ったことはない。
嵯峨鳥居本は風流な街並みなのだが、各私有地に「keepout」「NOphoto」などと書かれた看板が立てられていて、鎖もたくさん設置されていた。物々しい景色だ。これがオーバーツーリズムの影響?
道中も比較的人が多い。渡月橋から奥嵯峨までは遠い。しかし来る人は来るのか。私も来ている。
化野念仏寺に着いた。階段の時点で来ている人が多いことが分かった。
あまりにも絶景だ。人が多くて少ししんどくなっていたが、来て良かったと思える。やっぱり化野念仏寺は景色が良い。
素晴らしすぎ。何が素晴らしいかって、見頃かつ散りもみじもあって、静かで、山の中で、太陽の光がこぼれているところだろうか。
化野念仏寺は今年の千灯供養の時に初めて行った。夏の夜とは雰囲気が違う。
ここは西院(さい)の河原。無縁仏の墓である。この中は撮影禁止なのだが……、撮っている人はいた。あの世から帰れなくなっても私は知らない。ちなみにこの写真は外から撮った。外からの撮影は可能。
竹林を抜ける。ここは最初の階段と同様に、外国人観光客による撮影スポットと化していた。
六面体地蔵。
かつて竹の子だった者たち。
化野念仏寺、嵐山からは遠いが私は好きだ。
化野念仏寺を出て、嵯峨鳥居本の街並みを楽しむ。車1台しか通れない道を、何台ものタクシーが爆速通過していく。危なっかしい。
ここは朝一で来たら無人状態で撮れるんだろうな。だけど普通の住宅街でもある。
夏に来た時は、地元住民の小さい祭りに参加する部外者みたいな気持ちになっていた。ここは観光地であるけれど、そこに住む人達の生活の場所でもある。
観光と生活とオーバーツーリズムと……、今日はそんなことばかり考えてしまう。頭を空にしてただ観光を楽しめたらいいのに。私は観光で京都にいるだけではなく、京都に住んでいるから考えてしまうのだろうか。
色々考えることはあっても、この美しい嵯峨鳥居本の街並みが後世に残ってほしいという気持ちになった。
大覚寺
日中観光の最後の場所である、大覚寺へ行く。早朝から歩いて約23000歩。少し疲れた。
電柱の看板。交通安全を呼びかけるものだと思うけど、霊的な何かの呼び声みたいに見えた。
他の看板。このメッセージも何だか意味深に見えてくる。
のどかな景色を見ながら歩き、大覚寺に着いた。
大覚寺は、お堂と大沢池の2種類のエリアがある。初めて知った。今まで夜にしか来たことがなかったから、大沢池エリアしか知らなかった。
まずはお堂エリアから見ていく。震殿。
境内は嵯峨菊で彩られていた。
すごく素敵な場所なのだが、疲労と空腹で頭が回らなくなってきている。まずい。現在15時。そりゃ朝から巡ってこの大覚寺が9つ目だから疲れも溜まる。
五大堂から大沢池が見えた。良い景色だ…………、そしてお腹空いた。
刀剣乱舞のキャラクターが佇んでいた。名前は分からない。そういえば霊玉館では刀の展示をしていた。私は入場券を買ってないので入ってない。
大沢池エリアへ。景色が穏やか……。
昼はこの橋から先にも行けるのか。
もう日が沈んでしまいそう。まだ15時半だ。
梅林がある!やっぱり梅の咲く頃に嵐山へ行くことにしよう。
もみじロード。
リフレクションと鯉。
梅林を別角度から。冬の楽しみができた!
開けた場所に出た。
鴨っぽい鳥がいっぱいいた。
景色が良すぎる……!!
夕焼けが始まりそうな空。ベスト!!
夕日が反射してる。あぁ……言葉にならない美しさ。
これはすごい。初日の出みたい。
大覚寺、来るなら夕方だな。夕日が見えるから。
現在16時。大沢池を一周した。これから渡月橋方面へ戻り、次の場所を目指す。私の京都巡りはまだ終わらない。
鹿王院(ライトアップ)
夕飯を食べてから鹿王院へ。鹿王院は事前予約制だった。平日だから空いているだろうと思って前日に予約したら、チケットが残りわずかだった。危なかった……。休日だったら入れなかっただろう。
嵐電嵐山駅から暗い道を15分ほど歩いた。開門10分前に到着すると、そこそこの行列ができていた。
お茶から飲むとスムーズに進めると言われたので、ライトアップ撮影はほどほどにしてお茶室へ行ってお茶を頂く。
後世に残したい景色だ。
秋っぽい景色で撮ってみた。
竹林に誰かいた。平日限定で狂言があるとチラシに書いていたが、これのこと?
鹿王院を出た。竹林もあり、紅葉も美しい。お昼にも行ってみたい。
渡月橋から見えた、おそらく清水寺のビーム。嵐山からでも見られるのか……。
月が大きくて赤い!!
しっかりと撮影しようとしたら、雲に隠れてしまった……。悲しい。
最後は風風の湯で旅の疲れを癒した。早朝から3万歩も歩いたのでクタクタだった。お疲れ様。
まとめ
1日で嵐山~嵯峨野~奥嵯峨の紅葉名所を10ヶ所巡った。とんでもなくハードスケジュール。
そしてこのnoteも、とんでもなく長いものとなった。仕事が繁忙期に入ってしまい、執筆に数ヶ月かかってしまった。最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございます……。
今回の京都巡りで特に良かった場所は、厭離庵、化野念仏寺、大覚寺の3ヶ所だった。
厭離庵はたどり着くのが大変だったが、中に入ってみるとこじんまりして落ち着く場所だった。紅葉も美しい。ただ、他の訪問者がどんな人達かによって落ち着き度合いが変わる。
化野念仏寺はベストスポットだった。見出し画像も上のものにしようかと考えたくらい、絶景だった。嵯峨鳥居本の街並みも素敵。
昼の大覚寺に来たのは初めてだった。夕日と大沢池と紅葉のスリーショットが撮れてしまった。桜の季節にも大覚寺に行きたい。
今回の京都巡りは体も執筆するのもしんどかった。これからは疲れない程度に京都巡りをしよう。
2023年の京都紅葉巡りは、あと1記事残っている。投稿ペースを上げて、溜まりまくっている下書きを公開したい。
京都巡りツイートのモーメントです。noteより早く、最新の情報を知ることができます。noteに書くほどでもない、街中でふと見かけたものも入っています。是非ご覧いただけますと幸いです⛩️
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