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空白も個性

こんばんは!はなこです!


イラストを描くことを初めて半年くらい経ちました(たぶん←)

今も全く飽きずに、ちまちま描いてます✨


もともと私は水彩画が好きなんです。


中学の時に、一年に一回、丸一日かけて学校内の好きな場所をスケッチして水彩絵の具で色を塗って、一枚の絵を完成させる、という行事がありまして。

いわゆる写生会ってやつですね。

それを毎年楽しみにしてたくらいには大好き!!


水彩画って、一度塗ったところに別の色を重ねて塗ると下の色が乾いた後でも塗った色といい感じに混ざって、また違った色が出るんです✨

後から塗る色の水の量が違えば下の色との混ざり具合も変わります(水の量が少ないと後から塗った色が強く出ます)。


私は美術部だったわけでもないし、美術大学を出ていたわけではないのですが
中学の美術の授業で先生が言ってたから嘘ではないと思います(もう随分前の記憶ですが…泣)。


色んな色を重ねて塗って新しい色を生み出して絵を描いていく。

それが私が絵の面白さだと思っていて、一番描いてて楽しいと思えるところでした。


最近描いた絵も、色んな色を重ねて塗ったり、思った色が出なかったら、うすーく消して、また違う色を足したりして描きました。

デジタル絵は水彩画と違って綺麗に簡単に消してやり直せるから良いですよね!(笑)

(紙に絵の具を載せて一発勝負で出来上がる水彩画もとても良きです✨)


↑こちらが完成形↑

私、もともと人間を描くのが苦手なので、人間の練習しよう!と思って描いたものです!

(後ろ姿だし髪と着物でほぼ誤魔化されてしまってるのは内緒)


人を描いて、その後背景を描いて、塗って。


色塗り大好き人間の私は、今回も色を重ねては消し、重ねては消し、をもくもくと繰り返し、今回の絵が出来ました。


よし、完成!と一息ついてから、ふと絵を見たら


「あれ?」と思ってしまったんです。


漠然と「これでいいのかな……?」ってなりました(笑)

何がおかしいのかは全然分からないけど
なんか……うーん……と思ってしまったんですね。


なんでだろうと思って、なんとなくその絵を眺めていたら

「空白がない」

ということに気付きました。


ここでいう「空白」は、「色を塗っていない部分」という意味で言ってます。

私の絵に白い部分はあるけど、そこはちゃんと色を塗ってるんです。

細かく言うと「ただの白」ではなく、「ほんの少し黒が混ざった白色」です。


というわけで、背景なし&着物の色もなしバージョンだとどんな絵になるんだろう?と思い、色をなるべく消してみました。



すっごい寂しくなったし、なんかもう全然違う絵に見えてきた。

でも

あれ、これはこれで悪くないぞ……!!?

と素直に感じました(笑)


物足りなさや寂しさはあれど

普通にこういう絵はあるよなあ。と。

なんならこれはこれで味があるなあ。と。


色という色は、なんとなーくで着物の部分に付けた朱色の斜め線だけなのですが

これだけでも服の質感、光の感じも分かる(ような気がする笑)。



そう!!気づいたんです!私!!!(唐突)


水彩画の良さだけに引っ張られて、「空白」を作ることを恐れていたんだな、と。


どういうことかというと

これを描いてる最中、「空白」が残っていると何か色を入れたくなる衝動に駆られるんです。

全体に色を塗らないと、物足りない!迫力ない!サボってることになる!!

「色を塗らないと世界が完成しない」

みたいな謎の固定概念が知らず知らずに生まれていたんです。

「空白」はあっちゃいけないって思いながら絵を描いてたんだなって。


でも、絵には色んなものがある。

白黒の絵もあるし、背景がない絵もあるし。

なんなら重ね塗りしない絵だってめっちゃたくさんある。


「空白」も絵。

「空白」は欠けてる、ということじゃない。


パソコンのスペースキーと一緒。

決していらない存在じゃないんだなと。



人間って完璧を求めがち。(だと思う)
欠けてるものがあったらダメ、なんて。

欠けてても、それも個性だって。
欠けてる部分も含めてあなただから大丈夫。
欠けてる部分もあなたの魅力なんだよって。

気付けたら、どんなに生きやすいだろう。


それと同じかなあって。


色を重ねるということに絵の個性を感じていた私。

「空白」に個性を感じていなかった私。


何もない部分も愛してあげようと決意。


今度は、「空白」も含めていいイラストを描いていけるように頑張ろう。


何もない、も芸術!!よね!!



最後まで読んでくださり、ありがとうございました(*´∇`*)


はなこ












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