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【婚活】自分のため過去分析

婚活における自己分析って必要?

婚活のスタートは、相手の条件だけを決めることだろうか。
就活では自己分析と企業研究をし、エントリーなど就活をしていく。
ビジネスでも様々な分析方法を用い、展開していくことが多い。
なぜ、自分自身の就職・転職や仕事では分析をするのに、
婚活になった途端に分析をしなくなるのか。

将来に向かっての自己分析

以前、「大人の【婚活】のはじめ方」というnoteを掲載した。
こちらで、ご自身の将来に向かった婚活における自己分析として
下記3点の視点を提供させていただいた。
・なぜ結婚したいのか
・どんな人と一緒がいいのか
・理想の相手はどこに居そうなのか
この内容は、将来に向かっての自己分析であり
「結婚」という目的達成の為の分析である

過去に向かっての自己分析(過去分析)

過去分析が必要な理由

なぜ、過去分析が必要なのか。
就活と同様に考えるのであれば
自分自身の過去の恋愛経験を振り返り、
これまで起きた事象に関わる感情・思考を整理する。
つまり、恋愛における自分自身の特徴を把握することである。

過去分析で得られること

恋愛における自分自身の特徴とは
過去分析を実施することで得られる下記内容であると考える。

1.自分自身の恋愛時の強み・弱みの分析
・思考判断(長所、短所)
・行動基準(長所、短所)
・行動前~行動中のモチベーションと行動後の自己満足度

改めて自分自身の恋愛における
細かなきっかけ(フック)やハマりがちなパターンが分かるはずである。

過去分析の方法

心理学者フロイトで言うところの
「無意識の意識」を自ら把握しにいこうと思う。
下記はフロイトの手法でも何でもなく、ただ筆者が考えた内容なので
予めご了承いただきたい。

1.事実ベースで時系列順に恋愛経験をかき出していく
 箇条書きでも構わないので
 時系列順に、起きた事実を書き出していく
 必ず書いてほしいことは、
・いつの、自分が何歳の時の恋愛なのか
・自分の当時の立場や環境(人間関係)
・その恋愛のはじまり(付き合ったきっかけ)
・その恋愛での思い出 複数記載推奨
・その恋愛での終わり(別れた理由、事象)
 下記のようなイメージである。

参考例

2.恋愛経験を分解していく
下記項目で自身の思考や行動、モチベーション、満足度を把握するために分解していく。
もし、どこまでやっていいのかわからない場合は、
RCA分析のように、
「なぜ(そう思った、そう感じた、その判断をした)?」と
自問自答していただきたい。最低2回程度は自身に問いかけてみよう。

(1)いつ・立場を「俯瞰」して分解する

 ① 当時の自分のキャラクターは?
・どういう性格と考え方をしていたのか
・どういう発言をしていたのか

【例】 「2008年 (大学3年 21歳)」
当時
・損得勘定で判断し動くことが多く、人を見下す傾向にある
・先輩に向かって「使えないですね」と暴言を吐くこともある

・損得勘定はない
・人は見下していない、尊敬の念を持って接する
・思ったことを口からすぐ出さない

ここで、
過去の自分と今の自分がどう違うのかを把握し、自分の成長を知る

 ② 当時のコミュニティの居心地は?
・そのコミュニティの良いところと悪いところは?
・今だったらそのコミュニティに入る?
・今そのコミュニティをもっとよく変えられるならどうする?

【例】 「ゼミ20人(3・4年各10人)ゼミ仲はいいが、飲み会は汚い」
・男女比は8:2で、異性が多かったが、特に不満はなかった
・同性、異性、年令問わず仲がよく、切磋琢磨していく風潮があり、好きだった
・一部の先輩は飲み会のときに暴れることもあり、先輩は自身を律することできない行為をしており不快だった
・今でも入りたいコミュニティではあるが、飲み会などのイベントは、周りに迷惑のかからない範囲で自由参加で実施したい

ここで、
自分にとって居心地のいい・居心地の悪いコミュニティの特徴を知る

(2)事象(始まり・思い出・終わり)を「感情」と「解決の可否」で分解する
 下記項目を、喜怒哀楽/好き嫌いなどの感情と、
 その事象を乗り越えたか、乗り越えられなかったかを検証する。

 ① 始まり
・告白して(されて)良かった?嫌だった?
・告白して(されて)どういう感情がでた?   
・どうしてそう思ってた?
・相手はどういう人だった?
・どうして付き合う(付き合わない)ことにした?

【例】 「ゼミの先輩に告白された」
・ゼミで仲良くしてくれていた先輩から告白された、嬉しかった
・告白されると思ってなかったので驚いた
・先輩明るく誰にも優しく性別に関係なく仲がいい人なので、告白されると思っていなかった
・先輩は明るく誰にも優しく別け隔てないが、たまに毒舌がでる
・私とは趣味と話のテンポが合う人だったので、まずは付き合うことにした

ここで
どうして相手を選んだ(選べなかった)のか、自分が相手を選んでいた軸を思い出す

 ② 思い出
・思い出のエピソードは?
・なんでその思い出が心に残ってる?
・その時の感情は?
・どうしてその感情が残った?

【例】 「ペアアクセを失くされて喧嘩した」
・ペアアクセを失くしたことを隠していて、こちらが気づいて聞いたら、「失くした」と白状し、「なぜ隠していた?」と喧嘩となった。
・失くしたことを正直に話してくれなかったことに腹が立ち、信頼されてなかったとショックを受けた。
・失くしたことは悲しいが、失くすことは仕方ない。
・相手は自分がショックを受けると思って言えなかった。
・喧嘩はしたが、お互いに思っていることを言い合って納得できたので、乗り越えることができた。

ここで、
なにがきっかけで当時の自分の感情や思考が発生するのか理解する
なにがきっかけでトラブルを乗り越えられたのか把握する


③ 終わり
・終わった(終わらせられた)原因・理由は?
・その原因・理由に納得できてる?
・その時の感情は?
・どうしてその感情が残った?

【例】 「浮気されたので私から振った」
・私と仲のいいゼミの同性の先輩が教えてくれたことで、同じ学科、他ゼミの先輩と浮気されたことを知った。
・確認したところ、お酒の勢いによるもので、先輩が教えてくれるまでの1ヶ月程度で関係をもったとのこと。
・納得できるかぁい!浮気相手への非難より、パートナーである先輩に対して同性を弄ぶな、お酒で調子に乗って失敗するな、私を蔑ろにするなという思いが湧いた。
・別れる時は、異性に対しての不誠実さ、自身を律する事ができない緩さ、私にバレないだろうという甘えが見て取れ、マイナス感情のみが残った
・別れた後、たった1回の浮気だったのかもしれないが許せなかったことは事実だが、相手が私に真摯に謝罪して、私も相手にチャンスを与えていたら変わっていたかもしれない。
・浮気が発覚するまでは、言いたいことも言え、ストレスもなく楽しい時間は過ごせ精神的に穏やかな時間だった。

ここで、
なにがきっかけで終わってしまった(乗り越えられなかった)のか
次の恋愛に活かせる内容はなにか
その恋愛の満足度はどうだったのか

過去分析をまとめる

上記項目で自身の思考や行動、モチベーション、満足度など分解した。
では、【例】で記載した内容をまとめてみよう。

(1)思考、行動、モチベーション、満足度に分ける

 ① 思考判断(長所であり、短所である)
・倫理観が強い考え方をしている
・同性への批判はしない(浮気相手のみ責める)
・相手の思いやりを素直に受け取れないところがある
・紛失などヒューマンエラーに関して寛容 
・話し合いで解決しようとするが、信頼がなくなると途端に冷たくなる

 ② 行動基準(長所であり、短所である)
・思ったことは口に出さないようにしている
・異性の多いコミュニティでも不満はない
・切磋琢磨する雰囲気は好き
・飲み会は自由参加が希望
・問題があっても話し合いをするが、我慢ならない1度のミスを犯したとき救済措置を与えることをしない

③ 行動前・行動中のモチベーションと行動後の満足度
【行動前】
・とりあえずやってみる
【行動中】
・問題解決に前向きなモチベーションがある
【行動後】
・別れた後はマイナス感情が湧いたが、それまでは良い恋愛であった。

(2)SWOT分析 フレームワークにまとめる

分解した恋愛経験をSWOT分析に当てはめて考えてみる。
SWOT分析とは
競合、市場トレンドといった外部環境と、
自社の資産、ブランド力といった内部環境に分け
プラス要因/マイナス要因を横軸にし分析する手法で、
戦略策定、マーケティングの意思決定などで使う
フレームワークとして知られている。

これを引用し
自分の強みと自分の弱み
他者からみた自分へのチャンス(恋愛が始まるフック)と
他者から見た自分へのピンチ(恋愛へのバリア)を把握することで
今後の自身の恋愛の注意すべきこととが見えてくるのではないだろうか。

フレームワークにまとめた内容が下記である。
もちろんザックリと書き起こした内容となるので、
ヌケモレもあるかとは思うが、自身で認識するには十分である。
ヌケモレに気づいても各項目に追加すればいいだけのことである。

最後に

過去分析と将来分析を行い、戦略を立て、実行に移す。
恋愛だけでなく通常の自己分析としても使えるようにまとめたつもりではあるが、多少の読みにくさはご容赦いただきたい。

実は心理学者ユングのタイプ論も用いて読者の性格分析も書き残そうかと思ったが、ユングのタイプ論を基にアメリカの小説家の親娘が作ったMBTI診断が有名なので、そちらを利用していただくこととする。

さて、過去分析をして婚活に進むあなたに、
筆者にもグサグサ刺さってしまう
心理学者アドラーの言葉で締めたいと思う。

「『やる気がなくなった』のではない。『やる気をなくす』という決断を自分でしただけだ。『変われない』のではない。『変わらない』という決断を自分でしているだけだ。」

ここまで長い文章をお読みいただきありがとうございました。