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なんでいいものを経験しないといけないのか?



自分で言うのはおかしいと思うが、僕はかなりジャンルは偏るが年齢の割には、試飲会にも積極的に参加したり、たくさんのワインを飲んできたつもりでいた。



ただ、トップ・オブ・ザ・トップのワインを経験したことはほとんどなかった。






そして、僕の中で、一つ大きな経験があった。




それは、3年前のこと


縁があって、誰もが知るトップ生産者Domaine de la romanee contiのEchezeauxを飲む機会があった。

香りを嗅いだ瞬間、なんだこれと思った。その後も10分ぐらい考えながら、香りを嗅いでいたが、結果分からなかった。

自分の中の経験では表現することができなかった。考えても考えても...

その時の自分の感想としては、凄いなとは思った。けど、美味しいか美味しくないかで考えると分からないという感想しか浮かんでこなかった。


その時、凄いのは分かったけど、表現することができないことにもどかしさを感じた。悔しかった。




ただ、反面こうも考えた。


良いものほど、飲むことができなければ、人に伝えることができない。

良いものを経験できた数だけ、表現の幅が広がる。




実際、今の職場は、熟成されたフランスのワイン(主には、ボルドーやブルゴーニュ)を経験できるので、熟成されたらどのように変化していくのかというのが、なんとなくイメージできるようになってくる。

それこそ、日本にいるよりも良いワインが手に入れることが容易なフランスにいた頃でも、若いヴィンテージのワインを飲む機会の方多いし、今の職場のようにトップ生産者のワインを試飲できる経験は圧倒的に少ない。




正直、今の職場に来るまでは、ボルドーワインの良さがあまり分かっていなかった。それが今となっては少し好みが変わりつつあって、特に熟成されたボルドーワインは素晴らしいなと感じる。



まあ当然の話で、そもそもが飲んだワインの数も種類も少ないのに分かるはずもない。いかに今まで飲んできたワインが偏っていたのかを表していると思う。






フランスにいた頃も、滞在したのだって、ブルゴーニュに1年ぐらいと、アルザスに4ヶ月くらいで、他の地方(ボルドー、シャンパーニュ、ロワール、ラングドック、ローヌなど)も行ったことはあるが、どれも1週間くらいで、基本的に伝も知識もなかったので、当時は面白さがあったが、本当に知識が得られたかと言われればそうとは言えない。







僕は、ボルドーではラトゥールを除く5大シャトー、ピションバロン(メドック格付け2級)とポンテ・カネ(メドック格付け5級)くらいしか行ったことがない。

まずサンテミリオンやポムロールなんて行けてすらいない。



もちろん素晴らしいワインを経験させてもらえたけど、比較をできるほどの数は経験していない。





オールドヴィンテージのワインは飲ませてもらえるわけもないので、熟成された飲み頃を迎えたワインを体験したことをなければ、やはり分からない部分は多い。

そもそも本来のポテンシャルを発揮されているワインを飲まないとそのワインがどうか?その生産者がどうなのか?なんてわかるとは思えない。




実際、当時はピションバロンはあまりいい印象がなかったが、今の職場にきてから自分の中の評価は逆転した。

そもそも長期熟成のために作られたワインが若いガチガチの状態で飲んでも本来の実力を発揮するわけがないよね


やはり日頃から、そういうワインを経験できると考えも変わってくるし、ブルゴーニュのワインでさえも全然分かっていなかったなって感じる。





つまりはワインについて本当に分かってないよなって...

実際、今でも素人だよなって...

本当に何も分かっていない。






他の地方、国だったり、ニューワールドにしてもそうだと思う。


どうしても聞いた情報とかネットからしか得られない情報だけで逃げてしまうことが実際にある。特にマイナーな生産地はそれをしがちで




実際、ブルゴーニュ地方のサン・ブリに行った時もそう感じた。それが現地に足を運んでみてわかることが本当にある。


というか行かないと分からないことってやっぱりある

↑サン・ブリに行った時の記事です。こちらも是非よろしければどうぜ。



有名じゃない生産地だからとかそんなつまらない価値観は邪魔にしかならない。

これはどんなことでもそうだと思うけど、固定概念なんて害でしかない。




もちろんこのやり方で、全ての国のワインを知ることなんて不可能だと思うけど、1つ1つデータを集めながらやっていくしかないのかなと本当に思う。




その中でも、世界でどのワインがどうして評価されているのか?何が素晴らしいのか?それは知っておかないとなとは思う。



その近道としては体感することだで

できるだけ若いうちにたくさんしないとなと



やっぱり、その中でもブルゴーニュのワインは特にものがなかなかないからそこは本当に重要だと思う。







この考えは他の人に共感してもらえるか分からないけど


自分の価値観としては

「体感したものしか事実であり、

体感したものだけが知識、知恵になる」


と思ってる。



もちろん全てがこのように出来るわけではないとは思うけど、この考えは大事にしていきたいなと



今、現地に行けないから、体感できるものとしては、飲むってことだけかもしれないけど、できる限り(破産しない程度に笑)やっていきたいなと思う。





実際、今食後酒の勉強をしているが、細かい情報なんて、インターネットでは全く見つけられることができないし、欲しい情報ほどない。本当に...

あー本当にもどかしい...




コニャックにしてもアルニャックにしても本当にどなたか専門家の方に色々と教えていただきたいです。

もちろんワインのこともですが笑


ロジカルが無さすぎるから、テイスティングについてもやっていて本当にダメダメだなって...





だからこそ、今の職場で働き始めて、またこの状況が落ち着いたら、フランスに学びに行きたい!今度はもっと長期間


その思いは強くなった。



まず今はこの最高の環境で1つ1つ学んでいくことこれを継続していくこと、そして課題を1つ1つクリアしていくだけだ。






今日はこの辺あたりで

それでは


花井俊介


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