ポルトが素敵すぎたので全力で推してみる
今年の思い出、今年のうちに。
ということで今さら感はあるのだけど、今年の8月にサバティカル休暇で訪れた「ポルト」という街について記録を残しておきたいと思う。
(↓サバティカル休暇についてはこちらのnote参照。)
はじめにお断りしておくと全力で推したのでめっちゃ長い。一旦は写真中心に流し見いただいて、ポルト最高じゃん!という感情を共有できたら嬉しい。そしていつかポルトを旅行するときがあれば、ぜひ参考情報としてお役立ていただけたらなと思う。(※2023年8月時点の情報なので悪しからず)
ちなみにX(旧Twitter)を度々引用してますが、普段は旅行垢ではなく、完全に仕事垢ですのでフォローはおすすめしません笑
ポルトってどこ?
ポルトガルの北部にある街。首都リスボンに次ぐ第二の都市。
旧市街は世界遺産にも登録されており、ポートワインの産地としても有名。
第二都市といってもそこまで大きくなく、観光スポットは坂道がちょっときついけど徒歩で十分に回れる。(わたしは石畳の坂道を3週間みっちり歩きまくった結果、最終日にサンダルが壊れたw 路面電車やメトロもあるけど、街並みがきれいなので体力あれば歩きがおすすめ。)
私が訪れた8月はハイシーズンということもあり、観光スポットは店員さんを除きほぼ外国人なんじゃないかってくらい観光客に溢れていた。聞こえてくる言語的に、スペイン、フランス、イタリアで8割を占めそうな感じ。日本人にはほぼ会わなくて、たまに中国や韓国の観光客に出会った。
ちなみにポルトガルの観光地は基本英語が通じる。
なぜポルトにしたの?
学生時代にスペインに交換留学したことがあり、お隣のポルトガルには2回ほど行ったことがあったのだけど、リスボンで食べたエッグタルトがめちゃくちゃ美味しくてまたいつか行きたいな〜って思っていた。
ポルトについては行ったことがなく、今回サバティカル休暇をする旅先候補として調べてみたら、旧市街の街並みとドウロ川の雄大な自然がすごい自分好みかもと思ってきた。3週間ゆっくりできそうなアパートメントタイプの宿も見つかり、今回はがっつりポルトに滞在してみよう!と思い至った。
ポルトの推しポイント
とりあえず概要だけ知りたい人向けに、最初に推しポイントをサマる。
1:ドウロ川のある街並みが最高!
大きなドウロ川(Duoro)を挟んで、旧市街のある歴史地区と、ポートワインのワイナリーが連なる地区がある。
展望台がいくつかあって、色んな角度から街を見渡せる。最高にきれい。川沿いのお散歩はチルな感じでいいし、石畳の小道を歩くのもたのしい。地図をみなくても丸ごと楽しめちゃう。セレンディピティな街。
2:ごはんがおいしい!
ポルトガルはお魚も米もあり、ごはんが最高にうまい。
個人的には、スペイン料理よりも油っぽくなくて味付け的にも日本人好みだと思う。ポルトのエッグタルトもおいしかった。
右上のポルト名物「フランセジーニャ」は、味はおいしいけど、食パンにハム、ソーセージ、ステーキ、厚切りチーズを挟んだカロリーの権化みたいな食べ物でかなり重たい。わたしは半分でギブアップ。
3:夏の気候がめっちゃいい!
8月のポルトはさらっとしてて晴天続き。7時くらいに日が昇り、21時くらいに日が沈む。8月の平均気温は最高24℃/最低15℃くらいで、日かげは日中でも少し肌寒いくらい。日本の夏より、圧倒的に過ごしやすい。
ただしヨーロッパの日差しをなめてはいけない。サングラス推奨。
めちゃくちゃ日焼けして12月になった今もタンクトップ焼けが残ってるw
おすすめの歩き方
3週間暮らすように滞在して街の隅々までかなり歩き回ったので、効率よくポイントを抑えたい人向けのポルトの歩き方をご紹介してみる。
ポルトには、観光名所が集まるメインの地区がいくつかある。
本気だせば2日で回れると思うけど、疲れるので3日はあるといい。(3週間滞在しても飽きなかったので、できればゆっくり回るのがおすすめ)
1:クレリゴスの塔周辺
街のシンボル、クレリゴスの塔(Torre dos Clérigos)。歴史地区の中心にあたり、一番高い鐘塔なので道に迷ったら目印にするといい。周辺にはお土産屋さんも多い。
近くにある、世界一美しいと言われるレロ書店(Livraria Lello)は行く価値あると思う。本を買わずに眺めるだけでも楽しい。おすすめ。
2:ドウロ川の両岸にあるガイアとリベイラ
のんびりお散歩におすすめ、ドウロ川両岸にあるガイア・リベイラ地区。
旧市街側がリベイラ地区で、川沿いには魚介系中心においしいレストランがたくさんある。(ただし値段はお高め。)
橋を渡ったワイナリー側がガイア地区で、川沿いには小さい出店が並んでたり、お土産によさげなショップも色々ある。歩いてるだけで楽しい。朝も昼も夜も、滞在中何度もお散歩した。夜の夜景もめっちゃきれい。
3:カテドラルのあるSé地区。そのまま橋で対岸へ
青いタイル装飾「アズレージョ」で有名なサン・ベント駅(Estação de São Bento)からちょい坂道を登る方角にあるカテドラル周辺がSé地区。そんなにみるべきものはないけど、そのままドン・ルイス1世橋(Ponte Dom Luis I)を渡った先に、市街を見渡せる展望台や公園があっておすすめ。
4:中心部São Bento駅からのメインストリート
サン・ベント駅を背に、カテドラルとは逆方面にも大通りがある。
ここの通りもレストランや雑貨さんが多く、いつも観光客で賑わっている。大通りを抜けて坂を下っていくと、ドウロ川に出る。
5:ボリャン市場とAliados
ポルトには市場がふたつあって、特に有名なのがボリャン市場(Mercado do Bolhão)。(もうひとつはガイア地区にあるベイラ・リオ市場で、ごはん食べるならこっちがおすすめ。)
ボリャン市場にはワインや魚介、果物、缶詰、手工芸などいろんな種類のお店が出ていて楽しい。お土産品を物色するにもいいところ。
ちなみに市場からAliados駅方面にもお店がたくさん出ていて繁華街になっている。有名なマジェスティック・カフェもここにある。
以上の5つの地区が観光するのにおすすめのエリア。
時間があれば、中心地から少し外れたところを歩くのもおすすめ。中心部をはずすと観光客がぐっと減ってレストランも良心プライスになってくる。
わたしのお気に入り
ここからは観光ガイドとかにも載っていない、完全に私目線のお気に入りセレクション。ポルトに行く機会があれば、ぜひ訪ねてみてほしいところ。
■宿泊場所
今回泊まった「Regras 45 Building A by LovelyStay」。
アパートメントタイプで長期滞在におすすめ。長期だとちょこちょこ自炊をはさまないと胃がもたれるので、キッチン付きを強く推奨。
セルフチェックイン・チェックアウトが地味に嬉しい。駅もスーパーも近くて快適だったけど、ドウロ川に近ければさらによかった。(川まで行くには徒歩20分かかる。)
■レストラン
基本ごはんおいしいけど、中でもよかったレストランたち。
① TAPABENTO
個人的に一番おいしかった「TAPABENTO(タパベント)」。人気店で混むので予約するか、開店前から並ぶかしたほうがいいお店。タパスといっても1皿の量が結構あるので、1人で頼むなら2〜3品が限界。
② VOLTARIA
ここも人気店の「VOLTARIA(ボルタリア)」。お魚使ったメニューが豊富。お店のキャパが小さい上に、私が旅行したときは週2くらいしか営業してなくて1時間半くらい並んだ。でもそれくらい価値あるお店。ちなみに食べきれなくて残そうとしたら持ち帰れるようにタッパーに詰めてくれた。接客もフレンドリーで素敵。
③ MAGO
クレリゴスの塔から近いレストラン「MAGO(マゴ)」。たまたまふらっと入ったんだけど、1人でも食べきれる量のタパスで結構おいしかった。ワインとタパスつまむ感じでさくっといける。
④ CONGA
ポルト名物、Bifana(ビファナ)の専門店「CONGA(コンガ)」。ピリッとした豚肉をバンズに挟んだバーガーみたいなやつ。安くてうまい。ビールによく合う。
⑤ 番外編
さいごにポルトガル料理に飽きてきたな〜って人におすすめの店をいくつか。
◾️Porto Express(ポルト・エクスプレス)
アジア系の店がそもそも少ないんだけど、おいしかったベトナム料理。店名はExpressだけどちゃんとした料理だしてくれる。ヘルシーで胃にやさしい。
◾️Empanadas Malvón(エンパナダス・マルボン)
中南米でよく食べられるエンパナダス。パイ生地の中にお肉とかチーズとかいろんな具材が入ってて種類豊富。テイクアウトできて便利。
◾️Don Pepe(ドン・ペペ)
サン・ベント駅近くにあるタコス屋さん。本格的で安くてうまい。
■アクティビティ
ゆっくりお散歩もいいけど、ポルトはアクティビティも豊富。実際に体験してよかったものを紹介してみる。
① ワイナリー見学ツアー
ワイン好きにめっちゃおすすめ。試飲付きで15ユーロくらい。ワイナリーたくさんある & たいていのところが見学ツアーをやってるので、事前にwebサイト予約するとスムーズ。(私はFerreiraに行った。)
② ドウロ川のクルーズ
たしか1時間くらいで20ユーロ弱かかったけど、そよ風にあたりながら6つの橋を巡るの気持ちよかった。
お金節約したい人はボートタクシーもよいと思う。
③ クレリゴスの塔にのぼる
まぁまぁ大変だけど達成感あるのでおすすめ。展望台としては、ぶっちゃけ後述するセラ・ド・ピラール修道院(Mosteiro da Serra do Pilar)からのほうが綺麗。でも塔って登りたくなりますよね。
④ ロープウェイに乗る
ガイア地区にあるロープウェイ。片道で7ユーロくらい。1人で乗ったら相席で案内され、スペイン人の老夫婦とご一緒させていただいた。ポルトに何度も来てるらしい。
⑤ ファドを聴く
ポルトガルの伝統音楽「ファド(Fado)」。洞窟内で聴くファドコンサートに行ってみたけど、哀愁漂う感じでよかった。いくつかファドを聴ける場所あるみたいだけど、私はA Casa do Fadoで予約した。
⑥ セラ・ド・ピラール修道院から絶景を眺める
丘の上に立つセラ・ド・ピラール修道院からの眺望がものすごく綺麗なので、かなりおすすめ。日中もサンセットも夜景も、それぞれに魅力がある。私は全部見たくて3回行った。
■ワークカフェ
素敵なカフェはたくさんあるんだけど、特にワーケーションする人におすすめの電源・WiFiのあるカフェ。読書だったら公園もおすすめ(後述)。
① Santagloria Clerigos
- クレリゴスの塔すぐ近くのカフェ。
- 席が広くてWiFiが安定してる。仕事のしやすさNo.1。
② Nicolau Porto
- ブリティッシュ感のあるおしゃれカフェ。
- わりと話してる人が多いので雑音が苦手でない人であればおすすめ。
③ Dona Mira
- 音楽がいい感じの落ち着くカフェ。中心からちょっと離れてて穴場。
- カフェごはんもおいしい。
■エッグタルト
ポルトガルといったらエッグタルト(Pastéis de Nata)。
4つのお店を食べ比べてみた。結論、Castroが最高なので激推ししたい。
① Castro(★★★★★)
- できたてのエッグタルトが熱々でめちゃくちゃおいしい。
- カスタードが上品な甘さ。シナモンパウダーもおすすめ。
- カプチーノもぜひ一緒に。
② Manteigaria(★★★★)
- 有名店で普通においしい。が、Castroの感動には一歩及ばないので星4つ。
- クレリゴスの塔近くに店舗がある。店内が狭いので基本テイクアウト。
③ Fábrica da Nata(★★★)
- リスボンに本店を構える老舗。
- サン・ベント駅のすぐ近くにあって常に混んでる。混んでるせいか接客が粗めでエッグタルトが冷めてたのが残念。
- ちなみにリスボンの本店はすごくよかった記憶。
④ NATA DE LISBOA(★★)
- ポルトガル国外にも進出してるチェーン店。
- おいしくないことはないんだけど、日本でも食べれるくらいのそんな味。
■読書スポット
① モーロ庭園(Jardim do Morro)
セラ・ド・ピラール修道院近くの公園。ミュージシャンが路上ライブしてて、1人でもカップルでも家族でも、思い思いの時間を過ごせる場所。きれいな景色を眺めつつ、木陰での読書がいい感じ。
② オリヴェイラス庭園(Jardim das Oliveiras)
クレリゴスの塔やレロ書店に近い庭園。芝生にシート敷いてお昼寝したり、本読んだり、チルしてる人多数。木陰がちょこちょこあっていい感じ。
他にもお気に入りのアイス屋さんとか雑貨屋さんとかスーパーとか色々あるんだけど、キリがないのと疲れたのでこの辺にしておきます。
番外編:ポルトからの小旅行
ポルトから日帰りもしくは1泊でいける、ショートトリップ先!
ポルトだけでも十分魅力的なんだけど、小旅行できるところも含めて推したいので最後にさくっと紹介させてください。
1:アヴェイロ(Aveiro)
ポルトガルのベネチアとも言われる運河の街「アヴェイロ」。
ポルトから電車で1時間ほどで着く。観光名所もお店もたくさんあるけど、ぎゅっと集まってるので1日で歩き回れるサイズ感。街並みがかわいくて、かわいい雑貨屋さんも多いのでテンション上がる。
後述のアゲダも行くなら、アヴェイロで一泊することをおすすめ。
2:アゲダ(Agueda)
傘まつりを見に世界から観光客が訪れる街「アゲダ」。ポルトから直通はないので、アヴェイロ経由になる。アヴェイロから電車で30分ほど。
毎年7月がお祭りの期間で、展示自体は8月いっぱいまでやっている模様。街中が傘で彩られてて、めちゃくちゃ写真映えする。テンション上がる。
街なかのモダンアートもめちゃくちゃレベル高かった。
街は小さいので半日でも十分。とにかくアートがすばらしいのでアヴェイロとセットで行くことをおすすめ。
総論、めちゃくちゃ推せる。
旅の備忘録も兼ねたのでめちゃくちゃ長くなったけど、ポルトの魅力が少しでも伝わってたら嬉しいです。お散歩好きな人も、アクティブに過ごしたい人も、ワーケーションしたい人にもおすすめなので、機会があればぜひ👋
2024年もどこか行きたいな〜✈️