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小さい頃によく遊んだのは、海?山?川?
私は原っぱでした。

春になると、母が小さな姉と私を原っぱへ連れて行ってくれました。
大人の足なら10分以内ですが、子供ですから、見るもの触るものがいっぱいで、結構かかったと思います。

獲物はツクシ、ノビル、ヨモギ。
オオイヌノフグリは可愛いけれど、摘むとすぐ花が落ちてしまうことや、タンポポを摘んだら茎から白いものが出たことなど、原っぱで教わりました。

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ツクシとスギナは根っこで繋がっていて、同じものなんだよ(←子供向けの説明です)などと聞きつつ、家に帰ると新聞紙を広げて、ツクシのハカマを取ります。手を黒くしながら、土の匂いを感じながらのこの作業が好きでした。

ツクシは油揚げと一緒に甘辛く煮たのが大好きで、思えばなかなか渋い子供ですね。

ノビルを傷つけずにうまく掘り起こすのが得意でした。多分、母に上手だとおだてられたのでしょう、褒められると伸びる子だったもので。

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↑ これは新橋の駅近くで見つけたので、さすがに掘りませんが。
茹でて酢味噌につけると美味しいですね。

ヨモギは草餅になりました。

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これは毎年春に買う、よもぎ大福

ナズナのハート型の種を下に引いて、でんでん太鼓のように回して、ペンペンさせながら帰宅したものです。

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最近ナズナを見ないという話を見かけましたが、これはどこだと思いますか?銀座の百貨店の前です。さすがにペンペンするのはやめました。

ハルジオンやヒメジョオンを見ると、子供の頃に花や蕾の下に爪を当てて、ピンッと飛ばす遊びをしてごめんね……と思います。

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そして、ヒメジオンじゃなかったっけ?と調べると姫女菀と書くのですね。ハルジオンは春紫菀、ガンダムならジーク・ジオン。

郊外の方へ行く電車で出かけた時、一面ピンク色の場所がありました。あそこに行きたいと言って、帰りに途中下車したところ、レンゲソウでした。
花環を作るなど、乙女な遊びを楽しみつつ、レンゲの時期が終わったら、ここは水田になるのだと聞きました。

後年、根粒菌の話を習った時に(高校?)あの一面のレンゲ畑が脳裏に浮かび、「それでか!」と思ったものです。単に、レンゲの根に根粒菌がいるので、そのまま鋤き込んで肥料にする、とだけ聞いたら「へ~」ぐらいだったかもしれません。子供の頃に色々見て、色々やっておくものだな、と思いました。

子供は飽きないし、楽しいし、おかずも増えるし、良いことづくめな草摘みでした。

昨年の緊急事態宣言明けに、恐る恐る観に行った映画が『もったいないキッチン』でした。ちょうどトークイベントのある回が取れ、監督はオーストリアからリモートで繋がったのが、コロナ禍ならではでした。

この中で、野山は食材の宝庫だという、元気なマダムが野草料理を披露していました。そのシーンで草摘みを思い出して、また摘みに行きたいなぁと思ったものです。

https://www.mottainai-kitchen.net/

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