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美術先輩にチケットを頂いたのでいつ行こうかと狙っていたところ、ちいさな美術館の学芸員さんの記事もあり、年内に行くことにしました。

年内最後の美術館は渋めチョイスです

美術先輩に「このチケットあるよ」と連絡を頂いた時に「渋いですね」と返したものの、豪華絢爛ですね。目玉はやはり長谷川派の障壁画でしょう。
ポストカードは選びに選んで2種類。襖絵ですとパノラマサイズのカードが良いのでしょうけれど、あのサイズはあっても送らないのと収納にも結構困っています……。

国宝 秋に秋草図(部分) 長谷川等伯

白萩が咲き誇っている部分があり、清楚で素敵でした。

国宝 桜図(部分) 長谷川久蔵

等伯の息子作。25歳の時の作品だそうです。
八重桜は胡粉を使っていて、実物はぽってりした感じです。金の地に映えますね。

展示室は4階から3階で、今回は6階で映像が観られます(13分)。ここで、この桜図を完成させた翌年に久蔵が亡くなったことを知ります。技術の全てを息子に教えてこれからという時に……等伯の気落ちもいかばかりかと察します。今や国宝ですよ、と教えて差し上げたいです。

左:重要文化財 童子経曼荼羅図
右:国宝 金剛経(部分)張即之

金剛経は1253年だそうで、その時代のものが今もこうして直に観られる幸福。和紙って凄いですね。その近くに《刺繍法華経》も展示されていて、見事でした。お経の筆文字が刺繍なのです。

全体的に暗くなっていてあまり細部が見えない図もあり、修復したらもっと色鮮やかなのかもしれないと思います。顔料がひび割れたものもありました。経年変化も時の流れとして受け入れるべきなのか、描かれた当時に近づけるべく修復した方が良いのか、どうなのでしょうね。

これも観たいと思ったのが、4階から階段で3階で降りたところに展示されていた《婦女喫茶図》です。お寺の襖絵にしてはポップなパステル調なのです。もちろん、桃山時代ではなく昭和33年です。

チラシの裏に写真がありました。右上です
これもパノラマサイズのポストカードはあった気がします

和装と洋装のご婦人がお茶を楽しんでいます。これも立礼と言って良いのか、テーブルの上に茶釜があります。軽やかに見える着物の柄がモミジの葉、秋の単衣の季節でしょうか。

展示室を観た後、ミュージアムショップの手前の通路から受付に戻り、6階のホールで映像を観ました。立て看板があり、一度出ないでそのようにした方がスムーズだと書いてありました。

フォトスポットは国宝《楓図》、ほぼ原寸大だそう

トップ画像もフォトスポットの写真です。もちろん、人と一緒に写すのも可能です。この左のホールで映像を上映していて、椅子はソーシャルディスタンスを意識してか、ゆったり配置されていました。

ほぼ無宗教ながら、父方のお墓があったお寺からすると、京都へ行ったら西本願寺です。智積院は修学旅行でも行ったかどうか……ですが、成田山新勝寺や川崎の平間寺(川崎大師)の総本山。私が生まれる前は川崎に住んでいたこともあってか、お正月は家族で川崎大師へ詣でていたので、実はお世話になっていたのでした。

東京ミッドタウン冬の恒例スケートリンク

東京ミッドタウンに勤めていた頃、サントリー美術館へ行くなら金曜日の終業後でした。これは近くて良かったですねぇ。

#美術展 #サントリー美術館 #六本木 #日記 #エッセイ

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